薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ

生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
いつまで経っても
気付かないようなので
教えてあげましょう

花が咲いては散るように
雨が降っては止むように
風が吹いては泣くように

そして、
秒針よりも速く
この星が廻 ....
玄関からちょっと全裸で出ただけ 全てが過程であって。

結果はなく
結果を求めて
きっと勝手に悩んで

空を仰ぎ。月を見上げ。

消化しながら

過程という追いかけてくる月を

眩しすぎる太陽を追って

 ....
別れを告げる

わたがしのような

かろやかな甘い想いでが

私の胸のあたりで

くるくる不規則にまわりながら

バランスを崩しながら

ふわふわ浮いて

大きくなりながら ....
僕は夢見る人が好きだ 当然僕もその種族だろう

ただ夢を見ながらも 自分と正対できたらいいと思っている

夢を見る自分を受け入れ それでも夢を夢となずける強さがあれば

毎晩暑苦しくて 真 ....
何故、これほどまでに多くの詩が存在するのか

・・・ふと思うのだが、この世界の詩の大半は

詩的ではあっても、詩ではない

それは詩への憧憬ではあるが、詩ではない

そして、詩を形 ....
汚れた過去は
きれいさっぱり拭い去って
誰も知らない生活を始める

新しい自分は
アサガオの露に反射した
朝の光
金色の乳児の産毛

晴れやかな気分は
永遠だと思っていた

そ ....
白いシャツの裾は夢で出来ています
おぼろげに揺蕩う永遠の夢です


ふあんと風に翻り
夢の入り口は開かれます


わたしはその夢の入り口で
ただ佇み
夢現にたじろいでいたい ....
誰にも愛されず遠くまできた ぼくが寂しい夜はみんな都合が悪い 円周率の最後の一桁に出会ったら
宇宙はそのときめきに吸い込まれてしまうだろう
数字とは限らないその解は
きっと愛を語る詩人のように嘘っぽい
輪転機が無限に探すが
解けない問題こそ美しい詩のよ ....
遠く水が閉じるところ
遅い秒針をかきわけ追いやり
夜は夜に身を起こし
剥がれこぼれる光を向く


すべてが昇る夕暮れに
ひとつ落ちる冬の爪
おまえは銀を忘れたという ....
ただ頷いて微笑うのはおりこうさん
泣きながら問い詰めるのはおばかさん
ひとつ問題があって
ものわかりのいいひとの粒子は
少しずつ崩壊している


淋しさをこじらせると
言葉すら思い浮か ....
 
うちわであおがれひざ枕

これにまさる涼はなし

お礼に西瓜でも切ろうかしら




 
どうすれば僕は  
急坂さえも一気にのぼる  
機関車男になれるだろうか?  

この腹に内蔵された  
エンジンの蓋を開けたら  
思いの他にぼうぼうと     
炎は燃えていたのです ....
きっと思い浮かぶ光景も景色も 今は繰り返すだけで
背景はいつも同じ中に 似たりよったり 歌っている

今は緩めの目尻を撫でながら また繰り返しを刻む いつもの事

お水にカボスを絞って透明同 ....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた

海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色

 ....
いい人になんか
ならない方がいいとおもう

どこにでもいそうで
あんまりいないといういい人を
どうしてか目指しているあなたは
ほらさみしそう

無理しないでって
言っている私だってほ ....
とびたい
という言葉に対して
どういう思いを抱くかで
その人がどんな人物なのか
おおよそのことはわかる

そう言って
おおよそどんな人物なのか
長い付き合いを持ってしても
未 ....
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む

キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って

きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ....
がんばれ
みんなみたいに夢をものにしようよ
失った時のかけら拾い集めた
自分を賭けられる価値をそこに見つけたよ
過去がとっても輝いて見えるなあ
自分をしっかり認識して周りへの配慮を忘れなけれ ....
海から遠い場所で
服についた砂をはらう
風にのってかえる砂は海へ

夏の夕方は
暑さの残り香がぺらりとおちて
いっぽ いっぽ秋にむかう

後ろ姿のこどもは
あなたかもしれない

 ....
哀しい村を過ぎて丘を下る 教会の鐘が鳴る午後 マリアは涙を流す

礼拝堂は空虚で まるで僕の心みたいに 遠近法を失っている

君の庭園はとても静かだ 静謐という名の永遠

遥か高みを鳥が横 ....
おまえのためのものじゃない、その
激しいギターのうねりも
おまえのためのものじゃない、その
強烈な言葉の羅列も
おまえのためのものじゃない
世界を振動させるリズム
 ....
ぜいたくな悩みなんて
じゅうぶんにわかってる
あの子が好きよ
でもね
ああ
わかってる?
叶わない恋って
みんなもしたことあるでしょ

あきらめなよ
なんて聞きたくない

あの ....
大人の階段を昇る筋肉がない 男にも連れ去って欲しい夜がある 今日もやっぱり
棒のように働いて
いらついて
帰りの電車で放心してた

でも、ちょっとだけ
気持ちが丸かった

うだるような夏空から
降りてきたあなたが
そばに居る日

僕はま ....
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる

ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて

どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと

 ....
街波 茜さんのおすすめリスト(438)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うすむらさきの朝- 梅昆布茶自由詩1913-10-29
星のすみか- 自転車に ...自由詩213-8-28
玄関からちょっと全裸で出ただけ- 北大路京 ...自由詩713-8-28
私の目に見えてるこの世界のこと。- まきちぇ ...自由詩113-8-27
わたがしのような別れ- 灰泥軽茶自由詩613-8-27
夢見る人- 梅昆布茶自由詩1513-8-20
詩に似た詩についての詩- yamadahifumi自由詩413-8-20
消せない過去- 花形新次自由詩313-8-19
白いシャツ- マーブル自由詩213-8-19
誰にも愛されず遠くまできた- 北大路京 ...自由詩213-8-19
ぼくが寂しい夜はみんな都合が悪い- 北大路京 ...自由詩1013-8-19
- 乱太郎自由詩2713-8-19
色と羽- 木立 悟自由詩613-8-19
ひどく簡単な、冴えたやり方- 伊織自由詩11*13-8-19
- 殿上 童自由詩20*13-8-19
機関車男__- 服部 剛自由詩1213-8-18
朝焼の窓の休館日- 朝焼彩茜 ...自由詩713-8-17
柑子色のパンケーキ- 夏美かを ...自由詩29*13-8-17
いい人の影- 朧月自由詩313-8-16
とびたい- 自由詩2*13-8-16
つぶ_草- 砂木自由詩10*13-8-16
がんばれ- 黒髪自由詩5*13-8-16
砂絵- 朧月自由詩613-8-16
千の丘を下る- 梅昆布茶自由詩1513-8-15
おまえのためのものじゃない- ホロウ・ ...自由詩4*13-8-15
ひとりぼっち- 森未自由詩2*13-8-15
大人の階段を昇る筋肉がない- 北大路京 ...自由詩813-8-15
男にも連れ去って欲しい夜がある- 北大路京 ...自由詩1013-8-15
迎え提灯に- 御笠川マ ...自由詩213-8-14
「ムクゲの咲く朝」__(詩人サークル「群青」8月の課題「漠」 ...- Lucy自由詩17*13-8-14

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