すべてのおすすめ
文字と螺子は関係ありそうで
まったく関係がない

見栄と知恵は関係ありそうで
少しは関係がある

家事と火事は関係ありそうで
かなり関係がある

詩と死は関係ありそうで
大きな関係 ....
居間の壁の掛時計
アナログ式の長針短針
ゼンマイ仕掛けの
チクタクチクタク

チクタクチクタク
チクタクチクタク

ゼンマイ仕掛けの
チクタクチクタク

長針短針 進むごと
景 ....
もしもだよ いいかいもしもの話だ
きみの読んでいる新聞も時々きみが観るTVも
全部がきみのために創られているとしたら
きみはどう想う

またきみが通っている病院も
そこの医師も看護師さんも ....
無作為過ぎる
光線の向こう
落ちた椿と
濡れた路面


道路わきのドライフラワー
いくつかのスナック
そこに佇んでいるのは
たぶん年端もいかない子
 ....
きみの手を引いて
日がしずむ方へと川べりを下っていくんだ
すごいだろ
すてきだろ
たえまないせせらぎが聞こえて
ずっと向うのカーブから
潮のかおりを連れた風が吹いてくる
 ....
いくつもの
肥え太った想いが
出口に殺到して
立ち往生している

よこしまで
メタボリックな想いが
喉の奥でせめぎ合って
脂汗をかいている

バイパスを回り込んだ
耳障りの良 ....
  わたしはイヤホンから流れるノイズだと思っていた。

わたしは息を深く吸って
眠ってしまわないように
勢い良く吐き出して
むらさきの煙になる

  わたしはイヤホンから流れるノイズを聞 ....
     雨の匂いがする
      川沿いを下る道すがら

     梅も桜も木蓮もまだ閉店中
      一度に咲こうとしめし合わせているのだ

     雨の匂いがする
      ....
きみは暫々それは知ってると言う
きみは暫々これは知ってると言う

きみが博識だということを
ぼくは否定する気はない

でもきみが饒舌に語る話を聞いていると
何か絵画のない額縁だけを聞いて ....
ある日からぼくは命が呟くのを
耳ではなく心で直接聴ける様になった

命は言う ぼくが挫けるときに
誰だっても転けも挫けもするが
まだまだ俺もお前も大丈夫だからなと

命は言う ぼくが愚か ....
会社をたたむと決心して以来
もののたたみ方に注意するようになった
これまで自分でたたまなかった布団を
たたんでみたりするようになった
いつもはそこら辺に放り投げている
パンツや靴下もたた ....
少し遠くにいるあなたへ言葉を投げかける

言葉はメロディのように滑らかに

空中を軽やかにステップするでなく

少し自信なさげに

ひらがなは途中でぽろりぽろりと落ちていき

漢字 ....
そこに
握り締めていたものが
怒りだったのか
憎しみだったのか
恐れだったのか
あるいは優しさだったのか
まるで思い出せない

たとえ
プライドの端を踏んづけられても
握らない ....
{画像=080302220223.jpg}


おいらは鈎にぶらさがったあんこうさ
口からいっぱい水を呑まされて
ぶらさげられて
身を削ぎ落とされる

皮も
鰭も
胃も
腸も
 ....
音もなく流れる疎水路に
しだれる桜

雨が降り風が吹き
もう間もなく散っていく

音もなく流れる桜の花びら
ゆっくりゆっくり流れてゆくから

一枚一枚数えながら
スローモーションの ....
彼はハトムネを二羽飼っています

以前彼はハトの形をした
クッキーを作る工場で働いていました
或る日彼は眠くてたまらずたまらず
たくさんのハトの形をしたクッキーが流れる
ベルトコンベアーに ....
相変わらず、生きている

でも
それでいいのだ

それが いいのだ

絶望と戯れるには 人生は短すぎる

真実から目をそらすには 人生は貴重すぎる

街人の手で 世話をされたサク ....
百円で買った文庫本

アメリカのとある古い短編小説

マウンテンパーカーの前ポケに

ちょうどだからと出かけるときに文庫本

雨がぱらぱら

結局ざぁざぁ

一日降って傘をさし ....
ぽっかりとあいた満月
掌をむけて撫でるように
まわしていくと

桜のつぼみが
勢いよく
ぽんぽん弾けて
噴く噴くよ

夜空にたくさん
打ち上げられた
桜の花びらは
凱旋を祝うパ ....
なにも考えずに
いや、なんにも考えることができずに

夜の歓楽街をぶらぶら歩いていると
道の端っこ
下水道のコンクリートから
白い泡が溢れだしており
近づいてみると
ぬくっと泡の中から ....
私のついた嘘が
ひとり歩きして
本物と変わらない姿をして
私の前に現れる

そうしたらもうわからないじゃないか

嘘をついてすぐ嘘だよ
今の嘘だよと笑えるぐらいなら
いいのだけれど
 ....
いかにも楽しそうに
エプロンをつけた
ふくよかなお母さんたちが
トランポリンで器用に
跳ねて宙返り
錐もみで
所狭しと回転している

その宙には
くるくる生地がまわりまわり
具材が ....
{画像=080320163452.jpg}


くそったれ と みそっかす


人生の不合理にコトバをあげよう

こんにちは Mr.鼻くそ野郎


そして人生の幸せに涙をあげよう ....
プリンが逃げた

スプーンですくった勢いを利用して

逃げた逃げて

とっさに細胞分裂繰り返し

増えた増えて

もとのかたちに戻って

勢いよく

はねてはねて

と ....
突風が春の入城を告げ知らせ
冬の残党は最果ての地へと追われて行く
変わることなく季節の車輪は廻る
時のレールを 一方向に

樹木もまだ裸のころ
花よりも先に咲く少女たちは明るい色の服を纏い ....
{画像=120330035310.jpg}



夢が骨折する街で


そこは夢が白く枯れて行く場所

夢は乾燥して白くなっていく
夢はポキポキ鳴りながら乾燥して行く
夢は乾燥す ....
ひとつ先のコンビニまで
遠回りする
ガムの味がしなくなるまで
遠回りする

はにかむ放置自転車
居眠りするガードレール
さえずり合う人の影
能天気に踊る前髪

温んだ街の喧騒が ....
午前5時ちょっと過ぎ

遠くでまだ怒鳴り声が聞こえて

今日は眠るのを諦めた

父が支度を済ませ
家を出るのを久々に見送る

「まだ寝てなかったのか」なのか「もう起きたのか」なのかは ....
綺麗なきみどりいろした
耳たぶは
そらまめだった

ある日
ひょっこり芽が出てきて
日が経つにつれ
どんどん伸びて

耳の奥へ
耳の奥へ

ずうっと伸びていって
まわりの音が ....
お風呂の電球が切れたので
薄暗い中お風呂に入る
いつもより念入りに
身体を洗い
身体を流す

匂いが鮮明だ
シャボンの匂いをくんくんする
お湯に浸かりまるまると

どこか遠くの知ら ....
faikさんの自由詩おすすめリスト(896)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恣意的存在- HAL自由詩9*12-5-9
チクタクチクタク- ……とあ ...自由詩5*12-5-8
ノンフィクション- HAL自由詩7*12-5-7
閉まるドアと開くドア- ホロウ・ ...自由詩6*12-5-5
フォーク・ソング- ホロウ・ ...自由詩3*12-5-4
おしゃべり- nonya自由詩23*12-5-4
ノイズ混じりの朝- ブロッコ ...自由詩3*12-5-3
_いつかは虹を見るだろう- ただのみ ...自由詩12*12-4-26
落差- HAL自由詩7*12-4-25
命の呟き- HAL自由詩12*12-4-25
会社をたたむ- 壮佑自由詩39*12-4-23
かたちのあることば- 灰泥軽茶自由詩12*12-4-20
げんこつ- nonya自由詩31*12-4-19
あんこう鍋_/_悪食賛歌- beebee自由詩25*12-4-16
琵琶湖疏水しだれ桜- 灰泥軽茶自由詩8*12-4-16
ハトムネの胸騒ぎ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-16
サクラソウ- まーつん自由詩10*12-4-15
雨に濡れた文庫本- 灰泥軽茶自由詩20*12-4-12
桜の蕾が噴く噴くよ- 灰泥軽茶自由詩8*12-4-8
雑居ビル地下一階- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-8
嘘と麦チョコ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-5
カルパッチョ雑技団- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-4
くそったれ_と_みそっかす_/_強風にさまよえる旅人よりの言 ...- beebee自由詩23*12-4-4
逃げるプリン- 灰泥軽茶自由詩6*12-4-2
遅れる時計- ただのみ ...自由詩15*12-4-1
揺すれて枯れて行く夢達へ- beebee自由詩25*12-3-30
遠回り- nonya自由詩24*12-3-29
雷咆- 徘徊メガ ...自由詩412-3-29
そらまめ- 灰泥軽茶自由詩8*12-3-29
お風呂の電球- 灰泥軽茶自由詩10*12-3-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30