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{引用=猫讃仰フェスティバル参加謹呈}
ねこちゃんは
一体どこから来、どこへ去るのか。
ねこちゃん
ねこちゃん。
これがコンニチの課題である。
じつに、コンニチの課題なのであった。
....
何故ならオレは血だ
血の疾風怒濤だ
猛り狂って世界を巡る風の叫びだ
だから至高の女を組み敷いて犯す前に
やる事がある。
尻肉が胡桃みてーに硬直するほど押し広げられた全開脚の
腱の立った白い ....
先天的な性質
どんなに抗おうとも
それはシーツの上での舞踏に過ぎない
反響する命の別名を半分だけ受け継ぎ
残りの半分は空気との親和にくれてやる
後天的な性質
魂である影を捨ててまで欲す ....
今日は特別
背中が重くて
息がしづらい
吐きそうだ
はやく
神棚に向かって
イノリたい
会社の中なので
商売繁盛の戎様しか
いらっしゃらないが
それでもイノリたい
神様はどな ....
{引用=「果てのない孤独を感じるのは、まだ私が弱いからでしょうか。
私が未だ、言いようのない既視に打ち拉がれては瞼に幕を引こうとし、
触感を拒むのは、もう世に何がしかの光明をも信じていないからでし ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる
自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
いかなる根拠によるものか
今日が終わりの日だと分かった
朝日が昇る前
空が浅葱色に縁取られるのを
眺めているうちに知らされた
今日という日が
遠すぎる晴天になることだけは
あ ....
飛行機雲の航跡が
壊されていく
四角い空
紺碧色
天へと続く
巨きな螺旋形のオブジェにもたれ
名も知れぬ女が歌う
くたびれたシャツをまとい
ガラスのビルに閉じ込められた
小さ ....
Gee,rubs you,yeah,yeah,yeah
自慰 rubs you,yeah,yeah,yeah
爺 rubs you,yeah,yeah,yeah,yeah
カアちゃん女じゃ ....
泣いたり喚いたりすることに
何の浄化作用があるのだろうか
僕の愛する人は
涙も見せず
痛いとも言わず
ただ静かに窓の外を見詰めて
もうすぐ春だね、と微笑んでいた
少し早い誕生日ケ ....
布のなかに
たふたふに埋もれたわたし
手を伸ばすこともせず
のどだけをもち上げて
ことばを向こうに投げていた
ことばはいつしか完全で
組み合わせだけで無限で
それに夢中になる ....
世界の果てに
ベッドがひとつ
ぽつんとある
父が横になっている
わがままばかり言って困る、と
母から連絡を受けた僕が
その隣に立って
父を怒鳴りつけている
親に向かって ....
いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた
気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ
ああそうだ
この頬を ....
宮沢賢治とは
修羅である。自分の存在を青い有機交流電灯の照明だとする。
人を食らって生きて行く。
焼身願望
人のためとは
赤い眼をした鷺の視線
己 誰かの視線
カンパルネルラの自 ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ
飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
ちぎられる紙
ちぎる紙
はざま はざま
せめぎあう
扉の前の
やわらかな不都合
光の前の
しじま つまさき
背のびをして しずく
背のびをして 白詰草 ....
四月
{引用=Ape real et p reel
A pull eel Apple wheel}
赤いあめ玉あなたにあげる
あまいあまあい愛をあげるよ
あたしのあんよはあめんぼ ....
{引用=
遠い
耳奥で
汽笛が鳴っている
心臓が激しく
波打って
僕は行く当てもない
切符を手に入れる
ポケットに残った
微々たる残金は
駅の構内で眠る
浮浪者の
明日の食 ....
1
霧に包まれた類人猿の咆哮は
全ての言葉を包み込んだ
異様な振動を部屋の中に持ち込む
全ての言葉は何の目的で語られているのか
不明
類人猿は苛立 ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅
白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
空っぽエンプティの神様は
融通がきかない
シジフォスのように岩を
頂に押し上げる
朝から雨だと
出かける気がしないのは
小学生の頃から
変わらない
生きていることにテーマはない
....
波紋を
覚悟で投げた
石が
上げる
水の音(ね)
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の
あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
あちこちを
耕してみては
首を傾げる
そよそよと
春風に笑われても
飾りの無い虚ろが
手に手を重ね じっとしている
水紋が
生まれる前の色
陽を横切る陽
地に撒かれ
夜を聴き
夜を見つめる
川沿いの
白と黒の ....
薄暗い放課後の理科実験室で
やさしさの裏側を顕微鏡で覗いている
数名の男子が抱く女子への幻想があるかもしれなくて
もしくはどこか悲観的に
いくばくもない生命のおわりが映るような気もして
....
あの子のあだ名は赤リュック。
これは自分の中での共通のあだ名。
いつも赤いリュックを背負って
授業中も、美術の時でさえ
それを手放した所を見たことが ....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに
※
詩を口にすると
表面がはがれていく
※
薄いコーティングを
誰のためにした ....
{引用=
カーテン越しの
やわらかな陽光が
目蓋に染み込んで
僕はしあわせに泣く
夜は明けたというのに
どうしてこんなにも
かなしいのだろう
ラベンダー色した夢の輝きを
1秒 ....
巨きすぎる絵を
照らす拍手
また
照らす拍手
葉の影が
頬から動かない
音なでる指
なでる指
縦の水に沿い
三つの魂が立っている
渦の音 見えぬ ....
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