街外れの小さな本屋で
彼女と偶然再会した

本屋でよかった。
きりりとした空間では
おしゃべりにならずに
すむ

彼女が手にしている
水色の背表紙の本が何であるか
なんてことは
 ....
ばぁちゃんよりと 表に書かれたお年玉用の封筒
もうお年玉をもらう歳ではなくなったけれど
僕が帰るたびに ばぁちゃんは封筒にそう書いて渡す
そんな事をしなくても 僕はあなたたちに感謝をしているから ....
ちゅんちゅん

すずめが鳴くんだって

ほんとかな

でもたぶんほんとだ

わたしの1メートル先を
飛び回り
バカにしたように鳴き続けてる
あれは
すずめ?

わたしが本 ....
どろどろのホットケーキミックス
ぐちゃぐちゃにかき混ぜて

喉が痛いので
電話には一切出ない

ベランダで睡蓮の花が咲いたので
こどもたちと眺めよう

まだもう少し
もう少しだけ
 ....
生きていくことに休みの日などない
僕たちは精一杯呼吸しながら
いつも何かを犠牲にしていく

手を翳す
その行為が
そこにある空間を削いでいく
僕たちは何も生み出してはいない
そ ....
紫水晶のかけらを
油で揚げてみたことがあります

天ぷらが食べたかった
わけではなくて

シトリントパーズって
実は加熱処理したアメジスト
というのを試してみたくて

ホイル ....
そこに居ることに意味を求め
「そうでなければ」と彼は焦る
思いは理由になれど言い訳にしかならず
ああ無常

それは勇気が無いからだと知りつつ
「ならば構わん」と我は認めず
認めているのに ....
いつだって
熱くなれるってのは
うらやましいこと
このうえない


放出するだけが
能じゃないことも
ちゃんとわかってる
から 
やられる


きみの額に
フライパンをのせ ....
断崖絶壁を途坂している二人の若者は
時にはボロボロの吊り橋で命を落としかけ
時には鉄砲水に溢れる激流に呑まれかけ
数多くの絶体絶命を積み重ねながら
それでも尚、前進を止めない

愛する家族 ....
もう良いや どうなっても
まあ良いさ 君は居なくなってしまったし


飛ぶなら 今だ


未練なんて無いでしょ
さよならを云う人も居ない
空ははっきり青色だし


そう
飛ぶ ....
あんなにくっきりと見えていた黒猫が、
あぁ、椿の木に融けてしまった。
高い空に滲んでしまった
春一番に吹かれてしまった。


さよなら


アスファルトの色が変わるのを見ながら角を曲 ....
名前は?

いちおうクサノダイゴという記号はある。

どこから来た?

あの空のむこう。

歳は?

知らない。

仕事は?

ささくれ屋本舗

具体的には?

心 ....
 葉はどれも光っていた

 雨粒は露になって残り
 雲の向こうの空のずっと高い向こうの
 姿の見えない太陽の光を集めていた

 雨あがりの空気は澄んでいる
 埃だとかスモッグだとか
 ....
県立文化会館の大ホール!大ホール!大ホール!と
すっかりはしゃぎ過ぎてしまったのです
誰かサイダーを持って来てください
僕は観客席で日めくりカレンダーをめくり続けています

県立文化会館 ....
手をつなぐ行為は
お互いが求めるから好き

肩を抱いたり
腰を抱いたりするのは
ほら
片側からの求めた行為だから

今日も手をつないで歩こう
いつも手をつないで歩こう
ずっとね
 ....
お菓子の家は
どこにあるの。


雲ひとつ見つからない
青く平べったい空が広がった
あの日

雲だけでなく
あの人までも
見つからなくなった

心からあの人を
信じてきってい ....
きこえる
おはやし
耳もとで
雲に
跳ね返って
と〜ん とん

君の歌う
盆踊りのまねごとの歌が
なつかしくてなつかしくて
は〜よい よい

のこったしこりは
お ....
バラバラで、それは上下の問題ではない。波打つとか押し寄せるとかではなく、スッと入ってくるそれは曖昧な塊だけれどちぎれた雲ともすこし違って、ピントはあっている。ところでピントに気づくのはふとした時で、た .... うちの窓から
朝日はみえない
きっとどこかの窓からは
朝日がみえる
みえるのだろう
夕べ
流しの三角コーナーに
食べ残したサラダを捨てながら思った
サラダの中の胡瓜が細かくなる前
の ....
うさぎはおおかみの上着を着て
おおかみの上着の上から
うさぎの上着を着て
うさぎの上着の上から
おおかみの上着を着て
ほっと一息ついて
コーヒーショップなんかで
おおかみの上着を脱いで
 ....
そうですね

いってみる

そうですね そうですね
そう かもしれません
そう いう考え方もあるかもしれません
そう いうものの見方は
ほんとうは
かなしくは ないですか

 ....
遊びに行かない?

    誘ってくれてるの?

そうだよ

    あはは

あははじゃない

    ありがとう

ありがとうじゃない

    だって忙しいもの

 ....
遥か西の国から旅を続けているマジシャンは
旅の途中で
マジックに使う鳩たちに逃げられてしまいました

それならば鳩を使わなければ良いのでしょうが
そのマジックは彼の最大の見せ場であり
 ....
某月吉日 某所にて

異議あり、裁判長、今の発言は原告の名誉を著しく損なう発言であると思われます。
被告人には発言の撤回を要求します。

異議を認めます、被告人は口を慎むように。

では ....
あさめがさめると
ほっとけーきがじょうずにやけそうなきぶんだったので
ともだちにでんわをすると
たまたまみんなひまで
とつぜんわたしのへやに
いいおとながななにんもあつまった
さっそく ....
「何故日本には詩を楽しむ人が少ないの?」と疑問に思い、思うまま書いてみました。

この世には、文字を媒体として、私達を楽しませてくれるものがたくさんあります。
歌詞のある歌やマンガやゲーム。小説 ....
何も食べず
何も犠牲にせず
何も汚さず
何にも汚されず
多くのものを育てる

ただ真っ白い牛乳に
僕はなりたいんだ
今の日本において「詩人」は既に職業として成立しないと言っても過言ではない。職業として成立しないとは言い換えれば需要がないということだ。

私はかつて詩人が果たしていた役割を(エモーションの供給)今 ....
十脚目、オウギガニ科
饅頭は饅頭でも毒饅頭じゃないのか
外観も毒々しい上、
体内にはサキシトキシンという猛毒が含まれていて
そりゃあ、危険なこと確かなのですが
丁度、手頃なサイズです
ひょ ....
こういう無駄なことに労力を捧げる人たちって素敵です。
私も参加してみようとやってみたけど、無駄でした。鬼教官。

「ジョジョの奇妙な冒険・決めポーズ教室」
http://homepage2.n ....
あとらさんのおすすめリスト(518)
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- vi自由詩3*04-5-16
グリムよ。- 望月 ゆ ...自由詩4*04-5-16
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無駄無駄無駄っ- 山内緋呂 ...おすすめリ ...1704-5-13

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