すべてのおすすめ
風が吹いたと思ったら
あなたはもういませんでした
見上げた空には
枯葉が一枚舞っていて
届きそうで届かない
私は
待っているのをやめて
風になろうと決めたのに
枯葉は  ....
出来損ないのアンドロイドであるところの私
溶けていくウイスキーグラスの中の氷
オイルの切れたネジがまた狂ってしまったようで
昼夜はいつかの「不適切な関係」になり
無理矢理ゼンマイを回そうとする ....
雀がちゅん
川面でちゅん
三時のおやつを探してる

岸辺の葛の葉しらんかお
空に向かってあくびして
見えない月を眺めてる

傍には眩しいお日さまが
にこにこ笑う日曜日

 ....
  早朝フォーラムを開くと
  17通の私信が届いていた
  びっくりした
  こんなことは初めてだった
  うれしかった
  選挙の当選者と似ているのではないかと思った
  なかにはしょ ....
  

   ルイ・アラゴンか
   『狂気の愛』
   ぼくは4年間断続的に
   精神病院に入っていた
   狂気の愛
   閉鎖病棟で
   苦しんでいたぼくの来歴
   狂お ....
誰かが線を引いているのは知っている
何処かで誰かが見ているのも知っている
死にたくねぇのに 死ぬかもしれないのも知っている
死んだらそれまで サヨウナラだってのも知っている

誰かを愛する事 ....
   雪は雨に変わって降っている
   みずからの重さを溶かして
   まるで自分を打ち消しているかのように
   その姿を相殺している
   真っ白だった自分が嘘だったのだろうか
 ....
大通りに
白き牡丹を見つけたならば

飼い主の顔を覚えし お犬さまが

「暮らしたら犬を飼おう、君」の声が

「君」


犬をなでれば 君は

尻尾の先に

「花を持って ....
太陽が隠れ、雨が降っている。
駅から、歩いて帰る途中、
だれもいない、
公園による。

幼いころ、よく公園で待たされた。
雨が降っていても、
寒さで凍えながら、
靴の中が水で濡れても、 ....
さくさくと軽い音をたてながら
生きものたちの影を求めて歩きました
胸いっぱいの冷たい空気を吐き出せば
白いけむりの中に春が見えないかと
苔にすべってつかまった木の肌は
渇いた鱗のように剥がれ ....
ブッダに会っては
ブッダを殺し

キリストに会っては
キリストを殺し

総理大臣に会っては
総理大臣を殺し

大統領に会っては
大統領を殺し

王に会っては
王を殺し

 ....
明日人間ドックに行こうとしているのは
まぎれもなくあの時列車に飛び込んだあの人だ。

鏡を眺めながらしんみりと
最近、なんか顔色悪くてねえ
などと話しかけてくる。

そう言われても
な ....
 




 男の部屋なんて
 臭くてオナニー三昧だ
 自分ではわからない臭い
 自分の臭いしか返ってこない毛布
 畳にころがった週刊プレイボーイ
 ビデオを借りに行くほど熱心じゃ ....
空も飛べそうな気分なのに
なかなか自由は味わえない

いつまでたっても
君につながれたまま

見えない糸でくるくると

僕はただ
落とさないでと祈るばかり
時は風を越えて
嘶く鳥の藻屑を溶かす

はじめて母が「アボジ」「オモニ」と言った今日
はじめて母が自分の言葉に朝鮮を滲ませた

思えば母の話す言葉に朝鮮語はなく
日本の中で生きてきた自分 ....
 鳴らないように
 カスタネットをひきちぎった
 偶然なついて住み着いた
 一匹の猫を私はふいに暴力した
 頭の中が真空状態になり
 私は一方的に傷ついた
 風で車 ....
 彼は助けを求める声さえうまく出せなかった。


 雨の中、傘を差して立っていた。
 温かみのある灰色の海が暗闇に変わるまでそこに立っていた。
 服の色は変わって ....
鍵を なくしました

鍵 という言葉と 

なくした という言葉が

うずまいて うずまいて 

とりかえしつかなくて

必死でさがしましたが

ありません


仕方ない ....
僕はブーメランを期待して
君にくさいセリフを言ったのだけど

ちっとも返事が返ってこない

心配して見に行ったら

しまった
君はイチコロでまいっていたらしい
あなたが ゆっくりと死のうとするので

わたしは ゆっくりと呼吸をするのです

太陽が 月が居る事に 意味なんて要らないように
あなたが徐々にしなり
あなたの腕がしなやかに湾曲し始め
それが良いことであり
あるかのようにあなたの腕の湾曲を
私のここから私は俯瞰する

キトキト、糸の車
からまりほつれ
て ....
私は怒りを押し殺し
私は悲しみを隠してる
見せたくないから

弱い場所だから
醜い姿だから

私は感情を殺そうと首を絞め
感情も私を殺そうと私の首に指を絡めて

ゆっくりとお互いに ....
暗い土手をみんなで歩いた
川の流れだけが静かに聴こえる
誰かは「またな」と手を振って
誰かは「もう会うこともないだろう」と
静かに呟き、どこかへ行った

一人減り、二人減り
友の口も段々 ....
   



   病院の裏山が紅葉してきた
   きょうのデイケアの午後のプログラムは
   ファッションショーだった
   ぼくはみどりのチェックのネルシャツと
   その上にモン ....
床屋から戻ると少年はいつも
美しい母の鼻先に
散髪したばかりの頭を近づける

あら、大人のいい匂いね

それでも早めの夕食が終われば
母は仕事へと出かけていく
男の人のもっといい匂 ....
爪にあからさまな色、赤を塗りたくる。
それが潮流を生み出し、バランスを失う。
「このバーコードハゲ」と言いたくなるのを堪えた。

もうやめた。
ひっかいてやった。
ひっかいてやったんだ。
 ....
帰りたいと
あの緑の屋根の家を思い出す
小さい頃に住んでいた
ひだまりに
ただ ただ
幼い 私の思い出

もう一度 
あの日へ帰りたい
お日様に 風に
笑顔に 守られて
ぶらんこ ....
一本足の公衆電話が

自分の前にだけ光をおとして泣いていた

近頃は誰も僕を相手にしてくれない って

もし急ぎの用がなかったら

一晩ぐらいはいてやっても良かったのにな
電車での帰り道
席が空いた
座った
隣の席も空いた
オヤジが座った

そいつがもう足をこれでもかと言わんばかりに大開脚で逆ハの字
私の太ももからヒザにかけてオヤジの温もりが伝わる
ちょ ....
その皇子
東へ進軍し
その剣
雲を斬り
丘を割き
沼を埋め
戦に次ぐ戦
謀殺に次ぐ謀殺
返り血の乾く間も無く
川にかかれば妻を売って渡り
海峡にかかれば妻を売って船を買い
船を打 ....
初代ドリンク嬢さんの自由詩おすすめリスト(449)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
枯葉- ベンジャ ...自由詩10*05-2-22
出来損ないのアンドロイドであるところの私- 快晴自由詩2*05-2-22
葛の葉- あおば自由詩3*05-2-21
もうぽかぽかである- 天野茂典自由詩405-2-21
汚れてしまった履歴書- 天野茂典自由詩405-2-20
21番目の弾丸_(即興詩)- 虹村 凌自由詩2*05-2-19
雲の上は晴れているのに- 天野茂典自由詩305-2-19
花と犬- 山内緋呂 ...自由詩605-2-17
ペガサス- 光冨郁也自由詩7*05-2-17
二月の森- ベンジャ ...自由詩7*05-2-17
コンテンポラリーな禅- 大覚アキ ...自由詩305-2-15
人間ドック- 草野大悟自由詩304-12-26
コブラツイストガール- カンチェ ...自由詩1104-12-26
カイト- ベンジャ ...自由詩3*04-12-26
アボジ- はらだよ ...自由詩604-12-24
恐れ/屠られたカスタ- カンチェ ...自由詩604-12-23
ハンカチ一枚- カンチェ ...自由詩4*04-12-23
- こむ自由詩6*04-12-23
ブーメラン- ベンジャ ...自由詩13*04-12-23
小考- ふく自由詩3*04-12-20
湾曲- たもつ自由詩1004-12-9
カクシツ- ふじわら自由詩4*04-11-27
川沿いの道- 快晴自由詩4*04-11-27
南国の美女たち- 天野茂典自由詩2*04-11-26
ヘアー・トニック- たもつ自由詩1504-11-26
赤を塗りたくる- マスイジ ...自由詩1*04-11-26
緑の屋根の家- 春日野佐 ...自由詩204-11-26
寒い夜- びわ自由詩3*04-11-25
人の温もりに触れた日- マスイジ ...自由詩4*04-11-25
東征- 片野晃司自由詩2504-11-22

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