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白いシャツの裾は夢で出来ています
おぼろげに揺蕩う永遠の夢です
ふあんと風に翻り
夢の入り口は開かれます
わたしはその夢の入り口で
ただ佇み
夢現にたじろいでいたい ....
8月の戯れに嫌気がさした
僕はとろけたチョコレート色に
世界を塗ったくりたい気分で
ほんの数秒ずれた
シャッターチャンスで
笑っている
夕陽が落ちてきて
浴槽をレモン色 ....
よる、靴をなくした少女が泣いていた
やわらかな足を痛めた
灰色のコンクリートが
きらきらと少女の足を彩る
いちばんぼしは
ためらわず光っていた
街灯は少女の足もとを
ずっと照らし ....
9月の終わり
終い忘れた風鈴がきらきら泣いている
オリオンの寝言はいつだってざっくばらん
今日はあらしの夜だってね
それでも何事もなく光っていておく ....