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母は金曜日に 毎週 カレーを作る
金曜日の夜はカレーだ
食べても
食べなくてもいいからだと
母は言う
その夜から日曜日の夜まで
鍋の中はカレー
カレー一色だ
我が家の匂いもカレー一色だ ....
タバコの煙で会話するひとがいる
その表情は煙でぼかされている

隔離された空間で
ひとりの顔をみせている

私はタバコを吸わないけれど
なんにも言わずにみていたよ
あなたの白いその顔を
あなたは秋の空だといい
だれかは今日も暑いという

あめに苦しむときも
風におびえるときも
同じ秋の空の下にいる

足りないものをうめるように
文字にしたくなる心を
あなたは読んでく ....
あめがうわべを洗い流すから
あめの日に素直になるひとが多い
だけど信じるなよ
それはあめがやめば変わるから

近所の川辺にならぶあじさい
色が多くて目が迷う
きっとこんな風なんだろう
 ....
カラスになりたい
カラスはまっくろけ
声もがらがらで
だけど群れている

仲よくはきっとない
互いに知らん顔

だけど群れている
まっくろけのカラス

おばさんが石なげる
おじ ....
夜にしか反省しないから進歩しないんじゃないかな
だけど星だって夜しか光らないじゃん
それから私たちは黙った
それぞれの反省に忙しかったから
二人はこういうときに便利だ
迷子にならないから
川は流れをかえて
小さな水たまりを残していった
そこで鳥は水をあびていた
なんども
もしかしたら魚もいたのかもしれない
水浴びをした鳥はその
綺麗な羽をおしげもなく震わせて
水を切り捨て ....
あめの山にはいって木をきる人がいる
チェンソーをひびかせて
切る理由がある木なのだろうが
私にはわからない
他とどう違うのか

倒されてゆく木も
生かされている木も
ただ黙って空をみて ....
ソースとかしょうゆみたいに
自然にテーブルに乗っかってたい
だれにも気にされないぐらい
自然に過ごしてたい
たまには大量に必要とされたい

いろんなことが起きる
普通の居間の
普通のテ ....
濁った僕の目に飛び込んできたのは
真っ赤な椿
はちきれそうに赤の花が僕めがけてきた

赤 赤どれも赤
ぎざぎざに咲くそれは
鮮やかにうたっている

悩んでいた
うつむいていた
僕は ....
透明人間になったらさみしくない
あなたの枕元にたったり
耳元でこしょこしょ話したりできるし
そっと服にはりついて会社にいったりもできる

透明人間になったらこわくない
噂話も知らん顔できる ....
山から
猫のひげみたいな藤がでているね
紫いろのつんつんを
みあげて歩く道は
いつもの道

悲しくても
うれしくても歩く
いつもの道
一生懸命がいいと
祖母は言うけど
結果がすべてだと上司は言うんだよ

今がんばれと先生は言うけど
夢をみなさいと校長は言うんだよ

愛し合ったはずの
父と母は別れ
憎み合うはずの
 ....
知らない街の中の
知らない道を走る

わたしは車で
おどおどしながら走る

知らない街の
知らないショッピングセンターで
買い物をする
産地も知らない野菜を買う

いつまでたって ....
冷蔵庫から鶏肉をだす
ぐにゃぐにゃしているので
キッチンバサミで切る
小さく切る
どんどん切る

鳥だったことを想う
もしかしたら人間だってこうしたら
切れるんじゃね?
食えるんじゃ ....
矢印をもてたなら
前へ前へ むけるでしょう

どんなに遅い歩みでも
いつかどこかへつけるでしょう

矢印ひとつもてたなら
空に投げてみるでしょう

遠く離れたあなたにも
みえるよう ....
お金がほしい
お金がいっぱいほしい

お金がいっぱいあったら
私は安心して死ねるとおもう

死ぬために生きている
いつか 死ぬ
そう思うと私は
今日も安心して生きられる
自由になりたい
そう思う私の部屋には
檻にいれられたハムスターがいる

飼っている
私が

檻は私を見ている

その中のハムスターは
ときおり私に立ち向かう
雪を含んだ荒れ狂った風がふくとき
懺悔をすることにしている

だれにも聞こえない声で
してしまった罪を告白する

あしはますます重くなり
背中は痛いほど冷たくなるのに
心だけがぽっかり ....
電線にとまるカラス
黒い数珠のように
とおくで丸く連なる

夕暮れの黒に
まぎれようともせず
ひとりがすきなくせに群れている

だれかが羽ばたけば
みんなとんでゆく
その連なる黒い ....
コインランドリーでだれかのパンツが回ってる
そういえばあいつもトランクス派だったよな
そんなこと思い出す夜

だれかが忘れたハンカチとトランクス(
またトランクスかよ)
をよけてどっかりと ....
夜には私少し慎重になります
だれもが薄い肌着になる
そんな感じがするから

荒々しく
とがった言葉をかけたら
破れてしまうでしょう

みんなそんな薄い
肌着でなんかいるから
寒くて ....
あなたがすきです
まともでないあなたがすきです

はなしがかみあっていないけど
あなたがすきです
わたしをみないあなたがすきです

あなたのいうあなたが
わたしのことではないけれど
 ....
また道路に死体がありました
カラスが群がっていました
車たちは知らん顔で通り過ぎるのです

また道路に死体がありました
いつ死んだのかもわかりません

私はみなかった
なんの死体なのか ....
チョコレートは最強の食べ物におもう
遭難してもチョコのおかげで生き延びられたりするそうだし
おかあさんにしかられてもチョコがあれば
少しだけひとりでいれそうだし

箱にはいった高級なチョコよ ....
あなたの影を追うように
あなたがかいた詩をよんでいる

詩は日記ではない
だれかが
だれもが
そう言うけれど

そこには確かにあなたがいる
いとおしく撫でるように
目で追い続ける
 ....
昼間なのに薄暗い
秋なのに寒すぎる

勝手だね
だれに言うでもなくつぶやいた
少し後ろめたいから
そっとふたをする
私の過去に
なんでもない場所の
落ち葉を目に焼きつける

もうあえない
ひととのいちぺいじを重ねて

どこもかもがさむい
この風は
さらわない私を
うまくやってやろうとすると
どうして自分がいやになるのだろう

自分の顔をおきにいり登録できない
人がふえているらしい

まだまだつきあってかなきゃならない
自分だからすこし
大切にし ....
朝に騒がしい鳥がいる
ヒステリックになきさけんでいる
なにがそんなに悲しいのだろう
腹立たしいことがあるのだろうか

わたしに置き換えてかんがえる
そんな癖がついてしまった

朝に騒が ....
ただのみきやさんの朧月さんおすすめリスト(337)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母は金曜日にカレーを作る- 朧月自由詩316-9-16
タバコの顔- 朧月自由詩316-9-12
手紙- 朧月自由詩416-9-1
七変化- 朧月自由詩216-6-24
カラスだらけ- 朧月自由詩216-6-17
反省会- 朧月自由詩316-5-29
水をあびる鳥- 朧月自由詩316-5-18
伐採- 朧月自由詩316-5-9
最強調味料- 朧月自由詩516-5-6
椿爆弾- 朧月自由詩116-5-1
透明人間- 朧月自由詩316-4-29
紫のひげ- 朧月自由詩516-4-29
- 朧月自由詩416-3-28
知らない生き方- 朧月自由詩216-3-15
鳥料理- 朧月自由詩116-3-9
- 朧月自由詩116-2-5
- 朧月自由詩216-2-4
檻の中のわたし- 朧月自由詩216-1-27
白の世界- 朧月自由詩216-1-21
夜のカラス- 朧月自由詩316-1-19
トランクス派- 朧月自由詩316-1-6
温湿布- 朧月自由詩315-12-27
ただすきということ- 朧月自由詩215-12-21
道の脇にころがったワタシ- 朧月自由詩415-12-5
チョコレート賛歌- 朧月自由詩215-12-4
だいやりい- 朧月自由詩215-11-28
身勝手- 朧月自由詩415-11-26
落葉- 朧月自由詩315-11-25
お気に入り登録- 朧月自由詩115-11-17
天からの声- 朧月自由詩215-11-15

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