運河沿いの斜面に座って
ビールを飲んだ
目の前をくすんだ色の船が
行き来した
昔の音楽ばかり流れるラジオ番組を聞きながら
休日に凭れかかり


(潮の匂いは 遠くの国の話のよう
 あ ....
東口から出て
街道沿いにしばらく歩いたところに喫茶店があった
煉瓦製の防空壕のような店だった

バータイムになると円い小さなテーブルやカウンターの上に
高価な猫みたいな目をした店員が
ひと ....
日曜日の街は凪いだ海のように静かだった

わたしは子連れの夫婦や
恋人たちや老人の集団が
誰も彼も一様に楽しげであることや
そのような人々の賑々しさの中にいるにもかかわらず
これほど自分だ ....
目が覚めて
ぼくはそのことを新たに自覚し直すと
やらなくてはならないこととして
すべてのあなたを
丁寧に土に埋めた

庭の木の
葉群が揺れる音以外には
何も聞こえないかのような
よく ....
二人称だった、ぼくは今日。涼しく朝には吹いた。それを感じた。風を。歩いて、まだわからない。なんのために?思うとそうだ。風を。猫はまだあそこで寝てる。ソーダ、記憶。島の。歩いて鉄条網、看板を、ぼくはわか .... つまり...そう わかるよね ぼくには何も わからない...きょうはとても疲れていて、ねむりが...眠くってさあ、 かんがえてるけどね うん...努力はね、そりゃ...ほら、なんていえば、いいかな?  .... 誰かによってすでに忘れ去られ
行き場を失ったおもいでが
枯葉のように不規則な落下をして
ぼくの背中に貼りついた

軒の低い屋根
が向こうまで続いた商店の群れ
の隅のうす暗がりからやはり
 ....
むかし、
最初の言葉が毀れたとき
つまりひとりの身におとずれるさまざまな死の
最初の一日に触れたときに
その裂け目から吹く風を迎えすぎたのだろうか

あるいはまだ
ふさがっていなかったの ....
部屋の隅であなたが死んでいるから
ドアが開けられない
ぼくは部屋から出られない

せめてもの暇つぶしにと
本を探したが、
あったのは『謎の男トマ』だけだったから
窓のそとを眺めてたら、
 ....
外国から封書がとどいた

ギリシャ文字の切手に、
数ヶ月前の消印が押されていた

知り合いは元々すくないし、
海外から手紙をよこす人間といえば
もう何年も会わないあの人ぐらいだった

 ....
幾度も飽きずに眺めたあの絵を
休日の人ごみの中に探していた

さーっとなにかがあたまをよぎって、
その時にはもう

それがどんな絵だったかも忘れていたから、
やっぱりいつもこんな意味のな ....
木々の青はかなしい言葉のようだった
葉がつよい風に群れさざめくたびに、
胸の内壁を乱暴にくすぐられるようだった

ぼくはまるで、今日はじまったみたいだった

先触れのない多幸の感覚が、
 ....
日曜の早朝のように
不穏な静けさのうちに固定された記憶のかずかずが、
箱のなかの玩具のように
あたまのなかに乱雑につめこまれている

手に取ればその一々は
あれもこれも絵になっていて、
 ....
終電近くの私鉄に揺られながら
天使と呼ぶに相応しい存在を数えていた、

つまり地を這う目線から
多くを見ることを教えてくれた存在について

そして余りにも多くの天使たちが
空に落ちていっ ....
いつもの帰り道なのに
そこがどこだかわからなくて
途方に暮れてしまう

風景がぐるりと回転して
馴染んだ世界の裏側に放り出されてしまうあの瞬間に、

いつもの空はいつもの空でないように青 ....
きるぷ(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
15自由詩215/4/15 0:46
14自由詩315/3/24 2:54
13自由詩1*15/3/23 2:07
12自由詩314/8/24 23:24
11自由詩314/8/16 21:58
10自由詩2*13/11/21 4:57
9自由詩4*13/11/18 15:10
8自由詩2*13/11/15 8:13
7自由詩2*13/11/12 5:42
6自由詩2*13/11/10 10:19
5自由詩2*13/11/8 4:01
4自由詩2*13/11/6 4:10
3自由詩2*13/11/1 6:11
2自由詩1*13/10/29 3:00
1自由詩3*13/10/25 7:38

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