悲劇だよ 何もかもさ
君も 僕も あなたも
この世の中は
ほんの少しの愛と
ほんの少しの優しさしかないんだ
これは悲劇だよ
きっと
でも
悲劇を悲劇で演じたんじゃ
芸 ....
分類されるここでは
術をしるひと なのだという
お陰で、あの子は勝手に育って
わたしを追い越して うちゅうになってしまう
抱きしめてあげられないちっぽけな かいな のこして ....
僕はもう危篤 長くない
さよならだぜ この世とも
ベイベー グッバイさ
誰か僕を看取ってくれる人達に囲まれて
そんな奴等に囲まれて
僕は こうするのさ
「う!ううーーーー!!」 パ ....
牛の背中に乗って
のんびりと知らないところを
あてどなく行く
色んな人に出会って
色んな景色を見て
のどが乾いたら牛の乳を飲む
でも、結局
目に映るのは
やっぱり
おんなじで ....
僕は写真を撮る。何故?何故だろう。僕はシャッターを切るとき、きっと何かを感じている。そして、それが銀塩の中に放り込まれる事を願う。なんでもかんでも撮る。何かを感じれば道路を真上から撮っちゃう。建物も ....
バイト先でカップル誕生。二人とも黙ってるけど、そういうのって勝手に広がっちゃう。勝手に広がるのを楽しむために、何も言わないのかもって思う。バイト中に僕と二人きりになった時に色々聞いてみる。だって、以前 ....
最初にぼくたちは井戸を掘った
深く掘り進めば
清らかな水が湧き出すと信じた
けれど 掘っても掘っても水は出なかった
そこでぼくたちは業者を呼んで水道を引いた
それからぼくたちは ....
僕がまだ生きるのは
15年前から
君がもうこの世にいないから
9歳の僕は 君に魔法をかけられた
僕が生きて 君は死んだ
僕は想い続けている
15年前から
君が ....
中学生の頃、僕は「不良グループ」と呼ばれる集団の中にいた。
でも学校ではまったく逆で、成績もまぁまぁ良かったし、友達や先生から「何であんなやつらと一緒にいるんだ?」って、「抜け出せないなら助けるよ」 ....
自分が何故生きているのか、考えたことがあります?まるで10代の思春期みたいな質問だなって思う。でも、それは感受性が豊かだからだって思う事にしている。色々なことを感じ取れるから。考えられるから、そういう ....
僕、エッセイらしきものを書くんですけど、作文って言うのかな。僕は病気で、色々なものを見る機会があって。見たくなかったものや、聞きたくなかったものもあった。僕の人格形成の部分にそれは、とっても大きな地 ....
娘よ
すまない
おまえが初めて空気を吸った時も
おまえが冷えた
つま先抱えて
泣いていた時も
25年間
父さん
おまえにとって
死んでいたのだろう
混んだデパートで ....
(携帯電話を作っていたころの文章です。今は掃除用パッド作ってます)
そんなにこんがらがってるわけではない。話は意外にシンプルだ。私はいま、要するに、ひたすら、経済的余裕がない。簡単な悩みだろう( ....
僕病院エッセイはもう書かないと言いました。でも、病気とは直接関係が無いので書こうと思います。
僕のベッドの隣。アニキが退院した後に来たおじちゃん。どこぞの会長さん。毎日スーツを決めた、とんが ....
他人に迷惑をかけないように
生きていきなさいって母は言った
幼いあひるの行列が
刷り込まれていくように
あなたは
もう気付いているとは思うけど
愛するということは
誰かを傷つけること ....
今日は 納豆と 生イカと から揚げを買った
土手を歩いて ゆっくり帰る
家に帰ったら ご飯を炊いて
納豆をぐるぐるして
からあげをチンして
生イカをさばかなくてはいけな ....
たぶん一瞬だということはわかっていた
それはマスメディアによる知識かもしれないし、本能的なものかもしれない
きみが憎かった
理由はいつの日も単 ....
よくよく考えてみると、男のトイレというのはなにやら迫害を受けているような気がする。小便の場合は、トイレへ入れば誰にでも見える便器に向かって用を足さなければならないのである。
日頃、どのようにかっ ....
ドラマ『世紀末の詩』を見ました。今日は暇だったから。僕は確か高校生の頃にもこのドラマを見た。覚えている。とっても不安になったのを。売れっ子ミュージシャンや、おざなりの言葉が口にする愛じゃない。本当の ....
床屋から戻ると少年はいつも
美しい母の鼻先に
散髪したばかりの頭を近づける
あら、大人のいい匂いね
それでも早めの夕食が終われば
母は仕事へと出かけていく
男の人のもっといい匂 ....
カチャ
と音がして
鍵が開いた
開けちゃった
バカだね
バカです
だからなに
タバコの煙もくもく
さっぱり前が見えないよ
見えない
ひたすら
笑いっぱなし
そのこは 祖母や両親に褒められることが何よりも嬉しかった。
長女であったことがそうさせたのか、弟や妹のように自分の思いを上手に言葉で表現できないので、言葉の代わりに喜んでもらえることを一生懸命に考え ....
一本足の公衆電話が
自分の前にだけ光をおとして泣いていた
近頃は誰も僕を相手にしてくれない って
もし急ぎの用がなかったら
一晩ぐらいはいてやっても良かったのにな
バイトの女の子が私に退院おめでとう。病院生活はどうでした?って聞いた。僕はあまりに多くの事を考えて感じてきたので、答えに窮してしまう。う〜ん。嫌なとこだと思うけど。ご飯は黙ってても出てくるし、一日中 ....
びんびんに冷えたコーラがオレは好きだ。
あの鼻から頭に貫通するしびれが好きだ。
わさびやタバスコとは又違う、あの
コーラの快感が好きだ。
最近、
オレはついにコーラの様な女に出会った。
....
多分みなさん知ってると思われるんですけど。
もう何年も前に放映された「世紀末の詩」視聴率がおとろしいほど低かったという。
脚本は野島伸司さんで、御本人いくつか詩集をだされてますが、
http:/ ....
ラブホテルに行きたいわ
クリスマスにどうしたいかって訊かれたら あたし多分そう答える
37階建てのホテルの最上階の夜景もそれはそれで良いのだけれど
君の瞳に乾杯するほど嘘なんかつい ....
小説が好きだから、少し小説を読みます。好きな作家は、今は「宮本輝」さん。彼の小説「夢見通りの人々」の中でこのような一節があった。
『思ったとおりに詩を書く事は小学生でもできるんやで。』と言われる ....
自分が死んだら 誰かが泣いたら 私は少し面倒だなって思う。そんな気持ちわかるでしょうかね。
入院生活が終わりを告げる前日の夜。私は消灯直前に一人で共同の洗面台で自分の顔を見る。2週間で5キ ....
二次会に行く同僚にさよならを言って
いつもの店に入る
カウンターに坐る
カウンターには
少しくたびれたフラワーアレンジメント
アルストロメリアだけはまだ綺麗
キープしてあった焼酎を出し ....
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