あまりにも偶然の
そういったひとつの雫のように

午後の空は案外小さいものだ

倒れている私には
自分が呼吸をしているのかさえ曖昧で
ただ
降る眩しさだけがほんとうだった
(やっぱり ....
あまい日差し
正午のランプ
カーテンの揺れる速度にもついていけない気持ちでいる

首筋 踝
なまぬるい指
喧騒がひどくとおくなり
カーテンの揺れる速度にもついていけない

からだ ....
台所に立つ祖母に声をかけた
今日の夕食の相談に
太陽が少し傾いて窓からこちらをのぞいている
ぼそぼそと話すと
野菜室からは季節外れのナスが三袋
びっくりして首を傾けると太陽と目が合った

 ....
「新田義貞 遂に起つ」

桜万朶の 花霞み
空は祥雲 集りて
若葉茂れる 板東の
広野疾く疾く 走りゆく
征馬駆くるは 上州の
新田郡が 御曹司

濫觴遠く 源の
八幡太郎に ....
君の内側から 僕を見たら

僕は何色かな

僕の内側から 君を見たら

君は見えなかった


当たり前だよ

僕はもう 濁ってるんだ

ああ

濁ってるんだよ
 ....
とれたての干し柿とは何か
とりたてのめざしのようだ

とれたてのお新香とは何か
とりたてのふりかけのようだ

聖なる書改訂版には干し柿も
めざしもお新香もふりかけも
あの人が光りあ ....
すると流れる気と気の触れ合い

呆気ない 影かよ

セックスってこんなんだっけ

つって何を思い出そうとしているのかがまずわからん

思い出せるものは散らかった部屋で泣く子供くらい、う ....
羽をもがれて
あなたは水に四肢をひらいた
金にも見える
銀にも見える


波が燃えて
緑に落ちる
手のひら消える
手のひら見える


息が息をふちどり
冬 ....
延々と旋回して ぼくらが密集するのを 待っている 
銀の鳥群
あれは 狩りの前の儀式


狩る側も
狩られる側も
祈っているんだ




戦場へ行こう
両親を想って  ....
あなたは床で眠りつき、
目覚めると地面の上。

―蟻に取り囲まれている。蠅も追っ払い、
口の中から蜘蛛の巣を吐き出す。ペッ、ペッ!

ここまで担ぎ込んでくれた風は
洗濯物のシャツに袖を通 ....
           リビングの窓から
        なにげなく庭をながめる
     北風は相変わらずしつっこいが
もくれんのつぼみは寒冷に耐え奏でている
       四次元のみえないリ ....
パズルのピースみたいに
僕をバラバラにしてみたい
頭蓋骨を砕いて
脳髄を引きずりだしたい
血液をすべてしぼりだして
血管を洗い流してしまいたい
写真に映る僕を
カッターで切り刻み ....
「鯨の気持ちがわかるのに
 どうして私にはつれないの
 A5ランクと呼ばれても
 それで心は晴れないわ」


神戸ビーフ
泣いてどうなるのか
牛は
美味しいといわれて
ナンボじゃな ....
{引用=

君はどこから

何を引っ張ってきたのか

そんな
顔をして

僕には

読み取れない

君の
やせた歯茎が

うれしいのか悲しいのかどうか

ま、
と ....
−葬送の為のプロセス−

1  厚さ0,8mmの鉄鍋を用意する
2  それを強火にかけて熱し、バター大さじ7杯を入れる
3  バターが焦げたら火を細め、腐りかけたイワシの頭を1つ入れる
4  ....
 ふくれる。頭をかきむしる。悪くない。これは悪くない。何をしてもどこまでも許される。母さんはそう言っていた。空腹。水ばかり飲んで、血の通っていない胃袋。越えてしまう。越境。満たしたい。頂点を迎える午前 .... 地中海も 何一つにも思っていくと
確かなぼんやりで 何がある
瞬間も内容は無くしている

今を 何がベッドとして見つめる 場所を
立っているようにも思い出しながら
思う山の上の手は 考えさ ....
じっと何かが考え
見つめている 中を過ぎている 部屋を
続けていく僕の時で
夜は思う
猫のよにおんな横抱きかわいがる毛深き君はコングのキングか
仕合せは猫のうたたね神楽坂きみの寝息が背のお日様
さあ でかけようぜ 狩りに
黒鉛のナイフを左手に
舌先の罠を仕掛けに
いつもの通い路は未だ暗いが
彼方で獲物の
かなしい誘惑の声が響く

さあ でかけようぜ 狩りに
えさは厳冬の風に晒 ....
聞いたところによると僕が目指しているものは
あっちのほうで
こっちのほうには用がなかったみたいです。
でも寄り道してみるのは
なぜかなと。
決してわからないところが魅力。
理解でき ....
僕は逃げてしまったので
あわせる顔がないと
いいながらも
腹を切らないのは、
物理的に無理だから

方程式がどうこういうりゆうで
Fが云々と
Fが力だと習った物理で
いつも寝てたけど ....
「フッ…悔しいが、どうやら勝負あったようだな…」

「貴様はよく戦った。手向けだ、言い残す事あらば聞いてやろう」

「ならば…………永遠にキミを愛してるんだぞっ☆」

「なにっ?」

 ....
蒼白き 三日月の夜に 息絶えて 苔むす岩に ツバキ落花する ちゃぷ ちゃぷ ちゃっぷん   
水まくら

昭和ロマンの{ルビ色形=いろかたち}
今に伝える
水まくら

ベンガラ色の胴体に
銀色ネクタイ首に締め
お腹の水を堰き止めて
口をへの ....
燃え尽きる?
この私が?

まさか


旅人達は 言うだろう
疲れた と

父親達は 言うだろう
困った と

学生達は 言うだろう 
面倒くさい と 


私は言わな ....
トイレの中を
赤い鳥が
泳いでいる
すっかり
無駄になったものは
なんて
きれい
捨て去ってしまう
ぜんぶ
胸ぐらを
つかんだ
手の硬さ
殴ろうと
思って
会った相手を
 ....
すてきだねって言われたいから
服を着替えて歯をみがいた人が
今はバームクーヘン工場にいて
死にそうな顔で粉を練っている
今年で二十九歳になるんだって
守護霊にずっと話しかけてたよ
妹のこんにゃくをたべたい
ぶしつけな事を言ってすまない
君には悪い事をしたと思っている
でも僕は妹のこんにゃくを食べたい
君のこんにゃくでなし妹のを食べたい
どうか僕の気持ちを理解して欲しい ....
{引用=

縦にいっぽん白い線のはいったおなかが
すこしずつふくらんでいく春です

わたしの下着が汚れずにいたから
とてもとても不安でした
赤いものを疎ましく思っていたはずが
今はほん ....
くろきたさんのおすすめリスト(567)
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