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お誕生日ですわね
アナタ検索でヒットした
ブログの情報達を手がかりに
あなたがアップしていたお部屋に
今からお伺いしたくなりました
心配はしないでくださいませ
住所を知る必 ....
はじめて
バレンタインのチョコレートを
用意したのは小6のとき
遙か遙かむかしのはなし
でも 鮮明に覚えてる
初恋
あのころは
ペコちゃんマークの
ハートのチョコレートく ....
わたしの彼は駆け出しミュージシャン
現代の若者と言えばロックバンドで
例にもれず彼はボーカルを務めてる
週末になれば仲間を集め
小さなライブハウスで叫んでるけど
スタンドは冷めきって ....
あなたの温もりを知りたくて
陰茎を膣に挿し入れる
じっと
奥にある子宮の温もり
羊水の中で
守られていた頃を
思い出しながら
唇を重ね
舌をからませる
異なる二人の体温が ....
都会を知らないじゃがいもは
わけもわからず大阪方面の電車に乗り込み
その行く先を疑いながら
車内アナウンスだけを頼りにしている
スポーツ新聞の大きな見出しは
仕事とばかりにこちらに笑いかけて ....
Hug me.
Hug and kiss me.
Hug, kiss and love me.
Hug, kiss, love and feel me.
想いの
道のとちゅうを
あるき ....
「あなた」
あなたは歩み
わたしに残されたものは
ただの影法師
「ひみつ」
そっと、唱えてみた
遠い昔の
あなたとわたしだけの呪文
「ひとりぼっち」
時が ....
厚い一枚板のカウンターに2杯目のカクテルが運ばれてくる。
君はウエイターに軽く会釈すると、すぐグラスに口をつけた。
鮮やかなライムグリーンのカクテル。グラスのふちについた唇
のグロスの跡を ....
柔肌の愛らしげな砂
たわむれるわたしは
幼い背中をあずけて
(カモメへの憧れ)
紅潮さは仄か
拙い恋文のようで
胸ポケットで温められている
潮騒が呼んでいます
....
白い指が花びらをちぎる
好き 嫌い 好き 嫌い
痛いのは
細く尖った指と
あなたの眼差し
好き 嫌い 好き 嫌い
怖いのは
冷たく濡れた指と
あなたの思 ....
丸投げされた洗濯物に埋もれている
わたしたちの日常の色というもの
どんどこどんどこ
どんどこ、まざりあう
洗濯かごいっぱいで
家族団欒としているよう
わたしの目尻がほんのり
....
昼時をちょうど過ぎようかという時間
決して長くはない行列の最後尾で
ただぼーっと店内を見ている
忙しなく揺れるエプロンと
食べ終わった食器のガチャガチャは
去年のマレーシアを思い出させる
....
夜光の界隈は大人の情事
そんな恥ずかしいこと
言えるはずもなく
わたしの
視力が役立つ範囲は狭い
それにしたって
腰をおっことしてまで
見る ものの価値ほど
十二分にも
役目 ....
ちいさな声
まちがいでなく
そんな
気がしたのです
さくらの木の下で、
ぽつんと
咲きほころんだ
黄色いクロッカスの花に、
そこだけ、せっかちな春がやってきていました
“Ye ....
汚いワンルームのアパートに逼塞する
筋金入りのジャンキーで
しかもアル中
詩を書く痙攣性のケルアック
自己嫌悪を嫌悪する C31
シャワールームのパイプは錆びていて
壁はそこ、ここ ....
海面にゆれる
ずっと上空
どんな世界なのか
知らないけど
太陽とやらが眩しくて
ぶくぶくぶくぶく
信号を送り続けた
返事はまだこない
産卵を終え
返事はきてないけど
い ....
白壁の結露が乾く前に
一足先に階段を駆け降りて
鏡の曇りが晴れるよりも早く
下駄箱から逃げ出した
必要なものが少なくなってしまい
机に描かれた落書きもどことなく素っ気ない
悴んでばかり ....
産んでくれて ありがとう
絶望と悲しみの淵で
私もろとも沈まないでくれて
ありがとう
あなたのお陰で
今 私は生きています
生きていると
哀しいこと辛いことが多々あるけれど
生 ....
今すれ違った人
こんにゃくじゃなかった?
休日の散歩道は
いつもそんな母の
一言ではじまる
そう、今の人はこんにゃく
僕と母さんみたいにね
安心した母が
少女み ....
神田小川町から靖国通を歩く四人の詩人
一人は青い顔をして健康の大事さを説きぶつぶつ食べ物の名を呟く
一人は赤い顔をして声高に愛を語る
一人は黄色い顔をして金の儲け話を話す
そして、一人は黒 ....
{引用=
とがった影は、みすてられ
切り取る冬の陽を証明する
見上げる円錐のモミの木から
どこまでも つらぬくように
まっすぐに伸びた
疑うこともせず、迷いもせずに
影を作り出し ....
これからはじまることは
これまでにもあったこと
出会いと別れをくりかえし
僕らはまた少し
遠いところへ歩いていく
足がなくても歩けるのだと
あなたは言った
手がなくても
....
表に隠し事を置いての帰宅
家庭内では夫婦みたいなものを演じて
翌朝のベッドのシーツだけが
不自然に整っている
*
夕刻の歓楽街
会社の上司に連れ添って
男は飲めもしない ....
おとなの恋は
ちょっぴりこどもの恋がうらやましい
なんていうのは、ないしょの話
おもいで
10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって
コンクリートだらけの街並みはいつも ....
コツン
と、道端の小石にだって躓いて
踏みしめるあなたの地肌は硬い
それなのにわたしたちの共存は
たしかなもの
世界の車窓から
わたしは国外へ出た事はないけれど
画面の前で夢を膨 ....
冷たい銀色の刃を
白い腕にあて
力を入れてスーッと引く
白い皮膚に赤い筋がつく
なぜだかわからないが
心が落ち着く
けれどすぐに不安にかられ
再び刃をあてて一気に引く
何度これを繰 ....
{引用=
光沢をみせる
明かりが窓からもれ出ています
街辻に面した旧い教会は、十字をかかげ
黒い街灯は、とがったその四角い頭をおもたそうに
旧さの中に時を埋めてしまう
子どもがくれた葉 ....
消極的に一晩中
消去していたが
どうにもこの方法では
心の皮膚が元に戻らない
いっそ
千切ってしまおうか
柘榴、また実がなるかな?
とか思ったが
それも夢のまた夢だろう
僕は
あわ ....
パチンコのホールマネージャーは職種で時給を差別するのを嫌って居た
清掃も接客も内容に違いはあっても
労働の価値に違いは無いのである
と言うのが彼の自論であった
接客はそれなりに心労を伴うが手待 ....
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