すべてのおすすめ
なだらかなおかがつづいているこの辺りは

雲雀のさえずりが静かに雲にとどいている


きのう釣ったさかなをみずに帰してやるといっしゅんキラリとひかりを含んで消えた


春になるとれんげ ....
いま「時」は体を{ルビ傾=かし}げて、私にふれる 
あの不思議な金属音に 
私の感覚はふるえる、そして感じる 
私にはできると―― 

(それは遠いスクリーンに 
 映し出されている、まこ ....
水の音に、
さらわれてしまった、
まるで、体は、
どこにもないかのように、
流されて、
くだけた、

服にまとわりついた
みずの、おとだけが、
私をぬらして、
ずっとずぶ濡れだった ....
気持ちを放る

それを避けられる

遮断される

それで気づけよということなのだろう

でも

放った気持ちは

どこへゆけばいいのだろう

放った相手の

コレクショ ....
電線のすき間に光る欠け月
本当の私は いつも煙草を手に思いを口にしてた
風のあたたかさや
寒さ
楽しさ切なさを
今朝の風はあの日に似ていたよ 悲しみの模倣のように
冷たく
日差しゆるく
 ....
友達は死んだ
その 言葉を 無くした
私はいつも見ていた
遥か遠くの何かを


子供の頃 聴いた
静かな 音楽が
私の胸に流れていた
人はどこに行くのだろう

*

だけ ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
あおぞらにふれることのなかった雲に
おやすみと声をかける
届いているように見えたのは
錯覚だから
あなたは泣かなくてもいいんだよ


秋は
なにかがたりない
地上の彼処に ....
夜空のまえに宇宙です

茫漠がしんしんと降り積みます

オリオンか

雨か

分からぬほどに酔っています

あなたは黄いろが好きなのです


おばあさんのベッド

窓ガラ ....
曖昧な空間に出来た亀裂の中に身体を溶かして連続する呼吸はまるで推敲の足りない台本の様に不規則だ、何を言っているのかまるで聞き取れないスピーカーの音量に辟易しながら広告をやり過ごす様な時間ば .... 3時間過ごしてしまった

音楽を聴いたりぼっーとしたり

おうちに帰ると屋根のうえに

オリオン、おまえならなんて言うだろう


悪ぶってみたけれど

おまえを放っておくオスなん ....
予め
蕾は刈り取られていた

頭上を
越えていった
鳥の名前を知らない、
車輪のあとに立ち尽くす
わたしの肩を抱いて
そっと
目を伏せたあなたの

手と、
手を
重ねると
 ....
クジラに呑まれて死にたかった。暗い胎内の小高い場所で三角座り。マッチを擦ったらすこし歌って。誰も助けにこないことがちゃんと分かったら。アイスティーの海にくるぶしから溶かされて。人魚として生まれかわ .... 仮題 群島収容所

このしまでうまれるはずだった
ものがたりがふねにのって
とびたつこともなく
おいだされていくひに
わたしの母はまたあたらしいこどもをうんだ
このしまでうたわれたうたの ....
大きな雪原に小さな染みのような点
黒い点は次第に拡大し一匹の黒い犬に
大きな黒い犬は狼にメタフォルモーゼする。
孤独な雪原の染みはじっと前方を凝視した後
素早く雪原を横切り
エルクの群れを追 ....
  あなたの
  マグカップの
  つるりとした空洞の
  最深部で
  パロールも
  道徳も
  大恋愛も
  なにもかも終わっていた
  冬になると
  唇が乾くだろう ....
死にたいな、
群青
産まれてから今まで
食べたバナナの数を計算すると
予想より多くて
思っていたより少ないから
どんな気持ちになってよいのか戸惑う
親父はすっかりまだらボケ
時々俺を誰 ....
私は受胎したままの病
この、病を温めてやれるだけの優しさが私にはない
私にあるのは、病を怖がらせる言葉ばかり
私が病となってこの都市を覆う光景が
もう間近まで迫っている
私は一つの病の比喩と ....
影の中の優しい私の中に住む野に咲く花の香りをかぐために一匹のハチドリがその体を停止させて私はそれを見るために何度も私の中に潜り込まないといけない。ここは、私の庭園。正午には陽が指し、夜には月が輝く温室 .... 腰から
あなたの右足が
つきだしているから
歩くときには
きまってふらふらとする
電車では
みなが嫌な顔をする
あなたの右足以外の部分は
どこにいってしまったか
知らない
キスをす ....
このきもこうよう
するんだね

そういわれるひまで
どれだけの
つきひをついやしたのか

たくさんの
ごかいがあった

このきは
きではないのかと
いわれた
ひも ....


静かな糸で縛られたふたつの命。命が影のように伸びていくといつか人間にぶつかる。初めまして、僕らこんなに遠かったんだね。お互い嫌いなほうの手で握手しよう。服さえあれば知らない街でもさかのぼって ....
廃園なんてない
庭はいつもそこにある

木の国
虫の国
蟻の国

幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても

おかえりという言葉が
時々 ....
詩情は朽ち木のように
川を裁断し
それを橋と呼んで
水を渡る
わたしたちの足は
いつまでも渇いたまま


濡れた手のひらのうえ
小さな風車が幾つも咲いて
わたしたちの語彙は
かな ....
降りそそぐのを
右から整列させる
ぼくはもう
だんだん
目が暗くなっている
あかるいテレビから
もれる笑いごえが
喧騒が
壁をつくる
あしもとをぬらす
ぼくは
もう
だんだ ....
かみが かわくまでは
はにかみで あいせそう
つきのうらがわの めつぼうのあらすじも
かわいた だいちの のろいのことばすら
そよぐ水草、駿馬のたてがみ かみが かわくまでは

 ....
昼下がりの人気の少ない公園のテーブルで
ノートを広げ
考え込んでいる様子

まさか遺書でないでしょうね
まだまだ若そうな女性の人差し指が
あごを支えて止まっている

見知らぬ人だか ....
ウルトラマリン。ここは深い海だ。部屋に積まれた延滞のDVD。小さな囲いをつくってきみと1000年間ねむってる。名前も忘れられた古生代のさかなみたいに。だれもたずねてこなかった。枯れた窓 .... 出産後の妻とゆっくり過ごす為 
休みをもらった日の午後 
テレビをつけたら 
決選投票で選ばれた 
次期の首相が熱く語っていた 

「政治というのは、坂道を皆で押す雪ダルマ。 
 あいつ ....
私は思った
詩を書くのは何故だろう
失われた言葉ばかりだった
この 早すぎる時の流れの中で


それはリアルなものだろうか
それとも虚構であるものとは何だろう
あまりにも 自分自身 ....
伊月りささんの自由詩おすすめリスト(218)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
丘を下る夕べには- 梅昆布茶自由詩4*11-11-12
天のポスト_- 服部 剛自由詩611-11-11
水音- ballad自由詩711-11-9
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩1111-11-9
欠け月- 凛々椿自由詩1811-11-9
一人で行くには遠すぎた- 番田 自由詩111-11-7
バイエル- たもつ自由詩2311-11-6
秋は雲のようにやさしい- とろり自由詩1111-11-6
お月さま- 吉岡ペペ ...自由詩611-11-5
世界にはどうしてこんなにたくさんの音が溢れているのだろう- ホロウ・ ...自由詩4*11-11-5
オリオン- 吉岡ペペ ...自由詩811-11-5
旅路- yuko自由詩911-11-4
怪物- コーリャ自由詩511-11-2
未完成品の断片羅列01- ballad自由詩1*11-11-1
肉食- ……とあ ...自由詩12*11-10-31
マグカップ- 草野春心自由詩7*11-10-30
群青- たもつ自由詩611-10-29
治療所群島- ballad自由詩411-10-28
嵐が丘のバラード- ballad自由詩211-10-28
斜陽- イシダユ ...自由詩1011-10-19
紅葉- 小川 葉自由詩711-10-19
探索- 葉leaf自由詩5*11-10-16
庭にはいつも- 小池房枝自由詩811-10-6
けつえき- 雛鳥むく自由詩811-10-5
整列- はるな自由詩511-10-5
かみが_かわく- るるりら自由詩21*11-10-5
詩作する人- 乱太郎自由詩28+*11-9-28
アナザードライブ- ねことら自由詩811-9-19
雪ダルマを、押す_- 服部 剛自由詩311-9-2
路地のガムだらけ- 番田 自由詩311-9-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8