すべてのおすすめ
吾や先 吾や先と 行く友 に
いつかの じぶんを じっと 見ており
哀しみも いつかは 過ぐるもの ならば
棄てて しまえよ 川にぽつりと
物思い 過ぎにし 日々を 振り返り
....
もうすぐと押し迫る年の瀬になんだかよきことあるよなゆうぐれ
うたを詠むあこがれていたしょうじょきにすこし近づいたような今宵つきみゆ
なにほどもなかりせどせいしんの自由獲得し今の吾 ....
あまがさをかまえてわたしは強くなる
銃に見立ててばばばばばばば
-開「始」の合図
女として生を受けたわが母を踏み台にして切られるスタート
-頭上に透き通る芸術作品「虹」
雨上がり私の中の虫たちが工夫凝らして作る架け橋
-上の者と下の人間との会「話」 ....
生真面目にあいさつ交わすその影にほほ笑み潜むデスク前にて
ためいきは貴方の家庭(うち)に置いてきて私の前ではヒーローでいて
バブル期の企業戦士は家も見ず寝る間も惜しんで女を抱いた
....
風呂上りの一杯がうまいと言った父は二度と出てこなかった
キリンが大量発生した日は知らないものに名前を書いてた
「呆気なく過ぎ去っていく春」と落書きされた犬が可哀想に
....
難病の子抱き締める親の写真 綺麗と魅入る我は何者
藻掻いても呼吸できず溺没 気がつけば唯安全な日常
五本指靴下くれた人想い 五本指靴下履いて脱ぐ
舗装された道路覆われた足 ....
六法全書も、聖書も、教科書もいらない。
「仲良し」と書かれた、絶対的のシールをたくさん作ろうか
それを、世界中にペタペタ。
そうしたら、世界が仲良しに、なれるといいな。
....
思い出は美しかったと過去形で静かにきしめ回転木馬
さようならまたこんにちわ結局はどこにも行けない回転木馬
夕べから眠れませんという君に回転木馬の歌を聞かせよう
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる
夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄
鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ
鏡台に映る妹べにを ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで
売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを噛んだりしてる
今一度死んでもいいというような気分で英語の授業を受ける
明日の朝、起きら ....
半起ちの牛若丸が駅前にすべり込むのさ黒塗りのクラウン
バロックと不感症との相関をチャイナドレスで教授されたし
祈っても駄目ならでっちあげるのよ神様からの着信履歴
何度でも生まれ変 ....
あだびとを 想ふばかりの 我が恋は かたち変へても ひぐらし悲し