{引用=

風花が舞っています
ほんの少し顔をあげて
少女が 見上げる
( 幼さをふりおとした横顔は、りんとして )
おぼろげで 消え入りそうな
白い半月が、南の空たかく
午後のクリス ....
このてのひらには

なんにも無いね


これからは
ひとりきりで長い旅路を歩かなきゃならないってのに


会話のあいだにもれるため息はまだ夢をみている



運命線をたどって ....
優しい言葉をもらったら
そのまま受け止めておく

裏は読まない
深読みしない

届いた言葉だけを
ありがとうと戴くと

気分が良くなってきて
本当のありがとうになる
地球人にとって長い間
月は再生の象徴だったけど
月人にとって地球は
何の象徴だったろう

ひとすじの白い糸のような
細い三日月に抱かれて
薄らいだ夜の円かな部分

白黒のコントラスト ....
夢は遠くに想うもの

捕まえてしまうなら

ひとひらの雪のように

儚く淡く消えてゆく

夢は遠くに想うもの

辿りついてしまうなら

鮮やかなあの虹のように

儚く淡く消 ....
{引用=
世界中の子が
いっせいに
赤い風船
飛ばしたような
お空です。}
世界中の子が
泣くでしょう。
こんな夕日の
赤い日は。


{引用=なくしたものを
思い出し
空 ....
ゆらゆら纏う月の色

ひらひら翻る小夜衣


ほろほろ嘆く花の影

ふかふか見遣る片心


名もなき{ルビ憐恕=れんじょ}は風に消え

杞憂も蕩ける{ルビ玉桂=たまかつら}
 ....
悲しい歌を忘れられない
あなたがいつか手をのばす
その先に何があるのか
指先は語る事を知らず ただ
まばたきもせずに一心に見つめる
あなたのあの眼差しが欲しいと思う
風さえも忘れる束の間の ....
  遠い、
  遠い稲光。
  何度も、
  何度も光。
  とりあえずは、
  世界の点滅。
  点滅、点滅、
  点滅。
  電池切れ。



  でも待っていたい ....
 詩作品がうまれて、詩集という形になるまでには様々な出来事がある。大部分は詩集を手にする読者には分からない。でも時々それらのエピソードの一部が栞やあとがきに書いてあって読者の知るところとなることがある .... 明日の夜 君はきっと 僕に似た女の子とキスをする
月の光りに照らされて 綺麗な影が伸びるだろう

 僕が嘘をついて 君が嘘をついて
 ふたりがうまくいくのなら
 良いんじゃないか

 ....
あきらめました
あなたのことはもう
あきらめました
あなたのために燃やす炎は
もうどこにもないのです

私の前には荒涼とした冬野が
どこまでも広がっているばかり
ここにはあなたの影も
 ....
昆布の匂いがする、と

おんなの言うままに
おとこはそっと確かめてみる


漁師町で育ったおんなは
季節ごとの海の匂いを
知っている

おとこは
ただなんとなく海がすき、とい ....
街波 茜さんのおすすめリスト(438)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午後の月- 月乃助自由詩10*09-12-29
フリカエル- 自由詩1*09-3-28
良い気分- 未完自由詩1+*09-3-28
色鉛筆のためのパレット/地球照の夜- 海里自由詩109-3-27
「夢は遠くに想うもの」- 広川 孝 ...自由詩109-3-26
赤い風船- 亜樹自由詩308-10-7
十三月の窓- 朱雀自由詩3*08-10-7
ダナエ- 石瀬琳々自由詩24*08-10-7
344m/s- 草野春心自由詩308-9-30
詩集に纏わるエピソード_(1)- 深水遊脚散文(批評 ...7*07-11-4
月夜- 北大路京 ...自由詩33*07-7-21
冬野- 未有花自由詩16*07-1-12
海の匂い- 千波 一 ...自由詩18*06-8-21

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