彫り深く骨太くやはりそれは彼のものだった
彼はご馳走張を残していた
60粒の豆を数えて音符を走らせる
突き詰めたその顔で音符の哲学に走る
根性の無い弦楽六重奏が甘やかに響く
....
相撲待ち
明日に
夢はせる
なんとして
男に生きる
覚悟あり
あの暖簾
大晦日には
あの店襲う
鴨南蛮
俺はこれで
生きている
カツ丼を
食いたし
我が腹 ....
何もかも
失くした男
酒煽る
この夢は
秘密だからね
マグロ釣る景色
胃を失くし
ラーメン炒飯
遠くなる
来年は
会社を変える
勝負時
山眠るくちどけの良いミルクチョコ
細胞の大量消費山眠る
山眠る愛される人されぬ人
飛騨時代 飛騨ブリの美味さ蘇る
高山のラーメンはみな美しく
妹弟は正月を迎えることなく
明日の朝久々に電車乗る
明日の夜そっと二次会脱出する
年末は蕎麦ばかりを食っている
名古屋時代 味噌煮込みうどんが懐かしい
お年玉くれる人はもういない
大晦日紅白つまらぬ歳になる
年越し蕎麦は鴨南蛮!
明日はとどの詰まりの仕事納め
短い休みの六日間
大嫌いな大掃除
明日は暇な最後の会議
打ち上げ苦手なぼくは消えてしまう
クリスマス幻滅幻滅幻滅
眼球を舐め合う聖夜薄荷飴
昨日から喪服きたままクリスマス
SPに守られているユダ聖夜
トナカイを売って最後のクリスマス
第三の月が照らした嘘聖夜
ゆうぐれに柚子がいつぱい成っている
自分史にひとつも自慢なく聖夜
クリスマス愛してるわで終わる遺書
実家でもホームシックになる聖夜
クリスマス三十枚の銀で売る
クリスマス酸素ボンベが足りません
噂では25日がクリスマス
ポインセチアに和む夜
歳の瀬に松の盆栽飾る
明日の夜寒ブリを焼く
海苔炙り明日を夢見る
栗かぼちゃ煮て母想う
クリスマス新陳代謝の悪い棚
地球儀や深く齧られたる聖夜
背骨だけ大人になってクリスマス
冬の朝珈琲啜りヴィオラダガンバ聞く
夕食後ハープシコードが漂う
パイプオルガン胸を突く
牡丹鍋は花盛り
ポインセチアの紅が眼を突く
我が家のボケが蕾をつけた
寿司桶に百花繚乱
カピパラを焼いて食べずにクリスマス
サンタだけ腹式呼吸できてない
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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