わたしの
気持ちの奥、ずっとずっと
深く



ぐるぐるとうずまくような
或いは
サラサラと零れるような
この名前のないもの



名前がないものに
泣けたりも ....
やさしいひとの心は
きっと強くてまっすぐだ。
やさしいひとは
しらぬまにやさしいひとになった。


誰のためだったのか、
今はもう思い出せない。
クローゼットの中は
水玉だらけ

大きいのから小さいのまで
たくさんの色

月曜も火曜も水曜も
どこかに水玉があった



知らないでいいことは
知りたくないこと
知 ....
兄ちゃんのヘタクソなギターを思い出す
12月、寒い夜

妹は彼氏が出来たとはしゃいでた

東京には空もないし、星も見えないぞ
父ちゃんは乱暴に俺の頭をはたき
戻ってくるなと言った ....
追いかけることも
追われることにも
もう、飽き飽きしてた

 私の中を冷たいものが通り過ぎ
 流れ流れて
 どこか、どこかを探す

そんな時は掌で祈る、夜
誰かを見送る時はい ....
同じ病室のイノウエさん80歳は
背筋がピンと伸びていた

検査入院で退屈だからと
廊下で体操していた
ら、
やっぱり、看護婦さんに怒られていた

イノウエさん80歳は
80年生きてき ....
あたし、ファンキーなおばあちゃんになるわ

かわいい孫がいて
おばあちゃんてあたしを呼ぶんだけど
おばあ・ちゃんのちゃんは
アグネス・チャンのチャンと一緒なの
心の中で点を打っ ....
君のハナウタまねて
風に乗る自転車

目指すは君がいるハズの曲がり角

忘れていいことより
忘れたくないことのが多いから
いつもいつも胸はいっぱい

楽しいことだけを集めたら ....
あなたと夕暮れて
夕暮れの中で眠った

私の心は壊れそうだわ

寄り添いあうことはこんなにも難しいことだったのかしら

右手も左手も私のものではないみたい

悲しまないで
 ....
お母さんがいます。
お父さんがいます。

兄が一人、妹が二人。

おじいちゃんも元気です。
おばあちゃんは私の心に生きています。

旦那がいます。
息子がいます。

友達 ....
それを見つけたのはもう随分昔です


早口言葉みたいに呪文みたいにお経みたいに
聞き取れないような音で速さで
青で赤で黄で鮮やかな色彩で時に真っ黒で
真っ直ぐに進んで行きました
 ....
お昼時の込んだ食堂で
ヒロシ君、と呼べば
3人は振り返る


ヒロシ君はクラスの中に2人はいる
ヒロシ君はテレビの中に5人はいる
ヒロシ君はヒロっちゃんと呼ばれることが多い
らしい ....
いってらっしゃい

と手を振り
別々の時間が始まる

あなたは電車に揺られて会社へと向かい
わたしは洗濯をはじめる

あなたはお昼頃わたしを思い出し
1時にはわたしを忘れる
わ ....
遠吠えする犬と
ただそれを聞いているだけの空

消化しきれないメロディは
この地に降りて
雨に流され
水溜りとなる

雨傘を揺らして
男の子

長靴で踏みつける
その波紋
 ....
酔っ払うといつも

私をベランダに連れ出し
あの星を見ろ
と言う

あの星たちを見ろ
冬の方が空気がすんでいるから
星が大きくキレイに見えるんだ

そんなこと
今の私(ベ ....
仕事をやめたいやめたいと毎日泣きそうな顔で
働いているCさんは
今年で勤続十年表彰されて金一封

旦那と別れたい別れたいと
言いつづけたHちゃんは
第二子ご懐妊つわりも軽く順調

親な ....
その断片的な思いの
端々を

つなぎ合わせて

つなぎとめて

創りだしたものは
見たこともない形

見たことのない形

その淵を
なぞるように
この手で
 ....
あの子が私の為に林檎の皮を剥く
くるくると細く長く
細く長い指で

それはやっぱり途切れずに
あたしに笑いかける

林檎の皮を最後まで切らずに
くるくると剥けるあの子
を ....
許したと思っていたことを
許せてなかった
忘れてしまったと思っていたのに
忘れられなかった


台所で
風呂で

ふっとひとりになる
重ねてゆく日々の小さな落とし穴のような ....
溶け始める体
水にふやけたパルプの弱弱しさ
地に一番近い場所から
飲み込まれていくように

悲しみは解き放たれず

ペディキュアももう剥げてしまった



ひとつ、思い出 ....
好きなものいっぱい。
好きな歌いっぱい。


で、胸いっぱい。


あふれてもあふれない。
情けない君を
使い古した毛布にくるめて
その窓から
捨ててしまおうかと

思った秋の

寂しさとか
心細さとか
風に吹かれる葉っぱとか
おいしいきのこに

躊躇した情け ....
毎朝揺られる電車の中
同じ駅で降りる男の子
名前は知らないけど
きみどり色の靴を履いてたから
ピーターと呼ぶ

夢見がちな顔で上の空
フーセンガム食べてる
でも口笛は吹けない
 ....
君に伝えたいことを
ぼんやりと思い出していたら

冷たいペットボトルが
置きっぱなしのまま汗を噴いて
机の上
書きかけの手紙が
濡れてしまった

こんなことで
泣いてもいい ....
へこむヘコム凹む。
ぽっかりと空いてしまった心の穴。

自分が作った落とし穴に
まんまとはまってりゃ世話ないわ。



どんなことにもくじけない力を。
所詮みんな、かわいい、に弱い、と思う。
老若男女問わず、かわいい、には胸キュン。
なんでも、かわいい、と表現させる存在には胸キュン。
かわいい、を見つけたときは
後ろからはがいじめにして
 ....
何を書こう
何を書くの

うまく伝える言葉を僕は知らない

それでも
確かに
この気持ちを君に伝えなくては

あぁ、神様
今まで幾度となく
願いを告げてきたけれど
今度こそ ....
台風が来ると
海に行くバカ、は、私の男。

台風バカ。

荒れ狂う波に
飲み込まれて死んじゃっても知らないよ。

波に流されてしかも
テレビのニュースでも流れちゃって
私以外の ....
アタシ
女の子でよかった

こんな悲しい日でも
アタシのスカートはヒラヒラ詠う

こんな悲しい日でも

太陽が眩しいのと同じくらい
君に目が眩んで
他には何も見えてなかったの
 ....
なんてちっぽけな

自分をなじってはみるけれど
答えなど
トウテイでるはずもナク

ソレハマルデ

毎日を踏み潰した
僕の靴の上で
迷子になっている
大西 チハル(40)
タイトル カテゴリ Point 日付
名前のないもの自由詩313/7/23 12:57
やさしいひと。自由詩013/7/17 9:37
水玉率自由詩213/7/12 1:00
東京ラーメン自由詩1706/12/2 12:00
宵闇自由詩206/9/15 21:46
イノウエさん80歳自由詩1006/5/25 10:02
シンディ自由詩505/11/19 9:49
ハナウタ自由詩2*05/9/21 10:15
夕暮れ自由詩5*05/9/21 10:04
選挙の後で思ったこと。未詩・独白5*05/9/15 11:21
いのち自由詩12*05/8/7 10:14
ヒロシ君自由詩14*05/7/6 9:42
バランス。自由詩9*05/6/7 22:54
6月自由詩5*05/5/7 23:27
あの星、自由詩2*05/4/12 13:15
三日月のてっぺんで恋人を待っている自由詩12*05/4/12 13:13
パズル自由詩2*05/3/31 10:39
林檎自由詩4*05/3/11 10:22
嘘つき自由詩12*05/2/25 10:26
再生自由詩4*04/12/2 22:32
好きなもの。未詩・独白204/11/27 22:40
情けない二人自由詩704/11/18 11:15
ピーター ピーター自由詩5*04/11/9 18:18
時間自由詩4*04/11/5 10:57
未詩・独白1*04/9/16 22:19
かわいいヒト自由詩1*04/9/16 22:17
Poeta自由詩0*04/9/15 10:01
台風バカ。自由詩5*04/8/3 9:46
スカート。自由詩7*04/7/26 23:36
蟻。自由詩0*04/7/9 22:42

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