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夜の空に大輪の花

あでやかに咲き

はかなく散る



まるで

恋のように



あんなに激しい花が

散り際は何故

あんなにも儚いのだろう


 ....
とてもおおきなきもちをひろったので
めいっぱいふくらませて
そらにはなった
おおきなきもちはかぜにのって
たかくたかくまいあがりながら
ますますふくらんで
まちをすっぽりおおったかとお ....
雌は
ものうげにそれを眺め
海のリズムそのままに
雄に近づき

雄は
引きつけられ
口を大きく開けて
雌に
すり寄り

いそいそと
せかせかと

自慢の家まで案内し

 ....
天の川まで
こぎ出でてみよう
この街が
世の中が
どういうふうに見えてるのか

あなたの願いが叶うように
流れ星を連れに行こう
「さけのみ」


さけのみは うわばみ
ぐいのみで がぶのみ
なみなみと さけくみ
おつまみは しおのみ

さけのみは ひとりみ
かたすみで たたずみ
こめかみの しわもみ
 ....
ほうれ

背鰭をいっぱいに広げて
跳び上がる

なにくそ
ほうれ

こちらも
負けじと
跳び上がる

体を丸めて
力をためて
雄は
精一杯の命を競う
4歳のこどもを
正面から抱っこすると
つい4年ほど前には
お腹の中にいたことなど
信じられないほど大きい

わたしたちひとつだったはずなのに
分裂したね
さびしいけどもう元には戻れない ....
自然の草の色に似ている。
たとえるなら稲科植物の
たとえばエノコログサの
淡くやさしい新芽の色。

人工的な色にも似ている。
たとえば小さなころ大切にしてた
プラスチックビーズのネックレ ....
水埃にすっかり覆われて
ほんのすこしも
動きそうになかった
実際さわっても動かなかった

二本の前肢は
がっちりとハヤをつかまえていたが
そのハヤさえも
半ば腐っているように見えて
 ....
やがて埋め立てられる小さな沼のうえ、
イトトンボが飛んでいる。
二匹繋がって。
澱んだ水面をいくども叩きながら。

沼からちょぼちょぼと流れ出すどぶ。
そのそばにある休耕田。
その脇を流 ....
ひとつとして
同じ家がない

みな
違った巣穴を
掘っている

どうもやつらは
鋳型暮らしが
嫌いらしい
くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
ころん
ころん
ひっくり返って
泥を背鰭につけている

ころんと返って
ころんと起きる

ころん
ころん

ころん
ころん

あちこちで

こんもり盛り上がった干潟の上 ....
愛は世界を救う責任を押し付けられて
部屋の隅っこでいじけちまってる
おい、愛とか言うそこのゴミ
何が愛だ
ゆっくりと水を一杯飲む
カーテンを閉めて
好きな音楽をかける
何をしてもいいし
何もしなくてもいい
鏡に映った自分を見る
左肩を撫でてみる
前髪をかきあげる
電話のベルを無視して
今 ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている


父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
最初から
おじいさんや
おばあさんが
いたわけではないのです
ただ風ばかりが吹く
何もない夕暮れのようなところから
むかし、むかし
と物語はいつも始まるのでした
やがてお話が終わる ....
ひろがる ながれつづける みらいのいなほ
はしりゆく かぜにここちよく ゆれる

すうぅっと みちはつづく いっぽんみち
わたしは だいたんにも
とてもせいじょうな きもちになって
 ....
突然
写メールを送りつけてきて
おれの誕生祝いに
夫婦ふたりで
温泉に行くのだという。

ちょっと待てよと
息子としては思う。

おれの祝いなのに
なんで
昭和元年と
大正十四 ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
あなたが
そらに
うたったうたは


かぜのなかに
あめのなかに
ひかりのなかに
ふくまれて


わたしのうえに
ふりました


どこにいたって
だれといた ....
冷凍庫から取り出した氷の
溶けていく音が響いている
ちりちり ちりちり
静かな部屋に染み渡っている

窓の中では雲の
輪郭と輪郭とが
混ざり合いながら変化している
終わらない終われない ....
アタシ
女の子でよかった

こんな悲しい日でも
アタシのスカートはヒラヒラ詠う

こんな悲しい日でも

太陽が眩しいのと同じくらい
君に目が眩んで
他には何も見えてなかったの
 ....
さり気なく母であれば
さり気なくあなたも娘であるから
家の重さが気楽だね
愛しさは葉裏に隠した卵のように
日にも晒さずに
風を気取って通りすぎる
着慣れた服の私を
あなたは横目で追い ....
エレベータで少年と会った

少年は午後から遊ぶ友達を
朝から探して回っているそうだが
夏休みだからみんなどっかに出かけてて
なかなか収穫が無いようだ

少年宅は夏のおでかけの予定が無いら ....
「水、持ってこいよ。」

シンちゃんが言ったから
公園の入り口にある水飲み場まで
バケツを片手にダッシュ
焼けた砂まみれの腕に
午後の陽射しは痛い

水飲み場につくと
犬を連れたおじ ....
かるぴすの おと


ひぐらしの こえ

かげろうの はね

おばさんの かげ

うたたねの ねこ



みあげれば ここ

すいそうの そこ

てんかわの そこ
 ....
時計が遅れたり
進んだりするのを気にする人は
何よりも時間の大切さを
知っている人です
けれど
時計には時計のペースがあることを
忘れないでほしい
など
ホームの水飲み場で
あな ....
おじいちゃんの葬式の日は
雨の降らないカミナリの日でした

おじいちゃんは畑仕事の帰りに
自転車と一緒に倒れていました

おじいちゃんの畑には
夏は西瓜がなりました
おじいちゃんの西瓜 ....
なつのしょうめんで
あのこはワルツをおどってる


いちにさん
 にいにさん
  さんにさん


ほそいうでをいっぱいにひろげて
あのこはかぜをおこしてる


いちに ....
こむさんの自由詩おすすめリスト(217)
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