すべてのおすすめ
寝るまえにたましいをとりだして
枕元におく

悪いことする夢がみたい
すべてをこわすような

ひとの事情を考えずに
地球の痛みをむしして

こわして
うばって
ひとりじめにして
 ....
そういえばマッチ棒は
頭の先から燃えるので
わたしだって
頭から燃えていって歩いてゆきたい

心が大事って
守っているだけじゃ歩きにくいよね

腕だってふらなきゃ自由じゃない

静 ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
鈍感がいいとおもう
やわやわときづく

なんにせよ関西人は
はやいをいいこととするけど
鈍感がいいとおもう
今? とつっこまれるぐらいに

鈍感は
きづかないということではない
の ....
女は鍵をたくさん持っているから
いつも重いのだ

男は
穴をたくさんかかえているから
さみしがるのだ

女は鍵を
男へ差し出さなくてはならない
それがわかっているから
どこか冷めて ....
道で猫がひかれている
内臓をぶちまけた姿でよこたわる
そこは子供たちの通学路で
水泳にでかけてゆく子供たちがいた

猫を横目で確認した子らは
ひそひそと話しながら立ち止まらずにあるいた
 ....
つばめのこはへびにたべられてしまった
もうすぐ
もうすぐとべるねと
にんげんが親鳥が見守る中
すきをねらったへびが
一羽のこらずたべてしまった

巣の中には
むしられた雛の羽が
あち ....
水田波打つ
大きな雨だ
重い雨だ
朝の雨だ

いつつくられたのか
だれもしらない

不安がある私の
なかにまで無遠慮に
ふる雨をうけいれる

今はたちどまる
理由になってくれ ....
死んでしまった友人から
もらった熊のぬいぐるみをオークションにだす
並べられた人形はまるで君のよう

どこともあっていない人形の目を
私はこわいとおもい手放そうとしている

君と私が話し ....
母がいたから私がいる
父がいたから私がいる

今日は言えないけど
やっぱりありがとうかもしれない

カーネーションの赤いギザギザが
忘れられなくて
あまった時間なんてないのにもてあます
反省なんてしたくないから探す/言葉を

文字にすればゆるされるとおもっている
今が過去になると決めている

明日の自分を想像できるけど
少し夢をみる ....
ピンクのコップみたいなチューリップの
花びらはらり

想いが重すぎたんだね

期待ばかりしないで
そんな声がした
少女の後ろ姿に似た花ばかりの庭に
鴨が水中でエサを探す

大丈夫かな
そう思った頃に顔を出す

すいすい泳ぎ
ついっともぐる

空も川も自在なのか

水の輪が
ひろがるひろがる
私のこころの中にも
あめで桜が散っちゃうよ
濡れるのもかまわず
花の心配をするこども

通りすがりの
私に関係ないけれど
つい花をみるひとは
私だけでない通り道

散りながら
なお咲いている桜の木
 ....
流れの早い川の
真ん中ほど
石のうえに立つ鳥がいる

あれは
波乗りか
あれは詩人か

首をわずかにかしげ
未来を憂いている

橋の上にいる私に
尊い詩人が予言した
今のまま ....
目が覚めて
隣に寝ていたはずの
ひとがいないと
私はひとりではないと知る

しなければならないことがあって
私が私に着陸したことに
感謝する
魂がからだに

少し今朝は
自分を気 ....
なにかをリセットしたいとおもい
恒例のだんしゃりを決行する

てはじめに冬服
もう襟足をたてて歩かないことにする
首筋からはいりこむ空気をうけいれることにする

ぶ厚い靴下をすてて
地 ....
あめふって
あたまが重い

しんぶんにもぐりこむ
しゃかいっていろいろあるなあ
昨日もいろいろ起きたんだなあ

やる気のひもを
そおっとひっぱる
きれないように
そおっと

ぴ ....
夜になると眠くなる
おばあちゃんは言う
ちょっとうらやましいと思う

詩にくいつく
がっつりとだきつく
心の中で顆粒みたいにとけた

わかったような気持ちで
ほろほろと指を動かす
 ....
日曜の昼間はぜいたくな席のようだ
時間はゆっくりで
間違った字をかいてもあせらなくていい

とがった消しゴムで無理に
消さなくていい

みんなだらりとしていてもいい

雲がふわりとあ ....
りんごを食べた
わけありりんごを食べた

わけあり家族で
りんごを食べた

みんな無言で
それぞれの方向をみて

ペットのハムスターだけが
かさこそ音をたてて食べた

北国から ....
釣り堀で釣りをするのがすきだ
どこへもいけない水の底で
大きな魚がひそんでいる

敵は慣れたもので
エサが沈んできてもあわてない
口先でふれては
はねかえる糸がエサを落とすのを待って
 ....
道をほると
どんどんとほると
一体なにがあるのかとのぞきこんだ
黒々とした土の中に
なにがあるのかと期待した

ユンボでかきだされる黒い土は
内臓のようにみせてやっぱり土だった

そ ....
お風呂の中には水がある
どこからきたのか知りたくて本を読む
おぼれそうになりながら
読む本をささえる指
わたしはどこへゆくの
流れる水になって

言葉はあふれても
どこへもゆけないの
 ....
うらむってつまらない
あいつのことで頭がいっぱい

うらむってつまらない
しかいが狭くてうっとうしい

高いところへいきたいな
そこから放つうらみの気持ち
きっとぱあっと広がって
な ....
正しくありたい
そのときどきに
間違いなら間違いの中で
正しくありたい

他と違う
そんな風でなく
まったくおなじように
正しくありたい

いつでも
違っているから
自分が だ ....
雨の中カラスが世間話をしていた
黒い仲間は
雨にむかって顔をあげてとんでいる
そうだ
カラスは雨をこわがらない

どうしてわたしたちは
雨にうたれるとうつむくのだろう
どうして

 ....
まっすぐいったらぶつかるね
でもうまく泳げることがいいことなのかな

ぶつかって泣く君のそばにいる
こたえを知らない私は
できるだけそっと歩いた
二人の部屋を
おかあさんにだって
醜いこころあるよね

乱暴に掃除機かける母
その方がましだね
なんておもう私

無言の父

それぞれに通り過ぎる
まるで街の交差点のように

ちょっと寒い朝 ....
車の前を
カラスとっとっとと横切る十二月
二本足で
黒い姿がひかってる

そのもっと後ろ
まっかな山
急いでいるのは私だけかな午後

カラスの地についた二本の足が
私の目をもってっ ....
ただのみきやさんの朧月さんおすすめリスト(337)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寝るまえの儀式- 朧月自由詩414-9-19
マッチ棒の行進- 朧月自由詩414-8-24
生まれなおす日- 朧月自由詩814-8-20
どんくさいひと- 朧月自由詩314-7-27
鍵を守る女- 朧月自由詩314-7-25
道に横たわるもの- 朧月自由詩314-7-24
とべない鳥- 朧月自由詩214-7-16
恵みの雨- 朧月自由詩114-5-21
空をとぶ熊- 朧月自由詩314-5-16
柔らかなギザギザ- 朧月自由詩414-5-11
きめごと- 朧月自由詩414-4-21
春の庭- 朧月自由詩1+14-4-17
- 朧月自由詩214-4-16
雨宿りの桜- 朧月自由詩214-4-6
川の上の詩人- 朧月自由詩214-3-27
今朝の気分- 朧月自由詩414-3-26
まるはだかの木- 朧月自由詩214-3-19
あめのあさに- 朧月自由詩414-3-13
ねむり薬- 朧月自由詩314-3-12
日曜時間- 朧月自由詩514-3-2
わけありりんご- 朧月自由詩314-2-27
泳げない魚- 朧月自由詩714-2-20
ちきゅうの内臓- 朧月自由詩1014-2-19
文字風呂- 朧月自由詩514-2-4
なんにもない道- 朧月自由詩314-1-13
正しくないひと- 朧月自由詩1014-1-10
黒の群れ- 朧月自由詩514-1-9
囲いの中- 朧月自由詩213-12-17
朝の交差点- 朧月自由詩613-12-10
地についたカラス- 朧月自由詩413-12-2

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