買いたい物はもうない
必要なものはもう全て揃ってる

マンションはワンルーム
冬の寒さに震えることもない

車は国産の軽自動車
ちゃんと走る

携帯、パソコン、デジカメ、冷蔵庫
テ ....
※本作は、一部に過激な表現が含まれていますが、
 あくまでフィクションであり、
 特定の人物、団体を誹謗、中傷する意図はございません。
 あしからず。


「先生、急患です」
看護[婦] ....
だいたいニッポン人は
マグロ食いすぎなんだよね
もう猫も杓子も
トロ、トロ、トロ、トロって
まったく、ろくに物の味もわからない
ガキどもまで
回転寿司屋で大トロとか、じゃんじゃんオーダーし ....
真夏の太陽の残り香が
まだ消え残る夕闇に
風は少しだけ湿り気を帯びて
僕たちの間をすり抜ける

蒼いドレスの裳裾を翻し
両手いっぱいに抱えた
星の雫に照らされて
君の瞳が輝く時

 ....
公園は

緑深く

雲間から

覗く太陽

降り注ぐ

雨の中

僕達は

キスをした

君の髪には

雨の滴

きらきらと

光ってた

降り注ぐ
 ....
一日目
自己紹介
古い名刺はいりません
受け取る時は両手を添えて
新しい名刺は
デザインもきっと豊富でしょう

響き渡る筆音
空調をも圧倒する
乱れ飛ぶ修正液
ピンポイント
年度 ....
あばら骨の浮き出た半身を
焼き付ける熱帯の日に曝し
茶色く濁った厚い歯を剥き出して笑う
仮称「ヘビ使い」

彼がヘロイン入りのマルボロを
吹かす様はまるで
新月の夜に
孤独の最も熟れた ....
文字盤はそれぞれの時を刻む
でも歯車は繋がっている
君とはそんな風でありたいと思うんだ
午後11時
駅を降りる
日付が変わる前に
帰宅できるのは珍しい

改札を出る
駅前は閑散としている
暗い
元々店は少なく
その少ない店も
すでにみな閉まっている
コンビニさえない ....
たくさんの人々の

これは現実か?
借用書を失くした
腕を振り上げる
細くて白い
速いだけじゃダメなんだ
運動量が足りない
手招きする
羽を生やし
黒い森を飛び越え
墜落する
 ....
お母さん
ぼくのパンに
そんなにごてごてと
ピーナッツバターを塗るのは
やめてください

まったく
胸糞が悪くなるんです
はじけ飛ぶネジ
ひん曲がる側板
進化の順番が刷りかえられた
幻視者たちはそぞろ歩きで逃げ出すしかない
思考中止
重力0
宙を舞うピンボール
素人には単なる
鉄の塊
ただうるさいだけ
 ....
金曜の夜9時半
僕は駅前のファーストフード店にいる
三階の禁煙ゾーンのカウンターに一人座り
ストローでアイスコーヒーを啜りながら
僕は見る
角のボックス席に座る一人の女

彼女の後ろの壁 ....
落武者たち
刈られ逝く者達
農民たちは鋤鍬持って
彼らを刈る
ある者は恨みのために
ある者はお楽しみのため
失ったモノのため
愛する者のため
戦は終わっても
収穫は続くのだ
そんな二千年も前のこと
俺にわかるわけないだろう?

昨日のことも覚えてないのにさあ

まあ
あれだね
きっと今頃は
どこかの村民センターの下あたりにあるね
かつては電話一本で事は済んだ
君の分厚いメモ帳には
大切な電話番号がぎっしりとつまっていた
古きよき時代の御伽噺だ
現在ではもう少しだけことは複雑だ

まず人間が多すぎる
誰かが誰かを
 ....
乾いた南風にたゆたう
季節のゆらめきが
消えた午後

突然振り返る

反射は音もなく熱を帯びて現れては
空と息継ぎの境界線を漂う

撥ねる水飛沫の淡い影
触れてすぐに手を引っ込める ....
隣の男は
競馬新聞に
蛍光ピンクのマーカーで印を付けながら
明日のレースを分析中だ

彼にはチャンスがある
いつか大金を手にする
駱駝が針の穴を通る程度の
確率で

もしも私が詩で ....
あーやだやだ
まったくもう
早く戦争終んねえかな
もうどうせ負けなんだからさぁ
とっとと終わらせてすっきりしようぜぇ

今度空襲来たらどうしよう
こないだは運良く逃げられたけど
次はや ....
ネット詩の悪魔(19)
タイトル カテゴリ Point 日付
資本主義の終焉自由詩410/5/16 23:04
QQ病院のキケンな一夜自由詩309/12/6 1:11
泳げおしゃべりマグロくん自由詩209/10/13 23:33
星の雫自由詩309/8/31 3:43
通り雨自由詩309/3/2 0:59
ハケン村のキケンな一夜自由詩109/1/13 1:02
自由詩108/7/29 0:28
クロノグラフ自由詩208/4/26 21:25
夜の自転車置き場自由詩308/1/4 3:39
娯楽自由詩007/10/23 13:53
ピーナッツバター自由詩207/9/13 23:00
新しい案内板自由詩5*07/6/16 2:19
ボックス席の女自由詩3*07/2/1 0:26
落武者自由詩306/10/15 19:34
邪馬台国論争自由詩306/8/31 23:53
細胞分裂[group]自由詩406/7/11 2:36
追憶自由詩306/5/22 3:19
新宿西口、ドトール、二十二時自由詩006/4/9 16:45
ゼロ戦の鶯自由詩506/3/5 2:49

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