ペットボトル
父さん

色エンピツセットの中で一番きれいな赤色エンピツ
母さん

観覧車の置物
兄さん

粘土


テーブルに並べて
バカ男はいつもの席

 ....
ピンク色の
豚を飼っていた
あのころ
わたしたちはいつも
豚のことで
毎日のように罵りあった

朝も昼も晩も夜中も
ブゥブゥ鳴いた
楽しいときも
深刻に話しあうときも
寝ていると ....
タイルをじっと見ます
タイルをじっと見ます

タイルをじっと見ていると
目の端のタイルが紡がれていき
ついには白いただの壁になっているのです
目を合わせてはいけません
夜が紡いだタイルは ....
   牛乳を飲む
   ジェームス・ディーンのように
   世の中は甘くない
   だから牛乳を飲む
   アメリカのようなボトルの牛乳はないが
   紙パックの牛乳でたくさんだ
   ....
子供を抱いて病院を後にする。
今日は風が強く寒い一日だった。
子供の体が冷えないように
ぎゅっと抱っこしてあげて車まで小走りに行く。

車にて子供が「二人っきりの、きりってなあに? ....
僕が君の恋人でなくなって
君からおとうさんと呼ばれるようになってもうどれぐらいたつだろうか
人並みに恋をして結婚した僕たちは
人並みに親になって家庭というものを築いている
僕は君を昔のように呼 ....
太陽が隠れ、雨が降っている。
駅から、歩いて帰る途中、
だれもいない、
公園による。

幼いころ、よく公園で待たされた。
雨が降っていても、
寒さで凍えながら、
靴の中が水で濡れても、 ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
わろうてやぁ そんなちんまいこと わろうて見過ごしてやぁ
儚きことやん どこにでもあるさかいに わろうてやぁ
深刻になるやん そないな顔されとったら わても泣かなあかんの?

ほんなら ふたり ....
小学生の頃
毎日のように
近所に住む「さかちゃん」と遊びまわっていた
公園で木登りしたり
火遊びして親に怒られたり
夏の夜に家を抜け出してカブト虫取りに行ったり

思い出すときりがない
 ....
なあ
おまえは知らないだろうが
報われない恋なんだよ
どうにもならないことで
そこから先へは進めないんだよ
誰が悪いというのでもなく
ただほろほろと泣けるような
どうしようもない恋なんだ ....
朝、カイリ(俺の子、当時3歳)を保育園に送った後、カミさんの病院へ行く。

荷物はすでにまとめられていて、俺はそれを車に詰め込んだ。
カミさんと少し話をして、看護婦さんにお礼を言って病院を後 ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
この住宅地は
どこか変なんです
川っぷちにあって
どぶ臭いなんてことは問題じゃありません
臭いのならむしろ
どこからともなく漂う
昔の横須賀線の臭いの方が
ずっと気になります
日当たり ....
 偏頭痛の片隅で
 子供が
 膝を抱えている

 いつかの子供

 立ち上がってもらわないと
 そこは
 一番痛みがひどい

 僕は手を伸ばす

 知ら ....
  
   枯れた草むらに
   寝転がるようなことはしないで
   ライターで火をつけてみた
   なかなか燃えない
   新聞紙がない
   紙屑がない
   諦めた
   炎は美 ....
ホッチキスの針よ
俺の兵隊となれ
兵隊となり武器を持て
突撃
そして発射
せよレトロ光線
七十年代のビビビ
人間万事バンジージャンプ
ロープをつけずに
ジャンプした俺の恋人
ば ....
わたしのあかちゃん、どこいった
ゴリラ雲のおかあさん
ポロリ、ポロリと大粒の
涙をながしてさがすから
だから雨が降るんだね
きっとそうだよ、そうだよね
ランドセルをほうりなげ妹迎えに保育園 ....
なんで千切れてるのかな
バス停に蝉のからだがおちてる。
きっと、
もう何回も死んだのだとおもう

リーディングしているときは、
「どうかあなたに触れさせて」と手を伸ばしてる気持ちになる。
 ....
ある時
うさぎは
森の中を
大声で叫びながら
走っていた

「たいへんだ
 たいへんだ
 ぼくはおおきなゆううつに
 おしつぶされて
 しにそうだ」

動物たちには
「ゆうう ....
 僕はいつも微笑んでいる。人の話は頷きながら聞く。だけどさ。心ん中では何を抱いているか分かったもんじゃない。
 そこの不眠症のおばちゃん、寝れないんじゃなくて寝たくないんでしょ?鬱で寝れないという理 ....
私は 物語はかけないの
幸せなことしか思い浮かばないから
私のかく物語はきっと 私以外の人には面白くないの
ひとのしあわせには さすぺんすほどのみりょくはないから
ひとのしあわせは いつか終わ ....
絶望を語る人は
絶望を語る上において
楽しそうだ

恋の苦しみを語る人は
恋の苦しみを語る上において
楽しそうだ

国を憂うことを語る人は
国を憂うことを語る上において
楽しそうだ ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
ちっちゃい頃、自分だけの場所、


誰も知らない、独りになれる場所を探してた。


そして5歳ぐらいに一つだけ見つけた。


苔だらけの階段を上り、朽ちかけた材木にしがみつく。

 ....
道は渋滞で
バスの中は混み合っていて
みんな一日の疲労でうつらうつらしていて
外はもう真っ暗で
バスはなかなか進まなかった

ドアの側に坐って
ぼんやりと前を見ていた
ふと目に留まった ....
11時50分きっかりに
私は事務所を出て
お弁当を買いに出かけます。
12時になってからではだめです。
混雑するから、いけないのです。

今日は、チンジャオロース弁当が食べたいです ....
  にぎやかな街のなかには
  派手な歯科医がたくさんあり
  誰もが知ってる眼科医がいる
  ひよこも街の住人である
 
  にぎやかな街のなかには
  派手な産科医がたくさんあり
  ....
砂場ではいつも
大きな壁が作られようとしてる
水をかければ崩れてしまうのに
  六法全書も、聖書も、教科書もいらない。

 「仲良し」と書かれた、絶対的のシールをたくさん作ろうか
  それを、世界中にペタペタ。
  そうしたら、世界が仲良しに、なれるといいな。
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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&&- クローバ ...未詩・独白5*05-1-29
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口癖- たもつ自由詩705-1-28
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砂場- チアーヌ自由詩1205-1-14
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