すべてのおすすめ
こんばんわ
強盗さん
金を出せと言われても
ご覧のとおり何もないわよ
あなたに渡せるのは
この部屋の暖かさだけ
求められたら
声は聞かせてあげる
耳元でささやいたら
強盗さんの右 ....
ワンツ、ワンツ、ワンツスリーフォー!
ハッピーニューイヤー
元気しているかい?
地球は何歳だ?
君は何歳だ?
お酒は二十才からです。
愛し合っているかい?
心を大切にしているか? ....
「ひさしぶり。元気だった?
こないだのアレ見た? すきだったじゃない。
じゃあ雑誌は? ずっと買ってたよね。
突然バックパッカーになったりしてさ。
・・・え? あた ....
お祭り好きの
よさ子の得意はツッパリ技
正々堂々と汚いことなし
売られたケンカに
ツッパリ続けて百戦百勝
ケンカの後は友情の握手
この前
八百屋さんの
「お嬢さん
きれいだから ....
誰にでも越すに越せない川がある
その川を越えようと試みるもよし
はなから越すことなど考えもせずに使い古しの釣竿一本
かの太公望になった気分で日がな一日
立ち枯れの葦原を渡る北風は冷たく ....
5−3はいくつだ
そんな事知らなくても生きて行ける
赤ちゃんは何も知らないけど
生きている!
同じだけの脳味噌
使い所が違うだけ
どんぐりの背比べ
タイガーウッズだって人間だ。
....
お父さんお母さん
はじめまして
ご結婚おめでとうございます
晴れやかな式に
赤ん坊姿なのをお許しください
突然ですが
私をお父さんお母さんの
子供にしてほしいのです
純白のタキシー ....
確かにあっちがああだとしても
でもこっちはこうだし
仮にあれがそうだとしても
これがどうなるのだろう
交差するのは人差し指
虚言はいかにも真実を含んでいそうだった
....
やっている事が正しい事か
不安になる時がある。
誰もが助けてくれる。
イジワルされる。
心臓が痛い
辛い
誰か助けて欲しい
精一杯努力している。
でも幸せ
健康だもん!
人 ....
各村の長が
たいまつを掲げ
占い婆の元に
かけつけた
ときがきたのだが
口を開いたのは
一刻たってからだった
これから起こることを
聞いてくれるね
みんなも
....
ここに今
セミのヌケガラがあるからといって
私だと思わないでください
私はそれがないところにいます
陽ざしの中で
水の粉しぶきをあびた
綿毛の舞う先に
私はいます
私は
いま死ん ....
泣き虫のトーマスの隣には
いつも笑顔のトニーがいて
タミーはいつも口笛を吹いて
トンプソンはいつも電気で遊んでいた。
ラジオはいつもつけっぱなし
マギーは皆のホットケーキを焼いている。
....
交通事故で皮膚をなくし
隠れていたヘドロが
全身にあらわれた患者が
急いで運ばれてきた
口の中にも及んでいて
のどまで通った管で
かろうじて息をしていた
時間は一刻も無駄にできず
....
やっと年に一回の
大江戸花火大会が
はじまった
花が咲き乱れきった後
最後の一発があがった
花火職人の与作は
世間から
つまはじきにされていた
よく肩をふるわせながら
顔を洗って ....
ちょっと 運転手さん
運転手さんって
あのね
なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?
どこの国なの?
どこを走ってるの?
たしかにね サンタさんに ....
ここから先は
明かりを消してください
この洞窟の中に
外の光は危険なんです
進む方向に困ったら
薄い青い模様が
より目に浮かぶ方に
歩いてください
そうすれば
そこにたどり着きます ....
防砂林ごしに轟音がしていた
飛行機の離発着のような音だった
愛人と犯罪を完遂したあと
手をつないで夜の海岸に出た
防砂林をぬけると
轟音の正体はやはり海だった
死ぬ ....
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。
}
....
家に帰っても会社員の彼は
パソコンを叩きながら
テレビを見ていた
番組では
「本邦初公開
自分を捜しまわる日本人形」と
画面の端に銘うってあった
スタジオに
日本人形の入った ....
今宵にみる月は
夕暮れに傾いてゆき
三日月ゆらゆら
縄をかけて揺れていよう
マティーニをかたむけ
かりりと齧るオリーブ
あ酔っちゃった
こぼれていく輝く液体
おぼれていく私
....
「おじいさん こんにちは
また会いましたね」
おや あんたかい
また会ったね
「こんな坂道で
今度は何を拾ってるんですか」
おったまげたねぇ
分かるかい
....
お母さんのこと嫌いなの?
携帯電話でのやり取りを気にされたのか
調布駅の改札抜けたところで、由紀さんが心配そうに尋ねてきた
母のことかぁ、どうなんだろうねぇ
好きとか嫌いとかそんな物差 ....
僕の小さな心臓の鼓動は
聞こえなかったから
イヤホンのプラグを差して
僅かに動く鼓動を確認した
綺麗な顔をした長身の
神男と今にも死にそうな
塵男を比べる
僕 ....
…先生 私は本当に分からないんです
今まで私は何をしてきたのか
何であんなことをしたのか(泣く)
この人は楽器屋の主人で
まず店を持ったときの話をした
…手作りの木造のよ ....
永遠なんて存在しない
全てはいつか消えて無くなる。
変わるのが時間
時間は戻らない。
慰めなんていらない。
信じるものを離さずに
負けない。諦めない。
流されない。
人間である ....
シャボンが ぷ・か・り
ぷ・か・り
洗濯物きれいに
乾いて、乾いて
昼まのお月さん
こんにちは
お嬢さまハンカチの落し物
蜂の大群の大移動
....
ここだけの話
寂しそうな家の前を通ると
文字のない手紙をポストに入れる
いつも笑顔の少年が
この町にいるという
行く先々で配る手紙で
肩からかけている袋は
いつも重い
どれくら ....
「満月に吠える」
夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に
「手紙」
....
昔から見た未来
つまり今のこと
海の暗がりで
7つ7色の火花が散ったとき
男がうまれた
湖のほとりで
百八つの火が消えたとき
女は立ち上がった
湖にうつった月の上で
2人 ....
目覚めると窓の外で
半月から黒い糸が遠くに降りていた
糸の先を追って家を飛び出すと
町から外れ 草原に一軒ある
家の煙突に続いていた
窓をのぞくと中から
「お入り」とおばあちゃんに言われた ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24