春の陽に君の幻走り去る

雨降りに深まる春の匂い立つ

駆けてゆく春を追いかけランドセル
早春の雨に溢るる命かな

白鷺のぬっと歩み出る用水路

補助輪を外して漕ぎ出す春うらら
舞い狂う雪に別れは予感され

家族消え家は壊され雪野原

夢の果て終わる間際の雪しんしん
誰も居ぬ公園過る猫の顔

砂の城作っては壊す子がひとり

手袋のベンチに一つ凍っており
独り在ることに触れいく冷気かな

気は動き沈黙のうちに充ちるもの

陶然と我独り在り静かなり
成人の日の予備校の授業かな 雪小径 落つエロ本の あらわかな たつた今氷柱光となるところ 白鳥の舞い踊る岸雪は降り

神走る跡を追い追い御神渡り(おみわたり)

若菜落ち暗渠に響く人の声
元日によろしくお願いする片恋



たとえれば揺れてる独楽が生きること


初風を感じず大海ゆく帆船


初あかね真っ赤な血の香がにじむ夢




門松は大きなお家の玄関 ....
大年の停泊船の汽笛かな 大年に離れて暮らす我が子想う

晦日にも富士は茜に染まる威容

大年のざはめき寄せるワンルーム
熱燗に一年を汲み飲み干すよ



恋萎れアロエの花が咲いてるよ


足踏みし登場待つよ亥の子たち


マフラーの真っ赤に意味を与えるよ




近畿ではちくわぶの意味わか ....
のぼる坂道 続く道
見える爪先 続く道
沈黙を白く照らして冬の月

寒月や卒塔婆の梵字流れゆく

ワンルームマンションに独り月氷る
たくさん寝ても 眠れなくても 壊れていく脳細胞 水晶の大海開ける冬の空

柿落ちる音に驚き雀散る

冬日の木漏れ陽に歌う見えぬ鳥

紅葉燃ゆ冬日の暮れ子が遊ぶ

万物に灯りをつけて冬陽沈む
落ち葉舞うもう絶え間なく絶え間なく

鰯雲流れ流れて西へ行く

木立の間茜の光冬陽落ち
夜闇に揺れ浮かぶ冬の薔薇

宙に飛ぶ光のサンタイヴ近し

網戸から漂い入る夕げかな
冬陽落ち廃墟の瓦礫で子が遊ぶ

震えながら花の香掬う戻り道

蠢く闇の夜陰しずまる
風一吹き静まる街に冬陽射す

ぽかんとして我一人居る冬陽の底

帰ろうよ声の木霊する冬の暮れ
冬夕焼湖底に街の沈む音

鰓呼吸忘れ神楽に舞忘れ

薄明の空の淵より捕鯨船

身籠れる長鬚鯨の尾の重さ

子鯨に親鯨添う成層圏

魚影から涙一滴雪月夜

雪積もる東京ロンドンニ ....
夜寒さの無音の部屋で飲む焼酎

薄陽射す花野広がる忘却の果て

ひたすらに草を食む牛只在りて
ひんやりと肌刺す冷気に我保つ

何故だろう独り静かに此処に居る

ゴォとまた街の彼方が唸っている
羽釜洗う少し向こう蜘蛛の子跳ねた ピヨピヨと盲人歩く秋空のした 松の枝昇り竜に似て曲がっている ちらほらと柿の葉柿色に染まっている 鯵/秋刀魚 海鰻/甘鯛 団扇海老

沖潤目 鱓/石鯛 尾長黒

鯒/細魚 鮋/島鯵 目近鮪

夕陽焼 鼻福/眼福 鱈腹途
新妻は義母に会いたし秋高し
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
春歓2ひだかたけし3*19/3/7 20:12
春歓2*19/3/4 18:34
雪野原(改訂)5*19/2/15 19:27
記憶の公園にて319/2/13 19:18
独り在る5*19/1/17 19:33
成人の日chihar...1*19/1/15 16:10
冬の風物詩パン☆どら0*19/1/12 0:59
氷柱chihar...2*19/1/6 20:26
神走るひだかたけし319/1/2 20:37
新年の詩でことほげるなら秋葉竹219/1/1 1:28
大年chihar...1*18/12/31 20:12
大晦日に三句ひだかたけし318/12/31 18:40
年の瀬の詩です夜秋葉竹318/12/31 12:14
続く道018/12/30 23:15
冬の月ひだかたけし4*18/12/26 19:44
脳細胞青星円0*18/12/14 10:58
冬日ひだかたけし418/12/9 16:27
夕景(改訂)9*18/12/2 17:13
夜景218/12/1 20:16
戻り道3*18/11/29 20:18
冬陽518/11/27 14:22
鯨雪一刀斎嘉平3*18/11/25 17:16
無心ひだかたけし4*18/11/22 18:34
夜陰の傍で318/11/17 23:24
蜘蛛腰国改修2*18/11/3 12:13
ピヨピヨと018/10/29 12:05
松の枝1*18/10/29 12:03
柿の葉018/10/29 12:00
漁港AB(なかほ...2*18/10/18 23:21
すみれ日記 10.15もっぷ118/10/14 21:54

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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