とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている

肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこり ....
ぼくは裸にもどります
着ているものを脱いで記号にもどります
記号は誰かに気付いてもらうために
信号になります
見つけてくれるまで発信し続けます


金属と石に惹かれる女たちは
アイスラ ....
もう香りがのこる
残り香が横断する道路の

道路の
広すぎる
歩幅を足がちぎれるほど
振り出し
わたる
わたったあの環状道路
青く雲がたなびくあの
勾配ある町の向こうには
排気 ....
1985-
空に敷かれた黒いうろこが
ぽろぽろと剥がれてゆくとき
一枚が地に落ち
流れ出す水の音が聞こえ
また一枚が地に落ち
呼気が甲高く
一枚が砕けて
それはなき声と繋がって

 ....
その甘い息は
果実酒のギラギラだ

彼が毟りとって囲ったのが端緒
いま花壇に菌糸が潤む

涙も渇かぬ世界で白く荒い肌

舌で這いずる俺は犬のよう
餌ある限り死なないっての
 端的に言って量が多い、ネットにある現代詩てのは。現代詩フォーラムだけでも、数えたことないけど何作あることか。で今の現代詩フォーラムでは、その中から作品をより分けるシステムがろくに整っていない。書いた ....  現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
 みなさんついてきてますか?テンション落とさず残り35個いきましょう。



 016

 野球やりに行こうぜ磯野  ....
死者たちが投げつけてくる
雪片、昨日と
よばれるもの
のように、わたしは遅れ
ている、写真の
写真の写
真のきみ、死者の─
雪片。


 社会には様々な個性を持った人が住んでいて、その個性の色合いは千差万別だ。まったく同じ性質の人間は二人といないのであり、それぞれが唯一無二のかけがえのない個性を備えた、取替えの利かない個人で ....
 相田さんの情熱には是非とも応えたいと思っていたのだが、ダーザインは入退院を繰り返すなど体調悪く、ちゃんとした文章を書くのは無理でした。今も3日間何も食べられず一日点滴を打ってきたところです。ダーザイ ....  ・ネット詩は存在するのか
       【■批評祭参加作品■ネット詩fについて/清野無果さん】http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=100523
      ....
 批評を書く、ということは他人と自分が違うことを認めることです。僕は批評を書こうとすると絶望の淵に立たされた気持ちになります。僕はひとりなんだと途方に暮れます。誰が僕なんかの批評を求めるのだろう。
 ....
{引用=
ぼくは、父親の名前に格別思い入れなどなかったが、ぼくが名付けたミドリガメの名前には少しだけ特別な感情が残った。
(一条「ミドリガメと父親」)



+++

 公園にはいつ ....
 優れた詩に出会うというのは、そうそうあることではない。
 それはインターネットの世界も同じことで、ここ現代詩フォーラムにおいても、文句なしに優れた書き手といえる者は全体の1%にも満たないのではな ....
寝返りをうつたびに冷やされていく
わたしには
チョコレートの甘美さも
ふとんのかび臭さもおんなじ

上手におよがしてください

貧しい味覚でもって
あなたがたいへん口に合うのです
は ....
日々のひび割れ
 −石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−


 石川敬大さんは、現フォでは練達の詩人と言ってよい。
 彼の近作に、私にとって妙に気になる作品があった ....
以前、作家の佐藤亜紀さんが『ユリイカ』で、批評とは西瓜割りみたいなもんだよ、という趣旨のことをちらっと書いていて、なるほどうまいことを言うもんだなあ、と思わず膝をたたいたことがあります。引用してみ .... 詩はどこで生きるか
 =朝日新聞谷川俊太郎インタビュー
  「詩はどこへ行ったのか」から考えた事=

 世間的には、詩集も詩論も人の目に触れる機会はどんどん減っているように
私には思える。ア ....
米屋と倉庫の並びから
黒松のある石段までやってきた

市営バスの
卵色のソーダ水が
窓の中で揺らめいてる
並んだ頭はみんな後ろ向き
漬け物屋の側面広告にネコがいる

二夜の灯りを懐か ....
「立て膝であの日たくさんの宇宙船がスクラップにされるのを見てました」
{引用=
思い出は、グレイと紫と青のまじった夕焼け。鉄条網の向こうには、カブトムシの死骸のような宇宙船たちがにぶく銀で光っ ....
排煙を吸い込んだら空は少しむらさき
雨粒が落ちてきて
埋め立て地をバスは大きく旋回する
木場を眼下にカラスの姿を借りる

ぎらっと赤い橋の手前
白い橋の薄暗い輪郭に
3つの傘が揺れる
 ....
一面に垂れこめる月から
頬笑んだ顔が落ちてきて
ここには
僕をつなぎとめるものなんかない
つぎの船を渡って
みんなみんな行ってしまうよ
指をからませながら
だけど母さん
僕に世界をくれ ....
{引用=
いち



深海のエントランスがここにある(キスは壊れた鍵音がする)


ニセモノをニセモノとして愛しなさい 商店街は長すぎるけど


足元を見ながらいきてくしかなく ....
シートに座る
わたしの
手のひらから
喜びとか悲しみとか
こぼしてしまわないように
ギュッと
手を握る
瞬間がある

がたん
ごとん
揺られる列車の質感は
懐かしさと
 ....
死んでしまった女の子から手紙を貰ったことがある
もうおよそ二十年近くも昔の話だ
勿論その手紙は亡くなる前に貰ったもので
彼女はその手紙を書いてから三年後に自殺をした

手紙の消印は十二月十八 ....
波打つガラス戸
挟み込まれた
部屋のあかりは冷たく

お月様 お月様
おいしそうに
格子なか

藍に塗り込まれ
隅の架線のふらつき加減
バタタと言っては
どこかに消える
原付の ....
丁寧に折りたたまれてぼくの声は
秋の海の波打ち際
街路が冷たい空気に抱きすくめられる前に
こころを回収するために僕は駅へ向かった

音がいつまでも鳴り止まない海
音声もまたエネルギなのだ
 ....
十月さいごの日だまりが

ぼくらに光を継いでゆく

風のしたで悲しみをかまえ

いちばん好きな他人を失う


恋人の不実をまえにして

ぼくは悪くなかったのか

神様、怒って ....
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ....
季節は私に従属する

冬になれば言葉をわすれ
ぬくみをさがす動物になる
あなたが安全な場所で
ただろうそくを見守っている間に
私の四肢はもげ落ちて
まるく
にぶくなるんだろう

あ ....
コーリャさんのおすすめリスト(517)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花畑までの景色- アオゾラ ...自由詩810-1-31
スカンディナヴィア- within自由詩13*10-1-25
道をわたらなかった声- 水町綜助自由詩510-1-24
1978-- 水町綜助自由詩510-1-17
ブラウニイ- しべ自由詩210-1-15
【批評祭参加作品】死蔵作品を救うのは批評じゃない- KETIPA散文(批評 ...8*10-1-13
【批評祭参加作品】_現代詩フォーラム50選_(2)- 露崎散文(批評 ...910-1-13
雪片- こもん自由詩4*10-1-13
【批評祭参加作品】うたう者は疎外する/される- 岡部淳太 ...散文(批評 ...310-1-12
『批評際参加作品』私が読みたい詩-実存と世界性- ダーザイ ...散文(批評 ...410-1-12
【批評祭参加作品】ネット詩批評(2)- 相田 九 ...散文(批評 ...2+*10-1-12
【批評祭参加作品】ネット詩批評- 相田 九 ...散文(批評 ...3+*10-1-12
【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて- 香瀬散文(批評 ...1510-1-11
【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)- 古月散文(批評 ...18+*10-1-10
わたしの海は盲目- アオゾラ ...自由詩210-1-10
【批評祭参加作品】日々のひび割れ_−石川敬大『ある晩秋の週末 ...- 大村 浩 ...散文(批評 ...810-1-10
【批評祭参加作品】西瓜割りを見物する人の群れ(詩における批評 ...- 角田寿星散文(批評 ...10*10-1-9
【批評祭参加作品】谷川俊太郎インタビューから考えた事- 大村 浩 ...散文(批評 ...13+*10-1-9
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ばいばい、レトロニカ- しろいろ短歌8*09-12-13
霧雨の子- しべ自由詩109-12-7
卵とざくろ- 梶谷あや ...自由詩1209-11-14
誤発- しろいろ短歌10*09-11-7
なぞる- かんな自由詩3*09-11-3
死んでしまった女の子から貰った手紙- あらら自由詩609-11-2
室温- しべ自由詩109-11-1
少し海を見て電車で帰った- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-10-31
ぼくらは光を継いでゆく- 吉岡ペペ ...自由詩2109-10-31
空を呼ぶ- 南波 瑠 ...自由詩22*09-10-14
今夜はもう眠ろう- アオゾラ ...自由詩709-10-14

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