すべてのおすすめ
あなたが
ほんとうに
マヨネーズを
好きだとしたら
貴女が明日
迷い込むのは
迷子の世話する
児童相談所ですね
あなたは
可愛い子を
相談なんぼで
空売するなんて ....
車窓の向こうが止まる
けれど流れている家や小道
その車窓のガラスに溜まっている
眩しい海は
俺と君が辿り着きたい瞳
そしてその光りに
その海に
今日は君の悲しみも揺れる
器用に生き ....
あのさ恐竜ってさ
誕生日
2回あるよね?
どうやら去年のクリスマスも
恐竜グッズをお願いした彼は
新たな発見に大興奮だ
卵を生んだ日と
卵から出てくる日
ハッピバースディが2回 ....
なっちに誰も突っ込んであげられなかった
肩叩いて
尻さわって
モーニング娘。の ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ
いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
硬い風を吹かせながら歩く
そよ風と呼ぶには少し無理のある姿勢で
風の無い暑い午後 方角は北を歩いているというのに
君は許せるんだね 無風の笑みまで浮かべるんだ
私といえば、荒れ狂う赤い ....
平らな地面で
あなたのほうに転がって行ったら
笑われてしまう
だれも起きていないリビング
ガラス戸の光
外の空気
となりの墓地から
鉦の音が聞こえてきます
いぬがしんで
しずかです
百科事典をひらきます
わたしもいつ ....
艸がなびく高原で
ぼくは病になった
もうぼくは草臥れました
少しお休みが欲しいです
欠席届を持ってきました
街の中ではもうクリスマス・ツリーが
....
トンネルに入ると僕と弟は息をとめた。
車窓越しに流れていくオレンジ色のランプをながめていた。
出口はまだ見えない。
出口が遠くに見えはじめた。僕と弟は苦しくなりはじめ、
父はアクセル ....
「あ、さっちゃん」
と、わたしの飼い猫が喋った
「あ、れんげ」
「な、なんで喋れるの」
「ぼくは死ぬんだ」
「なんで」
「なんでって言われても」
「なんで ....
くすり指がちびた人の
ひんやりとしたリールから
がっしょがっしょと妻が走った
シッポー トト ト (朝は隣家も装い ふれるの
深呼吸のドレープの波に乗って
腕で掻き分 ....
あの人は頭にツノがありました
ある日
頭にツノがあって大変ですね
と言うと
あなたはツノがなくて大変ですね
そう答えました
あれを初恋と呼んでいいものか
今でも戸惑います
ただ、あ ....
両腕でバランスをとりながら黒鍵を渡る。ちろちろとつま先から炎、揺らめくモディリアニ。白鍵
は床上浸水していて、溶けてしたたるたびにじゅう、って、しずくの結晶なんだ。映る、壁に体と
もうひと ....
モウレツな猿が異星人のように
人間社会にもぐりこんでいる
そうしてわれわれの情報を盗み取っている
もう体毛は退化しほとんど人間と変わりない
モウレツな猿は早 ....
夕暮れの後の雨はどこも優しい
平静な音が響いて
空間が深まっていく、窓の外
思い返すほどに
心落ち着いていく
世界は円になっている
そんな
額面通りにはいかないらしい
言葉が繰 ....
あの頃は良かった
あの頃は幸せだった
あの頃はただ空を舞うだけで
皆の視線を一身に受け
私はただゆっくりとゆけばよかった
いつのまにか
鳥が空にあるのはすっかり当たり前になってしまった ....
雨粒が窓に絵を描いてる
知らない名の花
知らない名の鳥
遠くからやってきた雨粒が
空に溜まった夢を運ぶ
一度しか刺せないとしたら、誰を刺す?
助手席で
彼女は妖しく微笑む
一度だけなら、いつまで取っておく?
ちょっと待って
いま両手がふさがっているんだ
前輪がひとつ足りな ....
「かたぐるま」
大すきなパパへ
パパがいなくなって
ぼくはさびしい
パパのせなかにのぼってみた
空はとってもちかくて
手がとどきそうだったよ
ママはパパはお空にいっちゃ ....
久しぶりにチョコベビーを買った
ちいさな、円筒形のチョコレートだ
どうやら仕掛けがあるらしい
あのちいさな断面に
スマイルマークとか 星マークとか
付いてるものがあるらしい
「見つ ....
一
既知という名の船に乗り
都合という名の帆をはって
便宜という名の舵をとり
奴等は説きだす絶対者
バレなきゃ ....
シュガーポットに指を突き立て
どんなに
左右を探っても
あなたにはわからない
甘さも
闇も
そんなふうに
たぶんあなたは間違っている
とらえる場所を
こころを
さら ....
他者を語る私は どこか残酷だ
私は他者にはなれないし
私は私でいるしかない
人はどこまで
他者に近付けるのだろう
私には明確に皮膚がある
寄せつけないため
私のやわらかい部分
....
あたしがベッドで寝ている
写真
を
あなたは一枚持っていた
白いショーツ
の
隙間から
こぼれてほしい
という
欲望
の
よだれ
....
武装グループよ
今すぐ人質を解放せよ
無益な殺生をするな
彼を殺しても誰も得することは無い
彼は要人でも賢人でも有名人でもない
彼を殺しても日本人はたいして
悲しまない
不注意なヤツだっ ....
なまこだって恋をするんだろう
からだをくねらせて寄り添ったりするんだろう
どちらがおしりでどちらが頭か
わからないけどきっとキスだってするんだろう
海草のすき間に溶けゆくような
ひど ....
明日の人が
明日の話をしに
今日にやってきた
昨日もやってきたというが
僕は覚えていない
昨日ということは
明日の人は
今日の話しをしていったのだろうか
やっぱり ....
この都市の、上空100m
本当の本当に 都市のど真ん中にて
風に乗って舞い上がり
そこに留まっている羽毛
が、もしあるとするならば
僕はこの都市が好きになる
本当の本当に ど真ん ....
ちょうちょがひらり
とまったはながひくり
ひくりでまたひらり
たいようのひかり
さんさんとひでり
よすぎるひより
やけどでひりり
ひやしてひやり
プラマイゼロ
あのこはひ ....
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