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なんだろうねえ
きっとねえ
たおれるねえ
わたしは
うたがっても
どこまでも群青は
消えなかった
ひにくって
躊躇もしないで
にんげんのその肌の
かんしょく
....
ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく
さよなら、それでも
また明日
会えるといい。
と
なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る
橙の
奥 ふかく
つめたく
や ....
おさないたましいが
いつまでも浮かんでいた とき
すべてが凪いでいた
まっさらな夏の日
あさい角度でそそがれる
いまにも壊れそうな
まひるのほしのひかりが
あたためすぎた布団から ....
夕刻
おとこまさりの包丁裁きで
頭を落として
からだを開いた
中骨を
刃先でなぞる
膜を破る
洗い 流す
ぴりぴりとあかい
赤は
どこまでも
泣き止まない
鍋の底で ....
あおいみどりのなかに
まわる
スプリンクラー
目で見る
満ちゆく初夏のとき
日々は
やわらかに途切れていく
うたうように
そうして また
繋がるために
むすうのひまつが ....
とろとろと笑う
あなたの目のしたのしわ
みぎ と ひだり
違うようにおちている 目じり
かわいく
ひざの上からまだ
離れない
おもく あまい 温度
生きていること
わたしに教 ....