わかれみち夕陽が君を支配する今日ほど夕陽を妬んだ日はない

落胆と転がる小石と空の雲蟻の巣すずめ手をつなぐ最後

焼け爛れ燃えゆく西日吸い込めばわたしに残る君は焦げるか

ままごとの続きと ....
炊飯する
ごはんはきっと海苔で巻かれたい

秋刀魚焼いてみる
秋はその辺りでちりじり色つきはじめる

お米は海を知らない
秋刀魚は畝を知らない
けれどもぼくは知っている

そこでぼ ....
こんこんこん。
と、
扉がいったので。

とんとんとん。
と、
返しました。

外に出る。
と、

誰もいませんでした。








 ....
あまがさをかまえてわたしは強くなる
銃に見立ててばばばばばばば
幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう


夏と秋のさかいめは
きっ ....
今朝の空は成層圏のもっと上 
宇宙との境界あたりが
こんなにも蒼い


(空の蒼さがスペクトルの分散だというのは、科学者のいいわけ)


見上げすぎたせいか
眩暈でよろめいて
道に ....
世界は みずでできていると 
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした

(そのとき みずが流れた)

深夜 人は大 ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
青いものばかりあつめた僕達の歓声あおく響いた校舎


青色が好きな僕らは青色に好かれてもいる たとえば空の


上履きを脱いで廊下も授業中 ひたひた音楽ひんやり化学


教室で停電お ....
{引用=

今宵
追いかけて彩られ
つつ
うらうらの 三昧は
翌朝
丸い実を

染めました
とさ

秋の匂いのする風は
夏毛にふわり優しくて


愛なんてものを
かたちにして
誰かに見せたい気分になる

さっき
薔薇の棘みたいに
剥がれ落ちた爪は
カナシミってやつと戦ったから


ゆらゆら尻尾が休憩 ....
流れこむ
悲しみ
ほころび
流れこむ
幸せの素粒子レベルの胎動

風に乗った翼が
青く脈を{ルビ搏=う}ち
わたしの過去を
虚空に届ける

混沌の光子
すなわち意識の次元的産声 ....
秋が来たかと眺めてみたら
ギンナンは忍法葉隠れの術発動中
残暑ざんしょ

暑いザンショと怒ってみても
黄昏はつるべ落としのすみれ色
残暑ざんしょ

☆が出たかと見上げてみれば
鰯の大 ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた

そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう

「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
膨らんでゆく不安を感じていた
知らない人とすれ違うたびに
増してゆく孤独があった

遠のいてゆく誰かの背中に
思いつく限りの名前を呼んで
立ち止まらせたいと思ったのは

それが優しさだ ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり

九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠

おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
おもちゃをもらってうれしい (こども)


ある朝目覚めると


おもちゃをあげてうれしい (おとな)




        Kuri, Kipple : 2005.09.15
いっこのへいぼんなたまねぎが

うそいつわりのないほんとうの

じぶんのすがたをそのめでたしかめようと

おそるおそる、いちまいかわをめくります。

そうして、すこしみがるになってみて ....
電池が切れた。
電池は切れていた。

もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。

嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。

怒る ....
車と車のあいだに
紙袋が泳いでいる
青信号が
すべてを引き裂いてゆく


地鳴りの夜と
静けさの夜のあいだに
やがて売られてゆく木々が
育っている


もう動くこと ....
「ふう、暑い」

小さい秋を

掴まえて

名残りの陽射しが

傾いていく
沸かしている。

こんな朝には、
カフェインが欲しい。

紅茶が飲みたい。
紅茶は飲めない。
願を懸けているから、
飲んではいけない。

だから、
珈琲を ....
 得意げにまわってる
 あの子は
 何も話せないから
 おどけてるだけなんだよ
 水色の音楽の真ん中
 はしゃぎ過ぎて
 黄色のスカーフが
 ほどけて
 落ちた ....
暮れる無人駅に人でなしがぽつり

この街はどこからはじまる杭を打つ

死氷着く 絶海
とはこのこと

一切れはワゴンに乗せられ
て どこかへ

海鼠腸
しはらいうのみになりすます ....
銀の針に
雨糸通し縫い合わす
宵の衣の白さ哀しき


空揺れる
ブランコ振り子に
時忘れ
むかしと今を行きつ戻りつ


約束も出来ぬきみ待つ日も翳り
小さき溜息
風にさらわれ ....
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている

天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでい ....
一瞬のタイムマシーンである日付変更線を越える飛行機


あの頃は、と思い出すたび僕たちは大きな洗濯機の中まわる


気の利いた言葉浮かばづきみの笑みに複雑骨折してゆくこころ


つま ....
いつもより早く目が覚めたので
まだ薄暗い庭へ出ました
体に沁みこんでくる空気が
私をここから救ってくれるのだと
そんな気がしました

空中を飛ぶ小鳥を眺めながら
なぜ人間は飛べなくなった ....
静かな風が吹き始めます。感情は涙の滴り。イバラの花びらはぼくらを遠くに抱きます。ようやくちいさな春がきましたが、ようやくきたちいさな春は、白い舗道の悲しい小学校に続いていました。香りの道にそって、夏の ....  世界は一滴ずつ変わってゆく。



--甘い雨の
 甘い糖衣、クスリを齧りながら深夜に
 問いかける

かわいたコトバの息苦しさ
まちがっていたのは、きっと僕の方だ
ハイイロの香 ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あいしてる_改札_わかれみち- 容子短歌905-9-16
胃袋の秋- tonpekep自由詩11*05-9-16
「_こんと。_」- PULL.自由詩16*05-9-16
ななさい- ゆみ短歌705-9-16
夏と秋のさかいめは、きっとこんな夕暮れ- ベンジャ ...自由詩14*05-9-16
成層圏のいいわけ- たりぽん ...自由詩8*05-9-16
みずのきみへ- 第2の地 ...自由詩1405-9-16
盗賊がまたやって来た日- たもつ自由詩1805-9-16
青、空、青- ソマリ短歌12*05-9-16
もえて- ひより未詩・独白5*05-9-15
HEY-WA- 銀猫携帯写真+ ...20*05-9-15
魔法使いフォトン- こしごえ自由詩10*05-9-15
*残暑ざんしょ*- かおる自由詩7*05-9-15
修飾されない朝- たもつ自由詩4105-9-15
スクランブル交差点の真中で- ベンジャ ...自由詩10*05-9-15
九月のサンダル- 千波 一 ...自由詩18*05-9-15
寓話_変身- クリ未詩・独白2*05-9-15
たまねぎのふじょうり- ブルース ...自由詩5*05-9-15
「_電池が切れたら、さようなら。_」- PULL.自由詩20*05-9-15
ノート(夜のあいだ)- 木立 悟自由詩605-9-14
西日さす- LEO携帯写真+ ...6*05-9-14
「_沸騰しない。_」- PULL.自由詩11*05-9-14
ころがるちゅうしん- カンチェ ...自由詩10*05-9-14
死氷- 黒川排除 ...川柳605-9-14
日々のうた- 銀猫短歌9*05-9-14
銀河鉄道- 千波 一 ...自由詩31*05-9-14
星屑ろんりねす- 本木はじ ...短歌1405-9-14
早朝の庭- AKiHiCo自由詩905-9-14
落陽の標本箱- 青色銀河 ...未詩・独白505-9-14
『サクラサエ』- 川村 透自由詩405-9-14

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