河原であの娘と手持ち花火

今日は風が強いので何本もマッチを無駄にした
その度にキミはくすくすと笑う

去年の花火だからしけっているのだと
僕は頭を掻く

キミは川面に浮かぶ月の反射を ....
工事差し止めである。
佐賀地裁英断である。

たとえ94パーセントが
完成されているとの報道が
なされてるとはいえ

昭和23年から
営々と続けられてきた
ゼネコン優遇の愚と
アセ ....
 遠くで
 閉じられたままの
 あおい
 まぶた
 
 その方角から
 滾滾と
 海はわいている
 波はよせている

 まぶたが僕に見せようとしない
 その向こうの景色は
 ....
 私、六十七歳。
 紫色が大好きです。
 今日はとても暑いので
 紫の糸で編んだ帽子をかぶって出かけます。
 よく似た色のスカートで合わせました。
 薄く口紅も塗りました。

 私、六十 ....
もう会えないのでこんなところから失礼します

産休で来た代理教師を尊敬とか出来ないです

先生が若いからと言う理由で
主任先生の命令で
クラスで一番重い男の子を
背負って走る競技、負けて ....
あゝ
見よ
この無惨を

乾ききった子宮を


この国のこころのような
無数のヒビ割れから
びゅうびゅうと吹き出す
夥しい亡骸たちを




陽は香り
空は広がり
あ ....
高架の上を幾つもの魂が
赤い光を灯らせて
帰るべき場所へ向う


高架の下では
ダンボールの中でちいさな魂が
仲間に入れてくれと
か細い声で歌い続ける

弱く

さらに ....
おいもがホクホク 
だれが食べても 笑顔になる
あなたも笑顔 私も笑顔
でもね 本当はコロッケ嫌い
あなたの笑顔だけで 私も笑顔になってた
今は嫌いなコロッケをかじりながら
あなたの笑顔を ....
踏み込んだ厚顔無恥

連鎖はずれの
滅びの土足
いきなりの土足

打ち込まれる
鉄板、鉄板、鉄板、鉄板・・・・

演出されるセレモニー


まるで
スローモーションを見るよう ....
大阪には まだ路面電車が走ってるとこがあるんやで
こっちでは チンチン電車ゆうて 呼ばれてるんよ
そんで その ちょこっと気恥ずかしい名前の電車に乗って
知り合いの 山本さんとこ遊びに行った日の ....
白いカーテンに映る狐の影絵
捕まえて
一緒に夏の匂いを探しに行こう
可愛い子狐を手に
蝉が鳴く青い空へ
ちょっとくらい脇道に逸れたからって
それはそれで道だったり



もしもそのまま進んだって
帰る場所は結局おんなじだったり



一歩
一歩

今を吸い込みながら僕ら ....
不思議な果実がなっているよ
って
黒い人たちが
ぶら下げられた木を
見て
涙いっぱい
こらえて
Billieは唄ったけれど

ぼくらの仲間も
海苔ひびの竹に
首吊されて

ぼ ....
みらいは
あまく
あでやかな
ひかり


かこは
ぐんじょうに
おぼろげな
あかり


いまは
あやふやに
とうめいな
ほのお
おとこなのだか
おんななんだか
おんななのだか
おとこなんだか
よくわからない
いまだけど


おおきくなると
ほとんど
おんなに
なってゆくけど


みんなと
いっしょ ....
ふと見上げたら飛行機雲

白い線がまっすぐと伸びていく

空はこんなにも大きい

そして

ひとは

ちっぽけだ



泣いたり

笑ったり

大忙し



 ....
夜の空に大輪の花

あでやかに咲き

はかなく散る



まるで

恋のように



あんなに激しい花が

散り際は何故

あんなにも儚いのだろう


 ....
とてもおおきなきもちをひろったので
めいっぱいふくらませて
そらにはなった
おおきなきもちはかぜにのって
たかくたかくまいあがりながら
ますますふくらんで
まちをすっぽりおおったかとお ....
雌は
ものうげにそれを眺め
海のリズムそのままに
雄に近づき

雄は
引きつけられ
口を大きく開けて
雌に
すり寄り

いそいそと
せかせかと

自慢の家まで案内し

 ....
天の川まで
こぎ出でてみよう
この街が
世の中が
どういうふうに見えてるのか

あなたの願いが叶うように
流れ星を連れに行こう
「さけのみ」


さけのみは うわばみ
ぐいのみで がぶのみ
なみなみと さけくみ
おつまみは しおのみ

さけのみは ひとりみ
かたすみで たたずみ
こめかみの しわもみ
 ....
ほうれ

背鰭をいっぱいに広げて
跳び上がる

なにくそ
ほうれ

こちらも
負けじと
跳び上がる

体を丸めて
力をためて
雄は
精一杯の命を競う
4歳のこどもを
正面から抱っこすると
つい4年ほど前には
お腹の中にいたことなど
信じられないほど大きい

わたしたちひとつだったはずなのに
分裂したね
さびしいけどもう元には戻れない ....
自然の草の色に似ている。
たとえるなら稲科植物の
たとえばエノコログサの
淡くやさしい新芽の色。

人工的な色にも似ている。
たとえば小さなころ大切にしてた
プラスチックビーズのネックレ ....
水埃にすっかり覆われて
ほんのすこしも
動きそうになかった
実際さわっても動かなかった

二本の前肢は
がっちりとハヤをつかまえていたが
そのハヤさえも
半ば腐っているように見えて
 ....
やがて埋め立てられる小さな沼のうえ、
イトトンボが飛んでいる。
二匹繋がって。
澱んだ水面をいくども叩きながら。

沼からちょぼちょぼと流れ出すどぶ。
そのそばにある休耕田。
その脇を流 ....
ひとつとして
同じ家がない

みな
違った巣穴を
掘っている

どうもやつらは
鋳型暮らしが
嫌いらしい
くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
ころん
ころん
ひっくり返って
泥を背鰭につけている

ころんと返って
ころんと起きる

ころん
ころん

ころん
ころん

あちこちで

こんもり盛り上がった干潟の上 ....
愛は世界を救う責任を押し付けられて
部屋の隅っこでいじけちまってる
おい、愛とか言うそこのゴミ
何が愛だ
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