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闇はひどく疲れていたようで
ほとんど私の話しを聞いていなかった
私もひどく疲れていたので
そんな闇を思いやれずにいた
そしてやがて静かに私たちは
重なることなくそれぞれに ....
くちぶえがきこえた
まだうまくはしれない
こいぬのよこで
のんびりはしれ
ってうたってた
くちぶえがきこえた
やくそくをわすれた
おもいでのかいだんで ....
夕暮れは果てしなく
寂しさの道程を教える
そして
時 人 色 音・・・
全ての条件に
いつでも僕らは
揺り動かされている
ことに気づく
それでも
....
頑なな思考に
惑い開く口びる
「昨晩見たような
今朝の太陽」
まさか
夢の中なら何を
言ってもいいだなんて
そんなことは
ないんだろうけど
放たれな ....
チリリン チリリン
眼鏡の君はブーツで漕ぐ
紫雲
オレンジのビル
夕陽と遊べ遊べ
チリリン チリリン
ニセモノみたいな僕の人生の
猫も転がる土手の道
ほんの少し前を漕ぐ ....
かなしみがとことこ
ひとりでにあるきだして
どこかとおい
うみにかえると
いいな
いとしさがふわふわ
かってにとんでいって
いつかどこかの
きみにとまれば
いいな ....
ちょっとくらい脇道に逸れたからって
それはそれで道だったり
もしもそのまま進んだって
帰る場所は結局おんなじだったり
一歩
一歩
今を吸い込みながら僕ら ....
みらいは
あまく
あでやかな
ひかり
かこは
ぐんじょうに
おぼろげな
あかり
いまは
あやふやに
とうめいな
ほのお
あなたが
そらに
うたったうたは
かぜのなかに
あめのなかに
ひかりのなかに
ふくまれて
わたしのうえに
ふりました
どこにいたって
だれといた ....
なつのしょうめんで
あのこはワルツをおどってる
いちにさん
にいにさん
さんにさん
ほそいうでをいっぱいにひろげて
あのこはかぜをおこしてる
いちに ....
乳白の空へ電車は走る
「一緒にどうだい?」
そう言われても
なんとなく僕は起きただけ
まだまだ地上で夢見たい
「それならお先に」
と電車は消える
窓の ....
光りに触ってみたいな
カラダ中がココロ中が
透けるくらい照らされる
光りに触ってみたいな
音になってみたいな
ナミダが零れるくらい
胸の弦を震わせる
音に ....
寄せては返す
波の中で
僕の足は柔らかく
砂に沈む
ひっそりと
息をする貝殻たちの
その世界に少しでもと
寄り添いながら
報われなかったことよりも
望める ....
駅のベンチで
ひとり晒される風に
カラカラカラカラ
風車が回る
前かがみな夜に
迷い進むタバコの煙りも
なんて遠くへ
風は一瞬に運ぶ
僕の眼の裏で
カラカラカ ....