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葉月の昼下がりのどうしようもなくもてあました窓の
したで、たったいま、わたしにできることをすべて思
い浮かべてみても、ただ、雨の日の猫のように四つ足
を投げだして眠ることしかできなかった。
 ....
真白い蝶が飛んでゆく
空へ 私の生きる地から逃れるように
あの{ルビ暖かい=燃え盛る}太陽という名の安らぎへ
{ルビ脆い=もろい}羽をはためかせ

黒い蝶が飛んでゆく
空へ 私の横たわる大 ....


あおい夜のシナプスが
ピアノ線のよう

音もなくしのびこむ
月の影

月は ぼくを
しらない
ぼくも 月を
しらない






風のない夜
オオミズアオ ....
海馬が海を欲しがる
海馬が馬を欲しがる
僕は君を欲しがる
非常に脈絡がないが整合しているさ
君の内臓を貫いて心臓へ達する
もちろん致命傷だ
それが僕の返礼
海馬は賢いんだから
海馬は透 ....
【恋するシーラカンス】


次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ

るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あ ....
胸が裂けた
君のほのあかるい口笛が響く
それを掬う手つきで
詩を書こう

涙が音楽をとじこめている
どこかで聞いたことがあるような
ないような
1?だけ浮き上がる
空を描くように
 ....
ま夏の背中よろしくこぼれおちる曲線は
ぼくのよろこびにまっすぐに突きささり
それらはやっぱり放物線をえがいている

きみの曲線のおしまいにくちづけをする
そんな目でみたってだめだよ、もう ....
夜がしのびこんできた、体内に、夢の続きがみたくてごみ箱をあさった、夢のなかで、あんたの首筋から鎖骨にかけてのへこみに野花を飾って、希望とかなんとかについて語るわたしたちの唇に寂しい思いをさせないように .... 星からおちた小さな人が 走る
走れることが ただ 嬉しくて
他の子たちが小さな人を 追いかける
笑いながら走っているから 追いかけたくて

星だったころだって 走っていた
回れ ....
35000フィートの
高さで
時速580マイルの
速さで
華氏ー45度の
冷たさで
まっすぐ伸びていく
今日の航跡を

昨日の
何処かから転がり出て
一昨日の
坂道に置き去 ....
  煙突
  その柵のむこうに
  無数にうごめく夏の虫たち



  とうめいなシャツをぬいで
  ひとりきみは走りだした
  煙突
  イメージそれははかない
  イメ ....
  まぶしすぎる朝に
  ポテチの袋をすてる



  ケンタの箱をすてる
  底のほうに液のたまった
  わけのわからないビンをすてる
  まるで夢みたいだ
  車のキーが ....
ゆらめいている
薔薇沿線のかたわらで
白い女の子たちの
折り目正しい
プリーツの

祈りの姿勢はいつも
夏うまれの呼吸をついばんで
ひまわりの瞳の高さまで
つん と
背のびする
 ....
北の空が明るく
白を白に束ねている
先端へ 先端へ
まぶしく 見えなくなる


空は分かれ
互いを追い
互いを行き来し
さらに分かれ さらに分かれ


雨の ....
【ロゼット風】


 両手両足は よく動く パペットマペットをつけたみたいに
 たんぽぽの根は 大地に動く
 たんぽぽの種は 空に動く
 いまは 雨で どこにもたどりつけないよう ....
エアコンをつけてまどろんでいる

ねむくもないような、とてもまぶたが重たいような

外から、何か求める幼い声がする

めんどうならすべて切ってしまえばいいのに

耳にだけ意識を持ってい ....
雨のなかの馬
時間さえ檻のなかに閉じ込められる
そっと名前を呼んだ
季節が過ぎて青いさびしさが満ちてくる


後ろさえ振り向かず駆けていこうとする
雫のビーズをまき散らす夢よ
どうか名 ....
孤独が嫌いだから 優しさを愛した
孤独が嫌いだから 綺麗なキスは嫌い
孤独が嫌いだから 約束が欲しい
孤独が嫌いだから 憎まれていたい
孤独が嫌いだから 明日の話をする
孤独が嫌いだから き ....
物語
ベッドに抱いて眠る夜は静か
手垢に塗れて端っこは噛んでいる
それでもいいの
大切なものなのと
物語の夢を見る
星空がきっと
天井の向こうに広がっている

 *

君 ....
何度も似たような 同じような 空への恋心
自律神経のバランスのとれたような 有り難い 普通に感謝し

今日も過ごす 涼しげな水色の季語を探しながら

近所の犬のお喋り 
うちの猫はお水を飲 ....
「ママ、なんでみどりなのに、あおっていうの?」
信号を指さして
そう問う
まだ乳くさい我が子を
天才だ! と思った遠い日

わたしは
なんと答えたのだろう

仮に
みどり、と名づけ ....
開けた跡地の看板に軽く絶望を唱える
お会いしなかったのは全くもってこちらの都合であり
ノスタルジックの甘みと苦みに浸されるのもこちらの都合であり
好きになったのもこちらの都合である

何を生 ....
届ける対象を特定しない 全てへ プラスの光
招かれたら出席したい 宇宙空間でも プラスの光が届くところならどこでも

 三途の大河の入り口で死後 そこで仕事をしたい
 流れてくる魂をプラスの光 ....
いつ繋がれる 鎖に首を突っ込まずに
いつ本物が繋がる 首輪を己に繋がない自覚まで

雲が流線型を生かし 海に見せる錯覚な 娑婆界

のん気に微笑む者者に 心底羨ましく惹かれて止まない
傷は ....
夏の星座の下で
コカ・コーラとポテトチップス
行き場を
排除した僕らは
廃棄された遊園地で
誰も居ない遊園地で
こんな歌あったなと思いながら
夏の星座の下で
 ....
柱の、柱の、柱の、のびて、ゆ、き、
くだりざか
水?喋り声、
手、のほほろぐ、パンプ
ス?ヒール?
スニーク、セカンド、火は消え、
祈られる(誰に?)煙と響き。

{引用=
ころろき ....
I

 君は幻想の住人

 窓の外に映る
 灰色の景色の向こうに
 白いバラの咲き乱れる
 見渡すばかりの平原を見る

 鋼鉄の爪が
 肌に残した傷跡
 それは
 現実を生き延 ....
プチトマトの実がついたと
子供のようにはしゃぐ君の瞳は
まだ昨夜の喧嘩のことを
忘れていないよと言っている

後ろからのぞき込む
バツの悪い僕の視線は
幼いトマトと君の横顔の間を
 ....
まあるい芝生のいちめんに水色の空からひかりが降りそそいでいます

アーヤはさっそく太陽を見上げ太陽が動く方向を見つめました

まあるい芝生のぐるりは森でした

森のなかにまあるい芝生がある ....
木々の大きなねっこがとおせんぼをしました

とおせんぼの木々のねっこをお母さんに渡された紙ぶくろを抱えたまままたぎました

最初の足がねっこを越えたときでした

悲しくて寂しい気持ちをアー ....
マーブルさんの自由詩おすすめリスト(250)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の日の猫は眠りたい_2013- たま自由詩29*13-8-1
黒い蝶が飛びだった。虹はまだ架からない。- 創輝自由詩413-8-1
月影/あおい印象- 佐東自由詩7*13-8-1
海馬- 梅昆布茶自由詩713-7-31
恋するシーラカンス- るるりら自由詩20*13-7-30
Conductor- うめぜき自由詩513-7-22
ま夏の背中- はるな自由詩613-7-22
空白になったら曲がれ- ざらざら ...自由詩1013-7-21
星からおちた小さな人- るるりら自由詩17*13-7-20
飛行機雲- nonya自由詩19*13-7-20
煙突- 草野春心自由詩513-7-20
ポテチ- 草野春心自由詩513-7-20
ゆらぎ/夏- 佐東自由詩10*13-7-20
午後と秘名- 木立 悟自由詩413-7-19
【風】夏風オムニバス- るるりら自由詩14*13-7-19
クチナシの午後- カマキリ自由詩413-7-18
雨のなかの馬- 石瀬琳々自由詩18*13-7-18
隣に- 一酸化炭 ...自由詩113-5-26
それでも物語る- うめぜき自由詩113-5-26
只の午後を染める- 朝焼彩茜 ...自由詩613-5-25
【仮にみどりと名づけてみる】群青五月のお題、緑から- そらの珊 ...自由詩20*13-5-25
(都合の良い)手紙- ブルーベ ...自由詩5*13-5-25
進路A- 朝焼彩茜 ...自由詩213-5-24
鎖と鎖- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-24
夏の星座の下で- ホロウ・ ...自由詩7*13-5-23
パスティーユ- 自由詩313-5-21
幻想の住人- まーつん自由詩10*13-5-21
10年後- nonya自由詩27*13-5-21
(3)アーヤと森とふしぎなひかり- 吉岡ペペ ...自由詩2*13-5-19
(2)アーヤと森とふしぎなひかり- 吉岡ペペ ...自由詩2*13-5-19

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