神無月
大覚アキラ
闇に満ちる甘い香り
ああ
金木犀の季節なのだ
こうやってわたしは毎年
自分の誕生日が近いことを知る
空に浮かぶ銀色の月
野良猫の眼は金色に輝いて
重く柔らかな闇の中で
母の背に負われた遠い日の記憶
反芻しながら歩く
真っ暗な帰り道
自由詩
神無月
Copyright
大覚アキラ
2005-10-03 17:50:36
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SEASONS
愛みたいなもの。