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からまつの暗い林を
どこまでも歩いたような気がする
きゅうに空が明るくなって
その先に白い家があった
それは夏の終わりだったと思う
空へ伸ばしたきみの腕が
ブラウスの袖から露わになって
....
星が降る
そんな時代がありました
文字が光って
うれしいメールが届きました
たぶん遠い星からです
あなたの住む
青くてきれいな星をいつも眺めています
いちどお会いしたいものです
....
父のポケットに
ときどき手を入れてみたくなる
そんな子どもだった
なにもないのに
なにかを探してしまう
いくら背伸びしても届かない
指の先がやっと届きそうになって
そこには父はいなか ....
ながい腕を
まっすぐに伸ばして
陽ざしをさえぎり
さらにずんずん伸ばして
父は雲のはしっこをつまんでみせた
お父さん
いちどきりでした
あなたの背中で
パンの匂いがする軟らかい ....
風の音がした
ふり向くと誰もいない
十八歳のぼくが
この街をつっと出ていく
いつも素通りしていた
その古い家から
いつか誰かの
なつかしい声が聞こえた
敷石を踏む下駄の
細い ....
水になろうとするように
魚が魚のかたちで泳いでいる
そんな潮溜まりでは
生きものの群れがまばゆいという
空を仰ぐひとは
吐息ほどの
祈りの水を浮力にかえようとする
浮いては沈む
....
星をひとつもらった
夜空がすこしだけ暗くなって
そのぶん
ぼくの夜が明るくなった
きみに手紙を書く
いくども書き直したので朝になった
星のことは書かない
ぼく ....
人間になったときに
長いしっぽは捨てたはずだったが
ゆうべまた失くしたので
蜥蜴になろうと決心した
体が楽になったのは
まっすぐで生きられるからだろう
背中が陽に染 ....
夜ごと
小さな星から星へ
色とりどり
おはじき遊びのようでした
きいんと澄みわたった音がして
そのとき
宇宙は大きな円盤でした
まわるまわる輪廻転生
虫から花へ
花から虫 ....
石田 圭太さんのyo-yoさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
UFO
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yo-yo
自由詩
14*
08-11-24
星
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yo-yo
自由詩
6*
08-11-10
手
-
yo-yo
自由詩
24*
08-10-6
雲
-
yo-yo
自由詩
21*
08-9-25
風のおと
-
yo-yo
自由詩
14*
08-9-12
かたわらに魚のかなしみ
-
yo-yo
自由詩
14*
07-8-31
ぼくの星
-
yo-yo
自由詩
19*
07-4-20
蜥蜴(とかげ)
-
yo-yo
自由詩
11*
07-4-13
ナイトクルージング
-
yo-yo
自由詩
10*
07-3-31
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