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四月の一日から友人夫婦の修羅場に呼び出され
よくわからないままに俺も怒鳴ったり泣いたりして
俺なんてなんの関係もないのにね

かえりみちで
ずいぶん簡単なことで幸せになってしまえるひとた ....
花を摘んだ
小さな
嘘をついた
魚になりたい
そんなもの

月のない夜
寝返ると
水の底で
泡してる

パパも
ママも
いない
でんぐり返る
せかい

朝もやで
目 ....
江戸川の彼岸で
血に餓えたトッポジージョ人形が夢に酔って愛し合っている
ガードレールに近付き 嘲り
侮蔑し 向こうに遠退き
此岸でストリートチルドレンに源泉徴収されている俺を指差して 笑っ ....
             2007/04/02


椎の木林のすぐ傍に
小さな小山がありまして
小さな杉の子育ってた
育って育って大きくなって
美しい御国のためになりますと
 ....
機上の子供は
小さな窓から海を見ている

初めて触れる景色のような動悸を感じ
ひじ掛けにしがみついたまま
見えない何かに縋る目を
深い青から離さない

雲はビスクドールを彷彿させる程白 ....
空が青いから
僕は屋根を焼く
焦げて崩れたその隙間から
青かった空を覗く
思うほど息苦しくもない午後
崩れた屋根は既に屋根ではなく
いつまでも煙を空へと飛ばし続ける

僕は灰空を見るの ....
桜はあきないのだろうか

雪が溶ければ 蕾をふくらませ
陽が高く昇れば 花びらを脱ぎ散り
銀杏が黄金に染まれば そのおすそわけを頂戴し
人間がせわしなく動き始めると ペースを合わせて葉を手放 ....
植木鉢に身を{ルビ埋=うず}め 
体中に
針の刺さった 
裸の人形 

{ルビ腫=は}れ上がる両腕のまま 
{ルビ諸手=もろて}を上げて  
切り落とされた手首の先に咲く 
一輪の黄色 ....
      恥を忍んで、昔書いた連作詩篇を投稿しようと思いま
      す。一九九七年から翌九八年にかけて、「歌う川」と
      いう総題のもとに十七篇の詩を書きました。今回はそ
     ....
春という季節は
いつでも液状にデフォルメされてゆく
匂い立つ色彩が
にじみ流れ溶けあい渦巻く
私の輪郭もそのただなかに
半ばは溶けかかりながら
けれど決して溶けきることはなく
冬をいとお ....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
 ....
野良犬が
尻尾をうなだれ
ふと 空を見上げる

ざわめきの中
鳥の鳴き声が
いやに 耳につく

鳥は 鳴く
ひよひよ ひよひよ
今日の日よ
ひよひよ ひよひよ
明日の日 ....
フ と目の前に綿毛が飛んでいたので

ク とつかまえて離して見ると

それはチカリと赤い血の玉で

もう一度握ってはなすと

{ルビ捩=よじ}れてつぶれて菱形のいのちに変わった ....
「リスト」




僕の昔の恋人に
いつも左手首に包帯を巻いている子が居た


最初は自殺未遂かと思ったが
そうではないらしかった
理由は訊かなかった


彼女は毎日包帯を ....
夜の街で闇をさがし
身を隠す暗がりにも
灯りを求めたりして
中途半端なままだね
いつもぼくらは

   言葉の空白にふるえて
   粋な単語たちをあつめ
   草の実に糸を通すようにつ ....
 その少年は、少女で動いていた。
 少年のどこかに少女が埋めこまれている。
 少年はときどき吐き気がする。
 そういうとき、たいていそれは夜だけれど、砂浜を思い描く。すると、少女が少年の砂浜を歩 ....
夜ごと
小さな星から星へ
色とりどり
おはじき遊びのようでした

きいんと澄みわたった音がして
そのとき
宇宙は大きな円盤でした

まわるまわる輪廻転生
虫から花へ
花から虫 ....
仕事で二日連続ポカをした
休憩時間には詰め所でコーヒーの成分表ばかりを見つめている
同じ班の人たちはそんな俺にとても親切にしてくれる
だから余計みじめになってしまう
現場で働いている90%の人 ....
亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
遠くからでも

やわらかい色がよく目立つ

このまままっすぐ歩けば

ふたりきりになれる

目だけが呼吸してる

吸い込まれる―


また、先を越された


彼をみあげ ....
がしゃん できない


床に広げられたポップコーンを拾い集めて
窓から投げ捨てると
バターがきらきら光って
まるで星みたいだったんだ

いつ渡したって誕生日プレゼントさ
と強がってみ ....
生きている もーん
――だから?

 いえ・・・・

でもなお、生きているよ

煙草を一本、吸って
屁をする ブー

 さら
    さら

潮の匂いにみちた風が
木々の枝 ....
コンビニの入口脇で。
ホームレス風情のおじさんが。
焼きそばパンを貪り食う姿を見た。

よく分からないけれど。

こんな光景を見るといつも。
僕は胸を締めつけられてしまい悲しくなる。
 ....
 第三次世界大戦の最中のある国の海軍の巨大航空母艦に所属する彼は 大の中トロ好きである
 敵国の日本の文化が大変好きで 特に寿司を好んでいる
 この空母で日本が好きなどころか寿司が好きな者は彼一人 ....
曙興産営業二課の青野君29歳は今年入社三年目を迎えた。社内で彼はみんなから青ちゃんと呼ばれている。彼、青ちゃんは世界の平和を守る為に、日夜命を懸けて戦い続けようと心に誓ったばかりである。

先 ....
一人ぼっち寂しそうね
そう言って目を細めた
こんなにもきれいな夕日だけど
太陽の本音を君は知っている

柔らかな暖かな
風が撫でる君の赤い頬
夕日を映した様に
それはとても可愛らしくて ....
駅には
西口と東口があるけれど
どっちに行けばいいの
陽が昇るのは東だけれど
どっちに行けばいいの

僕たち迷子だ
生まれたときから

古い月を見ている
古い星を見て ....
古いじてんしゃのように
朝が下ってゆく


風邪声の
のどに ちいさなにがみと
這いつくばるようにおとずれ
さらさらと消えゆくよるを
くちびるに
にじませ

朝が下ってゆくと ....
おぉいえぃ
だなんて叫びながら
あなた。わたしのひみつをかき回す

そこじゃないけど
そこも。いい

ひみつはひみつ

おんなのひとは
おとこのひとと愛しあったなら
うー。だなん ....
僕のお父さんは、僕のお母さんです。
僕とお父さんとお母さん、2人でボイストレーニングをしている今日この頃です。
三月は五月で、五月は六月ですから、八月に歌のコンクールがあります。
歌声に自信がな ....
石田 圭太さんの自由詩おすすめリスト(1332)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
四月の綺麗事- れつら自由詩1007-4-2
淡水魚- 夕凪ここ ...自由詩1207-4-2
Not_YABUSAKA_in_EDOGAWA- 人間自由詩3*07-4-2
噛みつく童話- あおば自由詩14*07-4-2
空の子供- 士狼(銀)自由詩17*07-4-2
カラスは空にいない- 自由詩12*07-4-1
- 蝶子自由詩3*07-4-1
さぼてん_- 服部 剛自由詩12*07-4-1
連作「歌う川」より_その1- 岡部淳太 ...自由詩5*07-4-1
春の抽象- 塔野夏子自由詩10*07-4-1
「_ひと、しずく。_」- PULL.自由詩14*07-4-1
鳥は_鳴く- 川口 掌自由詩5*07-4-1
1997- 水町綜助自由詩27*07-4-1
「リスト」- ソティロ自由詩16*07-4-1
夜のかたちのピッテロビアンコ- たりぽん ...自由詩12*07-4-1
少女式- 今唯ケン ...自由詩16*07-3-31
ナイトクルージング- yo-yo自由詩10*07-3-31
2007-03-31- 馬野ミキ自由詩9+07-3-31
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
この恋- ポッケ自由詩3*07-3-31
一番星は二度落ちる- 虹村 凌自由詩5*07-3-31
ヘタクソな死- atsuchan69自由詩10*07-3-31
焼きそばパン。- もののあ ...自由詩16*07-3-31
中トロ大佐- はじめ自由詩2*07-3-31
戦え!青ちゃん- 川口 掌自由詩4+*07-3-31
桜道- なかがわ ...自由詩5*07-3-31
駅前にて- 黒田人柱自由詩807-3-31
朝が下ってゆく- はな 自由詩20*07-3-31
うー- 恋月 ぴ ...自由詩16*07-3-30
生乾きの服は、匂うニオイに追います- 狩心自由詩4*07-3-30

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