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一日を過ごすたびに
何かを覚える事を期待されているけれど
僕はそんなに沢山の事を覚える気はないし
たぶん覚えることはできない

おぼえられることは
好きなことだけ
例えばあなたの好きなタ ....
ぼくの恋人はスベスベマンジュウガニだ
すべすべした感触にぞっこんさ

だがぼくには妻もいるし
彼女に会うためにそうちょくちょく海に通うわけにもいかない

シャツの裾をつまむハサミを振り ....
ひらひらと
白い羽根が飛んでいた
どこから放れて
どこへ行くんだろう

緑一面の麦畑と
鉄塔に挟まれた空を
ゆれてゆれて飛んでいく
蝶々なのかもしれない

遠く遠く遠く
離れてい ....
底面の アスファルトまでも
濡らす五月の緑を
どれほど丁寧に踏みしめても
足音は奇妙に乾くのでした


その足音に含まれた 一連の私は
ぱらぱら 小さくほどけ散るところで ....
望遠鏡で
月を覗いたら

傷が付いていた


のは

望遠鏡の方で


月は今でも

美しく欠けていて
壱.
   アタシの眼に映るこの灰色の空は
   貴方には何色に見えているのでしょうか

弐.
   アタシの羽根がちぎれても 空がソコにあるのなら

参.
   君が 繋いでいた手を ....
世界の色に 少し気付けるようになった頃

夕立が止みはじめている
負けじと鳴いていた蝉時雨が 世界の全てだったとき

君は僕のバイトの帰りに合わせて 電話をしてきた

君は君に今日あった ....
とろとろと笑う
あなたの目のしたのしわ
みぎ と ひだり
違うようにおちている 目じり
かわいく


ひざの上からまだ
離れない
おもく あまい 温度
生きていること
わたしに教 ....
一本のラインが羊を造形する、その工程は普遍化の道程を離れ手工
業の未分化へと進んでいる。進むことは進歩ではない。進むことは
退化ではない。多様化と呼ばれる分岐信仰がラインを圧迫するポイ
ント ....
そらみみひめさま
センチメンタルなかんじ


わらうの つごうのいいことばかり云って
くつはぴかぴかの 
はしたないくらい
ほらほらほら、って はしっていっておっかけたくなる
ような  ....
かわいた草むらをかきわけて歩きながら、
甘いパンをわけあって食べる。
ふくらんだあなたの頬をながめていると
わたしたち死ななくてもいいのかもしれない、
だれかから許してもらったみたいな気ぶんに ....
地下鉄で
あなたは手首だけの幽霊と手をつないでいる。
もうさびしくないね、よかった。
あなたを慰めるためだけにこの世界に生えているてのひら。
それはまるで、

薔薇のよう。
有邑空玖さんの自由詩おすすめリスト(342)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少年- 小太郎自由詩504-5-17
スベスベマンジュウガニ饅頭- RT自由詩5*04-5-12
羽根- 霜天自由詩804-5-9
五月の枯渇音- A道化自由詩1004-5-3
月で満ちて- あとら自由詩1204-4-14
琥珀色の石- 黒蝶自由詩2*04-3-27
『僕は蝉時雨に幻聴を聴く。』- クローバ ...自由詩4*04-2-20
あまねく_そら- 自由詩304-1-24
羊/綿羊/工場とその周辺- いとう自由詩1003-10-15
そらみみひめさま- なを自由詩303-8-21
甘いパン- なを自由詩603-5-8
薔薇の花- なを自由詩1903-4-13

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