すべてのおすすめ
石で打たれるような
犬に追い立てられるような悲しさに
居ても立ってもいられなく
ただただ早く帰りたかった
日没に向ってひたすら走り続けた


貝のように固く握りしめている
決して手放し ....
文字が空から降ってくる
あられみたいに降ってくる
だけど地面は乾いたままで
溶けることなく積み重なる
文字、文字、文字、文字…

文字が空から降ってくる
僕らの周りに降ってくる
それは ....
電気のスイッチを

パチンと点けて

パチンと消す

そんな毎日に

満ち足りた深呼吸をする時もあれば

ぽっかりと空いた口から

息を吐き出すだけの時もあり

今日も
 ....
向こうの空で飛翔している

麦わら帽子

風に飛ばされているのか

生き物のようだ

溢れ出てくる感情

幼い頃の私は

その優しさは自分を守り

相手を守っているつもりだ ....
生はもしかしたら

性を撹拌したもので

あるかもしれない




性はもしかしたら

死を凝縮したもので

あるかもしれない
パン屋の朝は早い。太陽が昇る前には起床。
パンを作る工程は秘密だ。
私がパン作りを人に知られないのには理由がある。
秘密にしないと魔法が上手くかからないのだ。
そう。私は魔法使い。パン ....
昨日の〆サバがあたったのか

朝起きると吐き戻しお腹も刺すような痛み

背中がかゆくてたまらず

爪を立てるとなんだかツルツル滑る

鏡に背中を向けて首をひねると

なんとも綺麗な ....
ひとはだれでも忘れられていく
忘れないでと言われても
忘れないと誓っても

最初はその顔も憶えていたのに
少しずつ歳月が流れると
時の鑢に削られていくように

顔立ちは輪郭だけになり
 ....
誰かを 好きになってみたいね
この心を 奪われてみたい

皮肉なことだが
失うことに 飢えている

寂しいから、じゃなくて
そそられるから、じゃなくて
好きだからという理由で 誰かを追 ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
よくぼくは言われたよ
過激な発言ばかりしてないで
普通のことだけを話せよと

よくぼくは言われる
山あり谷ばかりの生き方じゃなく
普通の暮らし方を覚えろと

じゃあそう言うひとたちにぼ ....
金があれば と言うけれど
あったらあったで目先のものに使ってしまう

時間があれば と言うけれど
あったらあったで無駄な時間も増やしてしまう

もっと自由があれば とも言うが
自由の ....
わが一歩 一応は一歩進む
道に穴だ 二歩さがる
すこしずらして 一歩進む
空気がない すごすご引き返す
しゃがんで一歩 こっそり出す
いきなり水の中だ 鰓がなくて溺死

科学は日進月歩  ....
うちのベランダに

よさげな苔が生えている

コンクリートのひびから

もこもここと

ふさりふさりと

緑色からエメラルドグリーンへ

鈍く光っていき

それはなんだかシ ....
笑えない世の中だ
煙を吹く原発
横転する旅行バス
国営の犯罪者用ホテルに泊まるため
行きずりの他人を切り刻む失業者
約束をほごにして 胸を張る政治家
不眠に悩む中学生に 身体を売る女子高生 ....
電車の
先頭車両の
運転席の
後ろに陣取って
景色の中に
割り込むように
のびていくレールを
眺めるのが好きだった

クハ モハ クモハ サハ

駅に
着くたびに
一息入 ....
夜の街から朝の街へ
区切りをつけずに酒三昧

朝の街へと出掛けてみれば
誰もが皺も寄らないスーツ姿

僕はよれよれスーツで
満員電車と反対のがら空き方向

毎夜毎夜じゃないけれど
 ....
梅雨時になると
もうそろそろかな、と思う

雨上がりの庭で
もうそろそろかな、と思う

君と
言葉を交わしたことはないけれど
君のことは
勝手にトモダチだと思ってるから

カエル ....
おれは殺風景
 がらんどうで埃濛々


 だから昼の檻に閉じ込められた
オオミズアオなんか見つけると
こんな錆びついた工具のような手をしながら
そっと 捕まえてみたくもなるものさ

 ....
言えなかった言葉が余りに多過ぎて
溢れようとする言葉で喉が詰まる

失わなかった愚かさが余りに多過ぎて
嘔吐を覚えるほどに胃がせり上がってくる

落としてきたのものが余りに多過ぎて
どの ....
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
雨の降る隙間に
がんじ搦めの自分の昨日を見ながら
傘を差して歩いてゆく

良いことなど無く稼ぎは
全て税金か家賃
それと借金の返済
食事代など手元には残らず
それでも生きてゆける

 ....
 
俺なんてこんなもんだって思えたら、おめでとう

所詮、俺なんてこんなもんだ

そう、俺だけなら



 
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く

無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す

紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し

雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
 頭の中で魚が跳ねた
   ぴしゃんと深みへ姿を消した


 黒い子猫が静かに見てた
   風がぱらぱら捲っていった


 時間は長くも短くもない
   人の物差しはいい加減だ
 ....
褪めた月で明日を占いながら

ひび割れたスピーカーの帰り道で独り

ラプソディーが夜の虹を創っている
 
今日は何か落ち着かない

そわそわ

そわそわ

空から漫画のコマが落ちてくるように

ぺらぺら

かくかく

現実感のない風景が広がっていき

何もかもが軽くて壊れてしま ....
ベロニカ
君を裸にしよう

そのシャツのボタンをはずして
ブラのホックもとって
紙吹雪の様にまき散らしてくれ
この四畳半のアパートに

そのスカートを下ろして
ソックスも脱いで
倒 ....
明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる

そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
faikさんの自由詩おすすめリスト(896)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空っぽの手のひら- ただのみ ...自由詩21*12-7-5
文字が空から降ってくる- まーつん自由詩13*12-7-4
スイッチ- 灰泥軽茶自由詩5*12-7-4
麦わら帽子- 灰泥軽茶自由詩5*12-7-4
対極的一致性- HAL自由詩2*12-7-1
#空想の街_#魔法のパン屋- 北大路京 ...自由詩17*12-6-28
サバ人間- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-28
忘却- HAL自由詩6*12-6-27
石ころ- まーつん自由詩812-6-25
M_2012- たま自由詩35*12-6-25
棘のない薔薇- HAL自由詩4*12-6-25
欲するものと必要なもの- ただのみ ...自由詩22*12-6-25
無駄な一歩か否か- 木原東子自由詩19*12-6-24
よさげ- 灰泥軽茶自由詩14*12-6-24
笑い方を教えてくれ- まーつん自由詩7*12-6-24
クハ_モハ_クモハ_サハ- nonya自由詩24*12-6-23
夜の街から朝の街へ- HAL自由詩4*12-6-22
勝手にトモダチ- そらの珊 ...自由詩18*12-6-22
光が煙のように立ちこめていた- ただのみ ...自由詩17*12-6-17
FLUCUTUAT__NEC__MERGITUR- HAL自由詩3*12-6-17
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
雨の憂鬱- ……とあ ...自由詩16*12-6-12
俺なんて- 殿上 童自由詩20*12-6-11
梅雨- nonya自由詩30*12-6-10
釣りには良い日だ- ただのみ ...自由詩20*12-6-9
ラプソディー- 徘徊メガ ...自由詩512-6-8
漫画のような- 灰泥軽茶自由詩10*12-6-7
ベロニカ- まーつん自由詩6+*12-6-5
ルフラン- nonya自由詩25*12-6-5

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