すべてのおすすめ
泡が回る
影が回る
呑まれる前の
小さな色


春の内の冬
木の家を巡る
瞳のにおい
泪のにおい


音に音を差し出せば
せわしなく手をひたす色
みどり み ....
昼下がりの
うすむらさきに藤がひかる
森で
少女は見知らぬ少女と出会った


目を閉じて 見知らぬひとと
わたしの森を過ぎてゆく
風、


心臓の音だけが聞こえるでしょう
唇と ....
「妻の庭」

温かい光が
いっぱい,紅、桃、イエロウ
さーつと、蝶々が
訪れて、あいさつして
去った
風が吹いて
五月、青い空
お花は
沢山、沢山
今日は幸せです。
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
疲れた顔で見舞いに来ないでほしい

わたしの看護のために
あなたを育てたのでは無い

あなたはあなたの生き方で
社会の仕事を果たさねばならない
それがあなたの人生

わたしの看護が加 ....
ながれる息はチューブを駆け巡る

空が季節の階下を滑り墜ちる度に

遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波

放物線と消えた夜の足音

ひそやかな星の輝き

死なせて ....
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
春の海はまぼろし
蜃気楼の楼閣さえ彼方に浮かんでいる
わたしを呼んでいるように


遠い海鳥
緩慢な波
割れた貝殻
ただ砂にうずもれて


あの子のか細い肩甲骨はもうさびしくなか ....
歌いはじめまして
花が咲いてますよ
野辺の生き物たちも忙しなく動き出しました
道端からはみ出る雑草は強いですね
そうか、 春なのか
、もう衣替えの季節がやって来たんだ
(え ....
聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
冬枯れの桜並木
まえを行く人の うしろ姿が冷たくても
愛された きのうがあるから
がんばれる 今日がある


たとえば お弁当作ってもらって
たとえば そこは危ない ....
塾なんて無かった頃
塾なんて行く人もいなかった頃
赤い鐘が鳴っても誰も帰らない
          誰も誰も
年上のあたしとY君はいつも考えてる
どうやればみんなが連れてくる
三才や幼稚園 ....
とうめい が
好きですよ

漆黒も
好きですよ

漆黒が とうめいな日が 好きなのです

玄武の闇漆黒の岩石の中でケイセキは ちかっと 輝いて

その輝きは あまりに ちいさいので ....
その男は 
幾つも電球を並べた灯りの下で
ぼくの胸を切り開き不機嫌な心臓を取り出した
心臓の中に豚を入れ調子よく動かそうというのだ
更に男は心臓のあった空洞を覗き込み
ぼくさえ知らない潜み物 ....
かすかな
秒針の音を聴く

いくつかのうち
狂った時計が
ひとつある

狂った時計は
トリックスター

存在価値の
有無をはなれて
いかにここに
現わるか

時を ....
帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
自由でありたい
重ねている空気層が
体から 心へ触れる

自分を生きる
思い出せ 思い切り

太古の渦に チカリと開く
無遠慮に 絡まり 呑む眼

告げられるのか 否 告げろ
何 ....
あたまの声は
なかまの声だ

あたまの痛みは
あなたの痛みだ

  ☆

抒情を排し
饒舌さを避け

なにものでもない
言葉の羅列

  ☆

僕たる僕の
僕 ....
青い扉の向こうに
雪原が広がっている
かすかなノイズ
そのなかに紛れるように
一頭の白い馬
あれはあなたが放した淋しい夢だ


指で触れて
夢だと知りながら
その長い首を抱きしめる ....
【閂は開かれる】

閉ざされた記憶の門のかんぬきが
思いがけない方法で開かれることを 私は知った
たとえば 少女の髪にあったリボンが
ほどかれた瞬間に急に大人び
何かを失ったかのような遠い ....
雨を迎えると豊かになる

けれど まだ足りないんだ 晴れには導かれやすい単純さは

ただの人間

 私は腹を立てていた些細漣連なる鉛の莫迦波
 深呼吸を施せば澄む問題にもならない
 
 ....
水玉に揺れる竜
つなぐ とぎれという輪

くべている手は 土からでた空の指
火は向こうへ かけられる扉

流は竜
木の気流
立つは麒麟

合羽の袖口にも 頬にも手にも
蝶にも
 ....
あの子は障子に射す光を見ていた
目の窓に映るきらきらの光はなぜか心を
胸のおくをきゅんと痛くするの
涙が目の窓にもり上がって
よけいにかなしみというものが近づいてくる


かなしみはうつ ....
かみさまと せいこうできないから


つきに またがる





.
          140917
メニューと聞くと
カレー
カレーと聞くと
平べったい魚だ
ライスは何処に行ったのだと
3等兵に探させているが
今日中には見つかりそうもない
ライス抜き ....
金属の目録に眼を通した
あらゆる色彩がひび割れる時刻に
百万年かけて落下する思考の速度で

澱んだ大気の底に広がる地衣類のような
無数の金属の結晶が犇めく都市の上空から
走査電子顕微鏡 ....
キツネうどん

体が疲れた時は
キツネうどんを食べるがよい
関西のキツネはねー
甘味がするでよねー
つるつると入ってゆく

キツネうどんはねー
大阪がよい
夫婦善哉のねー
 ....
朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた


とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
レタスさんの自由詩おすすめリスト(3876)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午後へ_午後へ- 木立 悟自由詩515-5-22
藤のからまる森で- 石瀬琳々自由詩12*15-5-21
「妻の庭」- 生田 稔自由詩915-5-21
修羅- そらの珊 ...自由詩18*15-5-20
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
娘よ- イナエ自由詩15+*15-5-11
使徒- アラガイ ...自由詩10*15-5-10
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
春の海の変容- 石瀬琳々自由詩12*15-4-22
ナマケモノ- アラガイ ...自由詩5*15-4-22
海をわたる「残光2015」- アラガイ ...自由詩18*15-4-20
『桜のなみだ』- 座一自由詩9*15-4-8
放送所の子供達は今- 岸かの子 ...自由詩10*15-4-7
とうめい- るるりら自由詩25*15-4-1
開胸手術- イナエ自由詩17*15-3-29
狂った時計- シホ.N自由詩315-3-20
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩22*15-3-17
燃える杖- 砂木自由詩8*15-3-8
- シホ.N自由詩7*15-3-3
白い馬(あるいは青い扉)- 石瀬琳々自由詩16*15-2-19
閂は開かれる- るるりら自由詩17*15-2-14
雨の日の透明な墨汁- 朝焼彩茜 ...自由詩18*15-1-26
- 砂木自由詩12*15-1-25
十一月のきつね- 石瀬琳々自由詩13*14-11-21
いきたいから- つきのい ...自由詩414-9-30
カレーライス- あおば自由詩9*14-9-17
金属の目録- 壮佑自由詩27*14-2-20
キツネうどん- 生田 稔自由詩714-2-4
遠雷- 壮佑自由詩31*14-1-24
普通の空- 壮佑自由詩36*13-12-6

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