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身に着けていた
葉っぱほとんどなくして
ぶるぶる震えている木々を
笑えない気持ちでみているわたし

がんばっちゃうんだよね
流されちゃうんだよ
どうやったって

風は
すかれたり嫌 ....
いつになっても
明日がくるのがこわい

ひとりはこわくはないのに
明日がくるのがこわい

わからないからこわい
あなたのことのように

しらないことにかこまれて
しらないふりをし続 ....
川の中に鳥が三羽
岸に一羽

川の中の鳥は
水にもぐったり泳いだり
一生懸命にみえる

三羽は家族にみえる
話しあっているようにみえる

岸の一羽
みなに背をむけている
別の方 ....
すきなひとに気軽に
すきと言えないように

きらいなひとにきらいと
言えるはずもない

一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる

湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
独り言に
返事しあう老夫婦の
ひとつあけて座る
ベンチのわたし

なってもいいかな
こんな未来図を
感じながら
伸びをする午後
こどものころ
うそをつくときドキドキした
あいての顔をみられなかった

今は簡単に嘘がつける
安心して話しができる

ほんとうのことは
真っ白な綿につつんで
大きな木の根っこにうめる ....
心が感動したがっている
かわいてパサパサしているから

ごめんね
そんな言葉ではもう
ふくらまない希望

ゆるやかに降りる坂道は
静かにカラダに苦痛を与える

それでも歩かなければ ....
せまいところがすきなひとは
おかあさんのお腹の中がいごこちよかったひと

せまいところがきらいなひとは
ひろい海がわすれられないひと

そんな言い伝えが
あったらいいな
そんな気分の日 ....
夜のある時間には
落とし穴があるのです

いきなりストン
やれやれです

居心地よかったり
泣きたいのに泣けなかったり
しにたくなったり

落とし穴が
ちゃんとあることにほっとし ....
むかいあっているけど
それぞれが それぞれのパソコン画面をみているの

ポテチを食べる音だけがひびきあう
まあ私はうす塩なんだけどね

話さなくても
まるで話しているような距離
わかり ....
コスモスは頭が重いので
ふらふらしながらたっています

彼岸花は
視線が痛いので
ぴりぴりとんがって咲いています

風は平等に
ふいています

花にも
わたしにも
ちょっとだけつく嘘まやくみたい
ほんとばっかりじゃつらいよね

裏切りがきらいなあなただけど
ほんのちょっと
まじる嘘にはきづかない

やさしくごはんをよそうから
むかいあってたべまし ....
三年後にはいくつになる?
五年後は?

答えはわかっているけれど
どんな自分でいるのかわからない

昨日と今日
おなじわたしにみえる

中身は同じじゃない?
大木の前できいてみる
 ....
本の中になんてこたえはない
だけど本屋がすきだ

本と本のあいだに
立つひと ひと ひと
あるであろう心に
さわらないように
避けてあるく

私も本になにかをさがす
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう

だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ

わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない

えさをはこん ....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり

おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり

結局どうしたいんだよ

わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね

咲いてい ....
祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた

固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった

ど ....
もう
桜は散るしかないんです
うまれたら
生きるしかないように

ひとは必ず
上をみるんです
花びらを踏みつけながら

あしのうらに
はりついた花たちは
なにもいわずついてくるん ....
ロケットみたいに
まっすぐとびます

余計なものをきりはなして
もっとうえへ

あしもとが
ぼうぼうもえて
それでもたかく

地面が恋しくなっても
たかくたかく

だって
 ....
私はトマトじゃないのに
さかさまにしても私だ

栄養も毒もあるよ
たぶん

あなたの1日も
私の1日も
同じ長さなのに
たぶん
長かったな 今日

また夜がきた
今日も死にま ....
ほめてもらうって
うれしいね

ほめられ慣れない私だから
顔のつくりに困るけど
足が三センチ浮いてます

私も見つけようかな
あなたのいいところ

困った顔と
浮いたからだで
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう

絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう

そして
そのひとがしんで ....
ずっと使っている石油ストーブの上で
やかんがかたかたなっている
この私にもそれがきこえるのは
家の中が静かだから

きっと家族みんな
この音きいてるんだろうな
みんなそれぞれをむいている ....

空のめだま

味方じゃない
敵か?
そうでもない

いやなことも
いいことも
みている

きっと
ぜんぶ知ってるんだ
だけど
なんにもしないね


だからかな
 ....
私たち車がひいた猫を
カラスがたべている

むらがって
黒くそめてゆく

猫がカラスになってゆく様を
車のわたしはみていた

もみじは
まっかにもえていた
すべては
音もなくは ....
どんなに高い山に登っても
ビルにあがっても
下ばかりみてしまう

ちいさくなった車や
家をみてしまう

それなのに地上にいると
空が恋しいなんて

寝ころんでみる
白い雲は
な ....
千羽鶴を折るという友につきあって
折り紙を手にしてみた

信じてなんかいないけど
お祈りをしている気分だ

願い事はかなわない
そう信じる方が
ちょっと生きやすいとおもう

でも
 ....
最近の私はからっぽだ
文字は浮かんでは消えてゆく
綺麗にだとかうまくだとか
とにかくそんなことばかり願った

ひとのきこえない言葉を
必死にききとろうと身をのりだしては
からぶりになって ....
やっぱり
わたしはわたしに生まれ変わった

だれになりたかったというのだろう
目覚めた時
わたしを確かめて
そっと手をにぎりしめた

旅を思いだそうとしたのに
もう夢の足跡は消えてい ....
ただのみきやさんの朧月さんおすすめリスト(337)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋風と木- 朧月自由詩415-11-7
こわがり- 朧月自由詩215-11-3
空をみる鳥- 朧月自由詩415-11-2
土鍋のこころ- 朧月自由詩1115-10-31
バス停- 朧月自由詩215-10-28
みちしるべ- 朧月自由詩515-10-27
詩集探索- 朧月自由詩215-10-20
休日のひとりごと- 朧月自由詩315-10-18
夜の落とし穴- 朧月自由詩515-10-16
画面越しのひと- 朧月自由詩115-10-15
風の中- 朧月自由詩515-9-23
少しの嘘- 朧月自由詩415-9-16
年輪- 朧月自由詩415-8-25
本屋- 朧月自由詩515-7-18
つばめたちの家- 朧月自由詩715-7-10
紫の花- 朧月自由詩415-5-19
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
足の裏側- 朧月自由詩615-5-11
花影- 朧月自由詩515-4-12
とぶということ- 朧月自由詩515-4-7
たぶん- 朧月自由詩615-3-30
三センチの希望- 朧月自由詩615-3-12
子宝- 朧月自由詩815-3-10
やかんの中の家- 朧月自由詩315-1-26
月は泣いている- 朧月自由詩314-12-5
転生- 朧月自由詩214-11-15
居場所- 朧月自由詩714-11-13
願い事をする夜- 朧月自由詩314-10-27
ことばさがし- 朧月自由詩614-10-23
最初の景色- 朧月自由詩314-10-5

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