少し早いけど
薔薇を見に行きます
あちこちで咲き出してはいるようですから
薔薇を見に行くのは
ボラの入り江にある公園
水清くして魚棲まず、のいわば正反対の海
どこかかゆいのか
そ ....
ローカル線のまだ暗い無人駅
駅舎から少し離れた作業小屋
中ではストーブが赤々と燃えている
長靴についた雪はとけてゆく
庇には
外灯に照らされたツララが生っている
ほの明るいオレンジ色を ....
ニコチンパッチにかぶれているのは
美しくたるんだお前の二の腕か
気が狂いそうなほどの痒みで
あるいは本当に気が狂ったのか
ニコチンパッチにかぶれたお前が
青首大根で俺の犬を今なぐってる
俺 ....
たぶんさびしいだろ
たぶんかなしいだろ
たぶんうわついてら
たぶんしたみてるさ
きみもおんなじだろ
おれたちはそうだろ
「人を否定してはいけない。」
「でもしかは言わない。」と
昔の上司が言っていた。
今分かった。
相手の言葉を繰り返す事を
「〜なんだね。」
「〜そう言う気がするんだ。」
やんわりと言う。 ....
ストレスが溜まり
怒りっぽくなった
空気を抜かなくては
しかし金がない。
スポーツしたいが
する暇がない
我慢をするしかない
精神的にどんどん
追い込まれていく
逃げるところはな ....
荒野を走り行く
彼は救世主か壊し屋か
世の中に訴えかけ
革命を起こす。
正しいことをする。
快楽をさける。
苦しみと遊び
死んだように寝る。
1000年の夢も冷め
地獄へ落ち ....
脳味噌でかんがえるこころや不安定は
いつもあいつのことをきにしてしまう
ごめんなさい なにがいいたいのかわからない
何もかも丁寧に壊して
安心して
がれきよ
重さに打ちつけられて
苦しいと痛いで
体があるのがわかる
行き場のない性欲を
親切な人にぶつけた
わたしって非道
自分の感情を丁寧に
....
お袋がいない時は
いつもカップヌードル
孤独なお腹を満たしてくれる。
寂しさを一瞬忘れる。
お湯を注ぎ
3分待って
火傷に気を付けて
はい、召し上がれ
お袋今日も
残業かな
....
雨の日の仕事
行くのが嫌だ
靴下は濡れる
雨着は蒸れる
足元はすべり
視界が悪くて
渋滞している
公園は濡れる。
煙草は吸えず
体は寒くなり
同僚の差入れ
肉まん美味い
かたちのない宝石を
手のひらで転がす九月の午後
孔雀たちはまどろんでいる
淡く実る葡萄の夢を見ながら
人は何の為に生きるのだ。
それは死ぬ為だ。死ぬ為に今を生きる。
今を生きるとは何だ。
それは創造する事だ。
死ぬ為に懸命に生きる。そして懸命に生きる為に創造する。
創造こそが生だ。生きる力の ....
そこにお前の望む世界が無いのなら
そこに創ればよいだろう、お前の世界を。
そこにお前の好む世界が無いのなら
そこにばら撒けばよいだろう、星達を。
そこにお前の世界は創られる。
この世に二つと ....
学生のころ
留年すれすれだった彼女と試験期間中
ラブホテルに十連泊した
ゼミイチだったから
ぼくには後期試験は関係がなかった
フラ語を教え、経済原論を教え、
商業簿 ....
ボーリング
なう
ダイナー
なう
虫がたかるボディーのしたの
血でできた水たまりが
乾いて
いきます
髪に触れる、鮫
独白の跡
カレンダー通りに呼吸する
日々に疎いものだから
冷たい泡と泡の間に
ぼんやりとアスファルトの道路
小便の臭い
蚊のような肩幅
バス停 ....
プラスチックは
なんてドラマチックだと
どこかの髭を蓄えた
大学教授はほざいていた
靴紐がほどけないのは
それには鍵がついてあるから
スーパーミラクルソフトタッチは ....
どあを開けると
豪雨の中にいた。土砂降りの雨に頭から突っ込んでゆくときみがいた。ぼくに何かを語っていた。ぼくの発する言葉は雨粒に叩かれて水和して消えた。ぼくはいたたまれなくなって 別のどあを開けると ....
私から勉強を取ったら
何も残らない。
私から努力を取ったら
何も残らない。
私から純粋を取ったら
何も残らない。
私から正直を取ったら
何も残らない。
私から優しさを取ったら
....
産まれて間もない赤ん坊の姿
無邪気に走り回っている姿
カメラには目もくれずのんびりしている姿
成人式で着物を着て泣いている姿
ウェディングドレスを着て幸せそうな姿
ど ....
いつからだろう
恋をしなくなったのは
私はまだ高校の一年生で
中二までは恋してた
そう思っていたけれど
ある日先輩が言ってたの
「恋をすると会えない日がすっごく苦しい」
....
近しい言霊が
電気になってやってくる
時々、感電するので浮かれていると
まっ黒こげに・・
とほほ
で
途方にくれまして
....
膝に埋まり
泣きたい
苦しい
悲し
雫
月
赤
人間サンドバック
人間ダストボックス
人間スモーククリーナー
低音の太鼓が
心に響く
傷つく
ため ....
ちょっとづつ
砕いていこう
硬くて透明な結晶
優しい夜が落ちてくるように
青い影が彩る景色
水の音と静寂
水面に残るいくつかの波紋
途切れた行く先
黒い鳥が飛んだんだって
僕には見えな ....
おかしみるだけ!とこども
コインランドリーに行く道でゴキブリが潰れて死んでいた。
蝉のうるさい夜だった。洗濯物は重かった。
10日分の汗がこんな小さな一袋で流れるという。
時計を見れば40分だった。雑誌を3冊読み終え ....
小さい子のピアノは可愛い
大きくなると憎たらしい
泣かれると困る。
怒ると怖い。
踊れば楽しい。
笑顔になる。
流れるままに
身を任せる。
真剣に生きる
人生を楽しむ ....
水が一滴一滴
落ちる。
命の水が
落ちる。
虚しい心に
滴が落ちる
自然にまかせて
逆らわず
夜明けが待っている
静寂のとき
朝露に濡れ
二胡の音に酔いしれる
星の ....
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