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「雪の音階」


舞う羽の静かな音こぼれるよう
  手のひらの中で羽化した希望(のぞみ)

こんこんとこころに積もる雪の下
  あなたが埋めた種が芽を出す



 ....
木の船を揺らすな無邪気に邪な者ども汲めぬ柄杓を渡す
同胞よ騒ぐな天のあれもまた汲めぬ柄杓だ海は終わらぬ

天水は恵みの雨でも海水を薄める毒ぞ海のものには
手繰られて深きものども深みから湧けよ鵜 ....
太陽は誰が奪った洪水のようにまばゆい詩歌たちいづこ?


ゆうえんち、どうぶつえんにすいぞくかんみんなほろびてしまえきみとか


ぼくはもう崩れてしまう塔の上きみの手首を紫にして

 ....
言の葉は葉っぱではなく{ルビ刃=やいば}だと気づきもろ刃を鞘に収める

無軌道に暴れる言の葉{ルビ吾=あ}の脆さ突きつけられても歌は止まない

今更に向き合う作業はじまってもう逃げられぬそうと ....
そこまでの旅にでるから軽く言い私を置いて見えなくなって

本心を語らない君かくなるは心理テストを出すしかなくて

髪をとく君の指先もてあます君がとく髪切り落としたら

ちりぢりのこころを繋 ....
無いものをねだる小さな子のように 母は泣きたり飯冷めぬ間に

玄関の灯り帰らぬ人のため灯し続ける湿る手の母
{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
                                ETOILE}


木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
もう少し、やさしくすればよかったと後悔なんてしている夜明け

やさしさが取り柄の君を傷つけてひとりよがりのロマンぶつけた

男なら振り返らないと決めたけど大事なものを失いそうで
 
君がゆ ....
羽を持つ動物達はシェルターへ摩天楼には空がないから

「首都圏に流星警報発令中帽子を被ってお出掛けください」

夢診断「知りたがりやのあなたには自己陶酔家の恐れがあります」

「この ....
宇宙では人は一人と気づくはず 濃い闇のなか手もつなげずに

幾千の星ひとつずつ消えゆくをともに見ようか願いなどせず

音楽が鳴り止んだから席を立つ 椅子取りゲームは不参加の君

リモコンで ....
なみだかわきよきおもいでふりかえる わすれなきようあすにしおりを

{ルビ弘明寺=ぐみょうじ}のもみじ茜の延長で熔けゆく夕日 夜を連れ来る

スペースをあけた言葉のためらいがふわり消えゆく コ ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
   私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
               by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
 ....
快楽の先に宿りしこの{ルビ種=いのち}背徳散らすマリア横顔

今君が日々重さ増し腹を蹴るこの不思議さを神秘と呼ぼう

生まれ来る{ルビ児=こ}が娘だと知ってから甘さの増した父になるきみ

 ....
父に宛てて


父からの京都土産の{ルビ簪=かんざし}をさすこともなく歳を重ねて

破天荒。こんな娘に誰がした?苦笑しつつも宝だという

「もし人を殴るとしたら親指は内に握るな折れたら困 ....
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした

過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた

キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで

冷えてゆくほど澄ん ....
冬が来る予感してきたこの時期は年中行事か熱をだす吾

“この風邪が君に{ルビ感染=うつ}りませんように”お願いだからはやく帰って

突っ伏して私にすがり眠る君よくあるドラマのワンシーンだね
 ....
薄闇にとけてながれる君の名は幾度なぞれど逃れるばかり なにひとつ選ぶことなく空に舞う恋に似たもの水蒸気になれ

ぼそぼそとつぶやく君の独白を私は聞いていてもいいのか

「迷うという時点でそれは偽り」と決めつけられど、まだ迷う吾

「その通り。 ....
みずに浮く 葉と葉、茎、の愛だ いずれ沈む前に ふやける

角部屋 20度くらいの きわどさで 口をついばみ合う恋

迷い恋 うたにもならず 聞かせれず 只あるのはピアノがない自由  
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
 ....
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子


少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている


フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ

 ....
この体 縄で繋がれ 歩けない なんてよりもまだましな鎖

裏側の 世界で生きて いくのなら どうせなるなら 足の裏

ちょっと待て 今のは練習って ずるくない? デコピンは一発勝負 
終わってくものを追いかけ、すり抜けるもの繋ごうと逃げていた{ルビ吾=われ}

桃色のうろこ雲、空一面に 腫れたまぶたをやさしくなぞる

新しい空を見上げてなんだかもう(これでいいや)と風に舞う ....
木漏れ日がもしも零れて落ちたなら
        享けとめるためまつ毛をカール


ハリウッドの女優気分で歩こうか秋色緋色の絨毯の上


空高く群れる羊を追いかけて風の尻尾を捕ま ....
破裂する宇宙服からこぼれ出すはるかな草原駆けゆく少女


一片の光は遂に熟れ過ぎて落下してゆく宇宙の果実


むらさきの虚無が飛来す青空の上で吐血す宇宙飛行士


太陽のひかりときお ....
油断して、つい恋の歌詠んでいる。{ルビ三十一文字=みそひともじ}に仕組まれたワナ

「ぁいたいょ。」ハヤリ言葉に馴染めない。会いたいのなら全角で言え



{引用=川柳を書きたかったのそれ ....
夕焼けに気づかないまま過ぎてゆく 道ゆく人の暗い横顔

あんな{ルビ表情=かお}するようになる必然を怖いと思う 立ち向かう前

ニュートラのままでアクセルおもいきり踏んでるようなままならぬ日々 ....
手が二つ入る背広のポケットに 父は誰をや隠したりけん

夜泣きする猫抱き上げて窮屈に 慰められず謝罪する父

台所一人立ちたる母 一人湯飲みの口を無心で洗う
永遠に続いてくはず。不確かなふたりの日々を疑いもせず

真夜中の“着信あり”は君からの聞きたくもない別れ話で

さよならと言ってしまってよかったの?自問自答の朝日が昇る

この恋のリセット ....
 
 強情な父にも歳月ふりかかり ポツリとつぶやく 弱音ひとこと

 幼き日 父に連れられ行く公園 涼しき口笛 吹き進む道

 口数の多き母にもうなずいて 男の生きざま 背で語る父 

 ....
しらいし いちみ さんの短歌おすすめリスト(124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
■共同作品■_冬幻郷(とうげんきょう)- Rin K短歌27*07-1-31
方舟の海- 小池房枝短歌6*06-1-31
elephant- 本木はじ ...短歌906-1-31
かなつかいかたなつかい- 一代 歩短歌4*05-11-20
残像- 一代 歩短歌4*05-11-17
母のこと。- 杉田蝶子短歌2+05-10-31
灯台に棲む夢を見たんだ_- 本木はじ ...短歌12*05-10-31
「君に会いたい」- 一代 歩短歌2*05-10-30
ポータブル・ユニバース- シアン短歌605-10-29
【短歌祭参加作品】星の音- 一代 歩短歌8*05-10-29
夕凪黄昏さようなら- 一代 歩短歌3*05-10-26
NOTREMUSIQUE- 本木はじ ...短歌1405-10-25
誕生日- 一代 歩短歌4*05-10-25
家族歌- 一代 歩短歌8*05-10-24
秋7首- 一代 歩短歌6*05-10-22
37.8℃- 一代 歩短歌6*05-10-22
午前五時- 和歌こゆ ...短歌3*05-10-21
空模様- 一代 歩短歌3*05-10-21
くらべ(3)- よりこ短歌2+05-10-21
ここでは宇宙を- ふるる短歌50*05-10-19
【短歌祭参加作品】宇宙葬- 本木はじ ...短歌14*05-10-17
くらべ- よりこ短歌205-10-17
夜明け- 一代 歩短歌2*05-10-14
プロムナード- 落合朱美短歌14*05-10-14
宇宙葬前奏曲- 本木はじ ...短歌1505-10-13
短歌川柳(邪道?)- 一代 歩短歌1*05-10-13
リアルな壁- 一代 歩短歌4*05-10-13
他の女(人)- 杉田蝶子短歌5*05-10-12
ペアジョッキ- 一代 歩短歌3*05-10-12
僕の父- 炭本 樹 ...短歌605-10-11

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