すべてのおすすめ
だれかを幸福にしたいという気持ちより

だれも傷つけたくないという気持ちがかつ

弱腰外交とおんなじ生き方をしている

失うものなどほんとうにあるのだろうか

愛のためだけ生きてる訳で ....
クリスマスが青くて涼やかになって

もうだいぶたつ

豆電球たちの赤やみどりの競演は

みかけなくなった

それがやるせないのは何故だろう


約束しなきゃ会えないふたり

 ....
森に潜む全体は僕を包んで忙しく腐っていった

肉と霊の総和が世界なのだと全体は言った

霊とは見えないものだから名前をもつ肉しか目のまえにはなかった

それがいくら哀しいこととて文字が喚起 ....
この道を通るとぼくはいっぽんのペニスになるようだった

あなたにペニスを入れてゆくとき陥る懐かしさ

ひんやりとうるさいこの道を

肉の温もりと快楽のため息にたとえるとは

ぼくはいったいどういう淋し ....
クサマヤヨイの絵が好きだ

とくにカボチャのが好きだ

死班のようにも

病んだ精神の血痕のようにも

見える

クサマヤヨイの水玉が

クサマヤヨイのドットが

カボチャのかたちをして居心地よく座っ ....
オジサンは体力が回復したわたしを海に連れだした
そして板を抱えたまま大きな波のなかに入っていった
この前の戦闘の残骸が漂っていて危ないからという理由でわたしは砂のうえに立ってそれを見つめていた
 ....
ひとには必ず一羽の鳩がいる

人口と鳩の数はおんなじだそうだ

第二次世界大戦のころは鳩の数も激減した

ぼくもなんどかじぶんの鳩を見たことがある

もちろんこれは、たぶん、の話だ
 ....
その道はたぶんちがうと思うんだけど

おまえのことは諦めているから

いや、諦めてるんじゃなくて諦めてないから

ときどきつまらなそうな顔をしているけれど

おれは祈って送りだしてやるよ

おれも誰か ....
街路樹の葉はひらべったくなっていた
この街にはもう新緑はなかった
木々や草が精子のような匂いを送り出していた

女が買い物にいくのを女の部屋で留守番した
低層階だから木々の先端がガラス戸ごし ....
オキナワの方々はほんとうに県外に基地を移設することを望んでいるのだろうか

普天間の普

普遍の普

普通の普

オキナワの方々の普

その普を

享受したくても享受できなかっ ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない

誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、

愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない

きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
5時間後には職場にいる

向こうから

朝が轟音たてて近づいて

午前4時のカラス、鳴く

励ましてくれるひと、ありがたい

応援したくなるひと、たいせつだ

沈んだ気持ちにさ ....
ユキオに乳房を噛まれるのをヨシミは歯で叩かれているように感じていた
部屋の窓からのぞく欠けた月を見つめていたらじぶんが死ぬとしたら地球でなんだと思った
そしてなんだか深い愛情をヨシミはじぶんのなか ....
わしづかみするような五月のひかり
なだらかな緑のモザイク
呆然と見つめるいがい
ほかにどんな対処があっただろう

見つめかえしてくる
こんなところにいるんだ
ひかりが静かな
ざわついて ....
ハッピーエンドは幸福の始まり

でも幸福の始まりはハッピーエンドではない

終わりは始まりであるのに

始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない


あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
十年まえ
ぼくらは帰り道ひとりごとを抱えていた
いまケイタイにひとりごとを奪われている

ひとりごとが減るとどうなるのだろうか
その答えはよく分からない
ゆとり教育の結果を
当時はだれも分かっちゃいな ....
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ....
ぼくたちはなんによって生きるのか
なぜピアノという楽器がいまもあるのか
歩きながらそんなことは考えまい
ぼくはきみを抱きしめていよう
きみにひとりじゃないことを
伝えるために暇つぶししていよ ....
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺 ....
自然っていいことなんだろうか
歩きにくかったり臭かったりそれも自然だ
香水なんかほとんど人工的なものだ
ぼくらにとって自然をやさしくすることが
それはどうだったんだろうか
自然災害や環境破壊も
中心に ....
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
お月さまみたいだ

昼間もうっすらと感じています

夜は突き刺さるように感じています

これ以上書いたら

また嫌われるようなことして

困らせるからやめるね

ここまでなら大 ....
かんかん照りの星空に

ふたりの哀しみ

狂いなく配置されている

ぼくらは模型の街にいるようだ


ふゆの夜が

星粒を散らしている

見上げるたび

眩暈してふらつい ....
あの靴はどこにいったの

あの靴はなに色だったの


いつのまにか靴は

あたしのなかで赤い色になっていた

愛はいのちと

コインの裏表になっていた

だから血まみれの靴なら

あたしのなかにあるわ ....
防砂林ごしに轟音がしていた

飛行機の離発着のような音だった

愛人と犯罪を完遂したあと

手をつないで夜の海岸に出た

防砂林をぬけると

轟音の正体はやはり海だった

死ぬ ....
負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな

ああなりたいと思っているから
いまよりも高いところへ俺はゆく
ああなりたい ....
出張さきの宴席で地元の方々が
茶わん蒸しの唄をやってくれた

いつもそれを覚えようとするのだが
芋焼酎がぬけた朝には忘れてしまっている
だからその晩はDVDをおくれよと頼んでおいた

翌 ....
そよ風さんさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛のためだけ- 吉岡ペペ ...自由詩510-12-24
ブルー・クリスマス- 吉岡ペペ ...自由詩210-12-24
小暗い森- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-26
あなたの息子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-25
クサマヤヨイの絵- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-25
ココロノヒカリ- 吉岡ペペ ...自由詩110-5-24
鳩の話- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-24
おまえはどこにゆくのか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-23
6月- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-5-23
鳩の大義名分- 吉岡ペペ ...自由詩2+10-5-23
情熱の背中- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-23
カラス、ゆく- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-22
穴ぼこだらけのレモン色- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-12
緑のモザイク- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
ハッピーエンド- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
ひとりごと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-6
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
踏切- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-5-2
坊ちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-4-27
公園- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-25
浜辺の賊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-24
こんなところにぼくらはいる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-24
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23
任せてゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6+10-1-30
天体観測- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-26
模型の街- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-6
血まみれの靴- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-1-5
犯罪者は夜手をつなぐ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-12-23
負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-18
茶わん蒸しの唄- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-16

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