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 帰宅すると腕時計を外した私の足許にも
 転がっている ビー玉
 それらを這いつくばって拾い集める

 テーブルには星砂の砂時計
 昼も夜も
 理性という小瓶に詰めたはずの
 今日 ....
あいつの言うことはあほらしい
あの人の考えることはあほらしい
綺麗ごとばかりいって前向きな奴はあほらしい
暗いことばかりいって後ろ向きな奴もあほらしい
自分が利口だと思っている奴ほどあほはいな ....
幼い頃から私は
ガラクタ集めが趣味の父に連れられ
世界中を回った
楽しいことなんてなかった
とは言えないけど
概ねひどい生活だった

カステポー空港からバスを乗り継ぎ
見覚えのない ....
儚公草の咲く丘に
ドラゴンの渦がある

魔術師らはそれぞれの王を唆し
その強力なポータルに軍を送った

壊滅的なその愚行の中で
皮肉にも勇者が生まれた
彼らは竜を支配し空を駆り
 ....
 
 よく冷えた琥珀のワイン
 オイルサーディンで作った
 新玉ねぎとトマトのサラダをつまみながら
 扇風機で乾かす洗い髪

 遅い梅雨の訪れ
 濃すぎる緑の広さ
 軽い頭痛におそわれ ....
 

快晴の青空に
真っ黒なちいさな穴がみえる
なになのかは
わからないけれど
細胞が怯えているのは感じる
けれど
なにを対処できるわけもなく
時はただただ過ぎてゆくだけ

 ....
  

さいきんノンアルコールビールを
飲み始めて
むろんアルコールの代わりにだから
あまり勧められる話じゃ無いんだけど
だいたいのノンアルは
けっこう美味しくて
おまけにアル ....
また 会いましょう
貴方はそうして立ち去っていきました
それは太陽が空を染め上げる夕暮れの時
それは月も登らない暗闇の時

貴方の姿は天使にも劣らない
純真な瞳はあらゆる悪意を払い除けるこ ....
「あ」と言って
「あ」と伝わらない
孤独は人にある故に
人は持っているんだ
愛する力を



さまざまな存在と共に在る
孤独ではない私の
友だちと仏さんたち
銀の指輪と植物たち ....
 鳥の声もなく
 くちなしの花だけ白く小さく
 風もなく 
 空に 色はなく
 ひたすら降りこめる小さな庭

 かつて花にも心はあった

    ※

  あなたへ

 あの子 ....
雨の遠い記憶。
あの人は
あの時も
私を
みつめていた
なんてことない夜に
マンガみたいなことないかな
おもしろいことないかな とか

ああ。今がそこまでおもしろくないんだ、と
面白かったときを一瞬
思いだして反射する
もう落ち葉みたいに
 ....
誰かが別れた時
何かが壊れた時

星が砕けて
ただの石になる

あの時
もっと素直に話せたら
こんな風にはならなかった

後悔はいつも
皿の上からはみ出して
僕の口を汚すんだ
 ....
旅立ちの朝
部屋が狭く感じる
キッチンテーブルに朝食
元気でね。仕事に行ってきます。と
母の書き置き
父の形見のシビックで裏通りを抜け
橋を渡り街を出る

ロサリオパークに車を停め ....
挙動不審でも怯えていたわけでもない
ただ少しだけ、自分自身から離脱したような感覚があっただけだ

道を歩いていたら、おばさんに声をかけられた、どこの方?
僕は、なぜ、人に声をかけられると、妙に ....
 行っても何もないだろうと考え
 また海に来た
 あかるい水平線が拡がって見えたが
 写真を一枚も撮らなかった
 そんな今の、何もない自分

 疾駆するボートに繋がれたロープが
 人の群 ....
あんなに永遠だった花も
過ぎてしまえば永遠でなくなる

嘘みたいだ
今までを永遠と呼ぶこと

永遠が終わり
実存の穴埋めが始まる

埋まらないまま時が流れる
その間も日々の生活があ ....
1 SDカード

突然気持ち悪くなったのでトイレに行って吐けるだけ吐いてみたらSDカードがたくさん喉の奥からでてきた。もちろんSDカードなんて飲んでない。カードを流したらトイレが詰まりそうな気がし ....
 日は長く 妙に生暖かい風が出て
 濡れながら歩く大通りを
 脇道へ逸れると
 連なる飲み屋や風俗店看板

 そこに女が居るのをみた

 薄いスカートは
 夏がとっくに通りすぎた様に
 ....
論理的には全世界が自分の名前になるということが理解できるか?
(イアン・ワトスン『乳のごとききみの血潮』野村芳夫訳)


ほかにいかなるしるしありや?
(コードウェイナー・スミス『スキャナー ....
──聞いてほしい
そう言ったきり黙ったまま
あなたは瓜を切る
狐雨 なだらかな稜線
あふれる水気に中てられて
ナイフは曇り
鈍い光が一、二度声もなく
痛いのは自分だと叫んで
果肉に深く ....
彼には、入れ墨があった。
革ジャンの下に無地の白いTシャツ。
ぼくを見るな。
ぼくじゃだめだと思った。
若いコなら、ほかにもいる。
ぼくはブサイクだから。
でも、彼は、ぼくを選んだ。 ....
それにしても、『マールボロ。』、


 いまだにみんながきみの愛について語ることをしないのは、いったいどうしたことなのだろう。
(リルケ『マルテの手記』高安国世訳)


誰もが持っている ....
一回切りの片道チケットの人生を過ごしていることに気づいてほしいのだろうか。考えすぎないでよね。藝術論を学んでもミュージシャンになれないのだから、詩を考えても詩を書ける人にはなれないってことだろ
 ....
 何故でしょうね
 掌の上で独楽が、止まっているように回って
 視線をさらいますけど、波のめくれや
 バケツの蟹の回転はどことなく
 記憶に繋がっているように眺めています

 流しの栓を抜 ....
何か例えば
そういう事を言いたいんじゃなかった
光ったり遠かったり
触れられるものを大切にしたかった

古いボールペン
革のノートカバー
綴られた文字は癖があって
誰が書いたか
 ....
土留色のナイショが蠢いている
秘めごとを沢山食べて大きくなった
巨大な海鼠にも似たナイショが床を這う
ナイショの匂いは潮風のようだった

こんなに丸々と育ってしまったら
きっといつかバレて ....
{引用=
日々の蓄積された労働によって、もうすっかりとひび割れて、枯れきってしまった。そんな心の大地の奥底から少しずつ滲みでてくる、君という存在を知っている、ボクの中から生じられた、補おうとする水な ....
 百合の木の茂る蔭
 煤けた石畳で
 黄緑色した小さな毛虫に
 小型のキイロスズメバチがのしかかっている

 目に飛び込んできた
 両者のカラダの彩は暗がりから浮き上がって
 もだえる毛 ....
光る風に戦ぐ影を
みつめる
君は
遠い心音に
魂を澄ます

 ※ 戦ぐ=そよぐ



迷子の魂を
導いてくれる
君の円らな瞳は
深く澄んで
宙を宿す
レタスさんの自由詩おすすめリスト(3876)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きらきらひかる- リリー自由詩6*24-6-20
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破急- 秋葉竹自由詩324-6-19
- 秋葉竹自由詩124-6-19
また会いましょう- オロチね ...自由詩524-6-18
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くちなしの花- リリー自由詩6*24-6-18
※五行歌「雨の遠い記憶。」- こしごえ自由詩3*24-6-18
夜中と甘納豆- 唐草フウ自由詩8*24-6-18
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閃篇5_そのよん- 佐々宝砂自由詩4*24-6-16
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朝の月【改訂】- リリー自由詩10*24-6-15
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