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{引用=エレクトラ、たったひとつの恋なのに琥珀の瞳に総てを凍らせ}



{引用=041:迷}
「迷ったら、やめる」家訓の中ひとりメビウスの輪を愛する小娘


{引用=042:官僚}
 ....
いつだって取り分け用事はない手紙暑い夏ですお元気ですか


熱き息傍らに聞き盆送り今日の日の人毎日の君


にわか雨染み入る砂浜のごとくのどかに揺るる稲穂のごとく


便箋の印に沿い ....
夏の陽に ふと振り向いた我が恋は
        あまりに異質で けれど愛しい

この恋に 気づいたときは 手遅れで
        命かけても あきらめられない

なんとなく 落ち込む夜 ....
背後から透き通る肌突き刺せば抗う素振り切ないままに



開いては閉じるうなじに絡ませる甘い言葉は罪に震えて



道ならぬ道に染まれば後ろ手にかかる手錠は愛のしるしと



 ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ


生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌


遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母


飛行機を追うてふもとの村 ....
色褪せたペディキュアの朱 もの憂げな視線で足を組み換えてみる


この浴衣ひとりで着たの?と囁かれ耳が火照るのに あぁ今日はダメ


その後の貴方の舌がつめたくて気持ちいいから抹茶 ....
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
恋を知り少女がひとり懐かしむ灰をかぶった安寧の日々


階段の踊り場の恋は吊り橋の上の恋よりまことしやかに


12時で魔法は解けて ここからは本気であなたを落としにかかる


ラン ....
水色をまとい眺める水平線南の国は晴れだよ兄さん



マスカラの黒に瞳が見え隠れそんなふうに怒るな妹



空き瓶をカチリといわせ運んだね僕にとっての紅姉さん



紫の水晶送 ....
今は亡き母の姿を求めては
     会いたし会いたしと 老いた我が母


ミシン糸 穴に入らず{ルビ背中=せな}丸む
          祖母と似たりし横顔の母


人生は長かりし か ....
爆弾を我が身に纏って散り果てぬそれを正義と笑わせやがる


見上げればおんなじ色のはずなのに我らの空もイラクの空も


銃口に面と向かったその時に「万歳!」なんてぜったい言えない

 ....
千羽鶴 この日に平和を祈りたし
         飛び立て世界へ このヒロシマから


花{ルビ抱=かか}え 父の死に場所 来てみても
        そこにあるのは ただ{ルビ碑= ....
耳をふさぐと雨は遠くの国みたい 目をふさぐのをためらいながら



台風の日だというのに 僕たちに降る風はもう諦めている



キャミソール の 裾 を破いてもう少し生 ....
失いし友の最期を求めつつ 
        訪ねた遺族も また 被爆者なり



ヒロシマの八時十五分 {ルビ時間=とき}止まり {ルビ六十年=むとせ}分の祈り捧ぐ




小さき ....
紫陽花は雨ににじんで泣きぬれて色は落ちるかさらに鮮やか(色)



しゃきしゃきのサラダを作って待っているあの子の髪はストレートグリーン(サラダ)



プールサイドこげ茶の君の黄色い ....
{引用=
その日々に名前をつけてはいけないの






{引用= 021:うたた寝}
うそつきをあじわいたくて焼きたてのラスクを舌にのせてうたた寝


{引用= 022: ....
やさしさをうたうは哀しき{ルビ歌人=ひと}ゆえか 
            いたみを知りてその{ルビ歌人=ひと}を知る


眠れずに聴く子守歌は中島みゆき
            何故か重な ....
授業中 廊下を二人で歩きたい 「お腹が痛い」ホントは嘘だよ

背を撫でる君の掌 思うほど大きくなくて 愛しく思える

得意気に話す隣に女の子 夢の中では何度も殺した

「優しいね」優しいは ....
髪なびく風通り抜けるTシャツの袖つまんだら恋走り出す

真っ白なシーツに夜を預けたら眩しい光に「おはようございます」

「おはよう」とまだ寝てる声で返事する眼をこする手すぐわたしに触れて

 ....
会いに来て腕一杯の猫じゃらし花束にしてリボンをかけて

うつせみやあなたの上着をだきしめてくんくんくんと息を吸いこむ

小枝とか石だとか夜空情報とかわたしのもとにもたらす人よ

朝風を浴び ....
「不思議だね、みんな死んだらいいのにね」ってビルの65階の夜景




もう少し待って 60年くらい経てばさみしさが死因で死ねる






{引用=6月、梅雨 ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく




夏に包まれた海の底の席で車掌が居眠りしつづけている




唇のはしからはじまる熱気にもあたたかないばら胸に ....
金魚鉢かすめる涼風の行方知ってか知らずか手招きの夏



逝く春の背中押しつつ背中からはじまるアブラゼミの{ルビ時間=いのち}よ



きみがたわむれてた波ならひとすくい両手ですくって ....
「自分は?」と聞くのが恐くて 孤独ってあんまり美味しくないの知ってて


矛盾って何だったっけこの問いに答えるための言い訳だっけ


切り裂かれる桃から見たらまっ白な世界の広さにや ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
きみがさかなになる週末さしのべた指さえ背びれの端かすめゆく



「あいしてる」吐き出す泡の数かぞえ「さようなら」にも見まごう深み



すべての色が吸収され青だけが残る孤独に想いを置 ....
二時間後待ち合わせをした駅に居る君の背中を想って黙る

甘茶色耳にかかるべき髪の毛を指で遊ばせ五分の間を埋め

梅雨前の最後の晴れに出かけよう三浦海岸二人乗りの午後

まっすぐに続く空とい ....
{引用=猫の目のなかに言葉をさがしてた世界がわたしの部屋だけの夜


はてしなく優しいきみが眠るときおとぎ話の幕が開いて


鍵穴を探す深夜の部屋の中小さな鍵の彷徨う{ルビ行進 ....
電話たたむとくしゃって言うでしょ、くしゃって、きこえた?愛じゃないのよ?


複数のエスを忘れてあたしだけ あたしs チョコレートsssくらいいる


はじめてのひとってそれはひとだっ ....
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