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今日もまた、義務感みたいな「愛してる」 好きな言葉の色が虚ろに
コーヒーを 甘めに淹れる君の優しさ 何も言わずに そっと寄り添う
コンビニで おでんひとつだけ 頼んだら
大根のかけら 入っててほしい
ジャンプするタイミングくらい分かってる いち、がいつか わからないだけ
暇という時間に僕は襲われて時計の針が九時を知らせる
居場所ない人々の顔薄暗いシャボン玉のように彷徨う
真夜中に公園デビューする僕等昼間と違う異国の景色
午後になり雨降り出した日曜日安 ....
雲間から光のはしごおりる声 ひばりは空に春の種まく
南極に太古の桜を埋めよう今までの春をそこに残そう
花道に落ちて知りえる一輪の桜に彼女を知らないままに
暗い夜東京路地裏俺一人((誰かのことを思えたなら))
天王洲アイルの夢の色((ヘッドライト))無数の行き交う桟橋に
....
落ちてゆく花びらの速度はかりたい 春の速度と似ているようで
嵐去りなぎ倒された{ルビ畑=はた}に立ち、「またがんばればいい。」父は鎌持つ
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ
フェルマーの最終定理説く君の肩にとまってみとれる小鳥
{引用=
経血の、色も知らないきみですが こどものれしぴをしってたふしぎ。
}
いつまでもアンモナイトは眠るだろう。うたかたと月を夢に見ている
サンダ−ソン セオ メイ カール アトキンス 宇宙人ジェフ、鐘鳴らす
ああ春よ妻の花壇は一斉に花咲き出でて希望の春よ
今日の日も清くすごさむこの時を寸暇惜しみて学問の日に
桜井市訪れし時天皇の陵に立つ吾らの姿絵にしにけり
サガリバナー咲く夜を通うもあしびの祖母が孕みし寅年の母
その母の父は縊りて廃屋で良人は東風を聞きつつ死せり
螢光灯テレビが照らし下肢温む炬燵死体の春の宵かな
べりべりとせんべい布団引き剥がし ....
木蓮がささやいてくる 泡となり消えた人魚の風のうたごえ
なんだかさ、まるいやつが欲しいんだ ぐるぐる回るるーびっくきゅーぶ
やわらかな 日溜まり風は 暖かく 花はほころび うぐいすの声
戸を開けば陽の光さす通り道妻は日曜勤務にいでし
冷気こめ朝の空気すがすがしくも今日の集会妻は欠席
夜くれば食卓囲む幸せを思いつ友の車来るまつ
冷ややかなおんなのにじむ爪先を波に浸して海を身ごもる
寝て覚めて起きて辺りを見渡して 結局暗い一人の小部屋
右の手に残る昨夜の多幸感 今すぐ首を括って死にたい
「夢の夜」夢幻と形容し 夢幻と夢を貪る
目前に 戯れ踊る 憧れは 一晩経ても ....
ランドセルかたことゆらす坂道を天使の羽根がはばたいてゆく
サヨナラをいうタイミング探してる君との距離が微妙にひらく
誕生日来れば必ず電話する元気ない母歳を誤魔化す
空を飛ぶ鳥の背中に乗せられた想いはいつか君を動かす
天ぷらやフライを揚げるあ ....
世界一星の近くで息をする {ルビ宇宙=そら}に寄りそい晴れわたる肺
なごり雪、春を待てずに十八で溶けたあなたのように儚い
実朝の末期知るなる大銀杏八百年後の雪に折れけり
夢自体めったに見ないし、まして樹木絡みの夢など、木を相手の仕事をしている割には見たことが無かった。
それが、今日の未明、倒れる大木 ....
{引用=
こうくんのおもちゃになりたい。むくむくでぜんまい式だよ ( 笑って、こうくん。)
こうくんのおもちゃだから泣かないの。なんにもいらない、声も出さない。
....
なめらかな夜の重みがのしかかり孵化した蛇と砕かれた月
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