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埃を振り払う
ような、仕草で
無駄に積もった言葉を落とす
指先でそっと拭き取れるくらいの
そんなくらいでも、涙に変わってしまったりする

流星のようなさよならで
ほんの一瞬で暖かいくらい ....
朝が注がれている

遠心力に張り付くようにして
坂道が、下るバスの下で
行き先を隠している
畑の向こう、隠された朝日が
ここが今日だと示している

繋がりのない誰かと
肩を並べて揺れ ....
冷凍庫から取り出した氷の
溶けていく音が響いている
ちりちり ちりちり
静かな部屋に染み渡っている

窓の中では雲の
輪郭と輪郭とが
混ざり合いながら変化している
終わらない終われない ....
止まれない らしいよ



僕らが乗っている回転装置
呼吸のたびに
くるくる
気付かれないくらいの速度で
くるくる
回ってるんだって
木馬はもういない
回る勢いで駆けていったから ....
少年
いつかなくした自転車の
へこんだ場所を忘れてた
あの子を見ててブロック塀に
ぶつけたときにできたやつ
そうだったね
そこに貼り付けたシールは
昔からの空色で
覗くと雲が浮かんでた ....
この庭を今
黒猫が横切りました
急ぎ足です
影だったのかもしれません

向日葵は私を追い越して
手探りで空へ
夕暮れの角度を真似して
ちょっと斜めに傾いてみると
向日葵と空が
一緒 ....
街に忘れかけられた
公園のベンチに座って
西日の中の滑り台の上では
始まりかけた夏が
くるくると回っている

夜に向かっている
夕暮れの片隅で
ジャングルジムの天辺じゃ
出たがりの金 ....
大きな円を描いて
ゆっくりとゆっくりと
海沿いの風車
丘の上から

当たり前にそこにある日々とか
ここで今に生きてることとか

海に臨んで
やわらかい強風に
回転している


 ....
空にはたくさんの色があった
傾いたその縁に支えられたのはいつだっけ
鉄塔が突き刺さった夕日
思い出せないほど前から続く
そんな夕暮れ


帰ろう
が口癖だった頃
いつも隣のあの人が
 ....
からころと音のする
そんな欠片が散らばっていて
拾い上げると色とりどり
思い思いに光を反射している

広い砂浜
両手を広げても足りない
誰もいない静けさは
ただ波音を響かせる


 ....
こむさんの霜天さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流星のようなさよならで- 霜天自由詩705-3-5
ジオラマ_-朝靄プラットホーム-- 霜天自由詩304-12-22
溶ける、解ける、部屋の- 霜天自由詩404-7-27
回転装置- 霜天自由詩204-7-16
少年と自転車と雨の中- 霜天自由詩604-7-6
この庭- 霜天自由詩1104-7-3
忘れかけの公園のベンチで- 霜天自由詩904-6-24
海に臨む- 霜天自由詩604-6-20
安息- 霜天自由詩1104-6-13
からころ- 霜天自由詩2104-5-20

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