すべてのおすすめ
黙っていのちを燃焼し
自らの体を溶かし
闇夜を仄かに照らしてる
あの{ルビ蝋燭=ろうそく}に、私はなろう  
露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく

遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空 

若くて死ぬことも
老いて生きることも  ....
空気がゆがんで見える夏の日
その横断歩道には
日傘を差した若い母親と
目線のしたで無垢な笑顔で話す少年
ひまわりが重い首をゆらつかせ
真夏の中央で木質のような頑丈な茎をのばしている

山 ....
力なんて抜いて 瞳なんか閉じて 足音なんか響かせず
滑走路という幻の残像を束ね括り 放棄な姿勢 気だるい

 アバンギャルド メタリックな瞼の上の影り
 人工の色彩からの迷彩に砕け澱む 吐いた ....
風売りが辻々に立ち
夏商い
キンギョソウ浴衣娘
花穂揺らし
神楽坂は汗ぬぐう貌
険もなし

逃げ水の小路の先
だんまり暖簾の昼寝蕎麦
白の碁石の艶
黒の碁石の涼
盤に零れてぱち、 ....
?

ちょうほうけいとちょうほうけいと
大きさのちがう名もない石が積まれた
小さな城壁にくもが這う
そこにおとずれた一匹の蝶
「朝です 朝です」とささやいてくれた
きみの翅には、月の光が ....
風の強い日に
海辺に立って
白い波を見ている
自信に満ちた背中を
女は頼もしく思い
額を押し当てた

その温もりを
今日は受け入れてやろう

振り向いて
女の肩を抱き寄せた時
 ....
 鳥と   誤謬
眼の無い 朔に咲く
 花師   項の

 謎紫   白く
八日とも 病み世に
 想い   魅せ


啞啞あなた彼方此方


    が

  揚 羽 が
 ....
それぞれの屋根は真昼の太陽に辟易し白々と病んでいる。
こんな日は思い切って外に出てアカシヤの路でも歩いてみたい。
しかし結局我が倦怠がある魅力を持って私に寄り添い、テラスに出て庭の草花を
見 ....
ほぼ体温と同じくらいに
熱せられた夏が
発火点を探しあぐねて
彷徨いの果て
私の絵の具を溶かしていた

指で透(なぞ)写る
あらかじめ決められていたように
螺旋状に滑り出すその先で捉え ....
看板の電球が歯抜けのように消えた店
街路灯の陰には牙が落ちている
その店にたむろする娘のポケットに
住んでいた鼠の、よくとがれた牙

からかっていただけなんて今更
引き返せないと、思わ ....
考えることもなく ぼんやりしている
朝から 何もしていない
それとも何だろう
白い 釣り糸を垂れて


あの言葉は何を意味したのだろう
女のことばかりを考えていた
緑色の自転車を走 ....
熱が森から差す、しずくはじゅくじゅくと零れ出る
琥珀色の病を照らして あゝ なんて美しいのだろう、と
つぼみを ゆるやかになぞるのです。
無声がしきりに溢れ 排熱するのどを愛で
ah-ah-a ....
 青いオートモビル

湖の岸に沿った道を
わたしたちの青い車は走る
空は澄み、とっても暑い日が
ずっと続いている

西武百貨店で
妻がワンピースを買った
黒い布に白の細かい模様
七 ....
いくぶん体温の高い
あなたを胸に抱けば
心の真ん中にある
バターが溶け出し
私は
ホットケーキになった

ふくらんで
ふくらんで
痛いほどふくらんで
あなたに与える
ちょっとのほ ....
時々
じょうごがあったらなぁとおもう
たとえば
砂の粒を透明なびんにあつめる時
たとえば
湖水を小分けして胸にしのばせる時

{引用=いちみりも
こぼさずに
うつくしく
やりとげな ....
 
目がさめると

しぼんだ わたあめ

しぼんだ ふたり




 
白いコーヒーカップが
モジモジしている様子なので
どこか痒いのかと思い
指先でひとしきり掻いてやった
すると紫色の煙が立ち昇り
ケータイの着信音みたいな
安っぽいファンファーレと共に
 ....
(夢をみて 過ごす)
(夢だけをみて 過ごそうとおもった)


7月10日

よしくんが 蝉の抜け殻の中に
ねり消しを詰めて
ブロック塀の上に置いていた
きっと
中身がある
て  ....
とうめいの
とじひもが
ゆるむ
午睡から目覚めきれない
漠とした意識のなかで
たとえば
カムチャツカ半島からの
かえりみち

{引用=わたしはだれであったのでしょう}
とうめいの
 ....
ノロマな夏の風が肌に染み込み
この世の全ては鼓動に飲み込まれる

平等に夜はやってくるとして
不可解な事実は複雑にからまり続けるとして
星が、絶え間なく降るように
この世の全ては混沌と ....
 例えば 一本の線があったとして
 横なのか 縦なのか 斜めなのか 影があるのか
 その一本の線はなだらかな波打つ曲線に
 恋しているのか そうなりたいのか 空腹なのか

 ....
無が堆積する日常の中で屍蝋化した純朴が
何を見ることもないまなこただ見開いて
呻くような旋律が微かに漂う空間の中を
まだらになって静止している
まだらになって静止している
 ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
八月一日
骨を転がす夢を見た



八月二日
私ではない、誰かの



八月三日
ブレーキを踏む摩擦の音



八月四日
君は居ない、もう居ない



 ....
やさしい体温を
手放した
幼い夕ぐれの あわくひろがる
虹彩のふちで

一日中
なんにも
口にしていなかった
なんて
いのりのことばみたいに
くりかえしては
いちまい いちまい
 ....
月はもう出てるの?
舌っ足らずの声がした

こころの底のほう
波の音に気付いたんだ

カメレオンに似た目の動きで空を見てる
今んとこはまあそんな感じなんだ

染みになった今でも君は邪 ....
こころもからだも捨て身のひとよ

焦がれてただせつに歌う

おまえは少年の瞳をきらめかせる


おまえよどうか愛するひとを護りたまえ

おまえへの純信にやすらかに応えたまえ


 ....
貴方は美しい

貴方は太陽を胸いっぱい受け取る素直さが美しい

貴方は美しい

貴方の優しさは苦しみを溶かしたもので沁みる 美しい

貴方は美しい

貴方は生まれ持った能を活かし巧 ....
秋の気配をまだ感じられない 鈍感な八月入り
再び折り目の筋の光は 紅葉もまた眩しい

生まれた月に特別な想いは伏せ 今日も刹那の蝉の唸りを愛している
秋が来る 気配を消して向日葵のまわりコスモ ....
マーブルさんの自由詩おすすめリスト(250)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝋燭の灯- 服部 剛自由詩5*14-1-6
飛行模型___(第三稿)- るるりら自由詩26*14-1-6
夏の横断歩道- 山人自由詩21*13-8-29
メタリックに溶けた_しらけた怒り- 朝焼彩茜 ...自由詩313-8-28
夏の商売- salco自由詩8*13-8-22
交差点(暫定)- 中川達矢自由詩513-8-22
風の強い日に- 花形新次自由詩413-8-21
とりとめのない- ただのみ ...自由詩16*13-8-21
真昼の気晴らし- ヒヤシン ...自由詩9*13-8-21
デカルコマニー- そらの珊 ...自由詩13*13-8-18
鼠の歯- すみきた ...自由詩213-8-18
夢の夏- 番田 自由詩213-8-15
舞手の皮膚- 夕ぐれ鉄 ...自由詩113-8-15
青いオートモビル- 生田 稔自由詩1013-8-14
食べさせる- そらの珊 ...自由詩18*13-8-13
遠い日_おもちゃのラッパでした- そらの珊 ...自由詩22*13-8-12
わたあめ- 殿上 童自由詩25*13-8-11
The_Wind_Began_To_Howl- 壮佑自由詩17*13-8-11
いつかの夏の日記_みたいなものあれこれ- 佐東自由詩1113-8-10
【とじひも】詩サークル「群青」八月のお題「漠」から- そらの珊 ...自由詩11*13-8-10
ほしあいのうた- as自由詩313-8-6
夢中になったのは三十分、(それが何日何十日何ヶ月何年何十年も ...- ヨルノテ ...自由詩6*13-8-6
天国へハイウェイ- ホロウ・ ...自由詩1*13-8-4
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3
繰り返す八月- ニワコ自由詩8*13-8-3
flower- 佐東自由詩5*13-8-2
Autistic_Me- 有無谷六 ...自由詩213-8-2
せつに歌う- 吉岡ペペ ...自由詩713-8-2
貴方は美しい- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-1
金風_Ⅱ- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-8-1

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