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降る暮れの火と刺さる樹と
青と蒼と青と蒼
うなずくように
言葉なくす灯
花間のなかの蕭索
舌の上の山茶花
冠 冠
手に手をわたる
影 にじむ影
海 ....
ちぎられる紙
ちぎる紙
はざま はざま
せめぎあう
扉の前の
やわらかな不都合
光の前の
しじま つまさき
背のびをして しずく
背のびをして 白詰草 ....
飾りの無い虚ろが
手に手を重ね じっとしている
水紋が
生まれる前の色
陽を横切る陽
地に撒かれ
夜を聴き
夜を見つめる
川沿いの
白と黒の ....
巨きすぎる絵を
照らす拍手
また
照らす拍手
葉の影が
頬から動かない
音なでる指
なでる指
縦の水に沿い
三つの魂が立っている
渦の音 見えぬ ....
雨が宙の溝を流れる
音も光も流れ砕ける
見えない緑
見えない金に吼えつづける
夢と文は 同じ場所に居て
時おり向きを変えている
互いの息の影
互いの音の光を重 ....