星の絨毯とんがり帽子秋の魔法
薔薇色の南部鉄瓶秋の雲
表現の不自由の穴秋の雲
セクハラの疑惑捜査や秋の風
秋風や遠吠えしたる老チワワ
秋風や何も映さぬスクリーン
秋風や燃えあがりたる俳句愛
酔い酔いて ひとり旅
帰り来ぬ
命の影を
待ちわびる
まな板の
イワシのまなこ
可愛らし
愚痴多いランチの庭に秋の蝶
秋の蝶水平線を縫うように
枝豆やあっけらかんと生きており
五万語の
大漢和辞典を
文化遺産に
推挙する
スニーカーで
歩く背中に
落ち葉落ち
りんご擦る母を想う夜
圓鏡も談志も逝って残る月
白桔梗紅一点のベーシスト
秋に彷徨い樹をいだく
ただひとつ
森羅万象
受け入れる
沈黙の
臓器が悲鳴
あげる朝
おにぎりは僕のハート
相撲と蕎麦はよくにあう
段差ないところで転ぶ昼ちちろ
戦火なき泰平の世や葛の餅
デザートを葛餅にするフルコース
今夜に死んでしまうかもしれない
江ノ島で
潮騒かおる
ラーメンすする
塩焼きの
イワシ食いたし
イワシ無し
死にきれぬ兵に吸呑みもたらされ
青空をこんなに青いと倒れおり
ここよりは争わぬ国春の虹
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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