回転する立方体を○○せ!
生きているクワガタムシを○○せ!
愉快な地球を転がしている田中君は
昼間が大好きなので困ってしまう
薄暗い散歩道が大嫌い
大きな提灯ぶら下げろ!
下から横 ....
 
 
言葉の近くで
酸素を見ています
午後に置き忘れた椅子から
ずり落ちているあれは
靴の始まり
裏側を覗くと
もう誰もいません


+


金歯の中に広がる曇り空を
 ....
                     080416



あかさたなの春が来た
あしたの人は元気がよくて
ぱぴぷぺぽと歩いてく
あさっての人もやってきて
こんにちはと挨拶をする ....
人体模型は海を見ていた
筋肉の組織も内臓も剥き出しなのに
それは自分の何をも語りはしない
こうしていると
かつては本当の人間だったのかもしれない、と思う
電池の切れた玩具を
大事そうに ....
棺桶をひとつふたつと数えてもわたしの居場所なんてなかった


しばらくは神様なんていらないと口笛ばかりふいていた夜


爪先をそろえて眠るあかるさにあたりいちめん洗われていく
 ....
きみがきみであるような
ところで、きみは
もっとも近くに
きみとは他なることができる
かもしれない時を
もっている、そのために
きみがきみと交わしてきたことは捉えがたいもののなかに
 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
              080314



夏が聳えている夕刻
薄汚れた雲が帰宅して
さっぱりした荒野の果てを
もの悲しいとも思わずに
午後11時の鐘が鳴るからと
礼拝堂の前でお ....
たましいを明け渡す日が近づいて焼き尽くしてる悲しみぜんぶ


彼死んであなたも死んでわたし死ぬ繰り返そうよ全滅リセット


さようなら踊りあかして汗まみれくたびれたけど休んで次 ....
瓶詰めの淡い桜の花びらに葬られている背骨がふたつ



水仙を手折った君の指先が夕陽で赤くて綺麗で恐くて



ぬるいよる鏡の自分と目が合ってさびしそうだねって笑ってあげたの ....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
 ....
コンパスは曲がっていびつな丸だけど繋ぎあえたね みぎてとひだりて


荒野から帰れない人の手を引いて一緒に迷える勇気をください


空も海もポストも電車も燃えていて誘爆するまであと1回のキ ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
                      07/07/15



うさぎバトンがまわってきたので、日記を認める。
ぴょんと跳ぶのは、ウサギ。
ひょいと隠れるのは、キツネ。
猫は、 ....
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド


西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
ここはいくつめの駅だろう
外では雪がやまないし
君はつま先をもてあまして
車内にころがる星屑を
蹴っ飛ばしたりなんかしている


君を胸に抱くまで
宇宙なんてしらなかった
僕はじぶん ....
 
 
男の人が白い塀に寄りかかってる
ぼんやりした格好で
衣服には模様のようなものがついている
何をしているのか聞くと
誰かの夢の中なので勝手に動くことができないんです
と言う
かわ ....
歯ブラシを持って
弟がどこまでも走っていく
小さいころから助走をつけないと
歯磨きのできない子だった
誰よりも美しい
世界で一番の助走だと思った
最近人の目を見て話ができるようになった ....
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
 
 
瞬きをすると虹が溢れてしまう目があるので
笑うと発音しないPを吐いてしまう口があるので
まだ誰にも褒められたことのない君が
冷蔵庫に自分の耳を並べている

僕は機関車と同じ匂いの ....
                   071213



 なにかをもとめてなかにしさんのうちにゆくと、
かけらのようなおとこのこがかけてきて、
たもとをひっぱるので、
なくなったはずの ....
黒板の日直欄は空っぽでもう聞こえない幼い号令



すみっこでカロリーメイトをかじってる後ろ姿に見覚えがある



段ボール製のアポロの操縦桿左に倒して難破しようよ

 ....
妻が平日に東京へ行くことになった。
友だちが故郷の鹿児島から仕事の都合でこちらに来るので会いに行くということだった。
ほぼ十年ぶりの再会だそうだ。
鹿児島から東京に出てきて、僕と結婚し、千葉に引 ....
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという

羽根がほしい
羽根がほしい

微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐ ....
好きな花の名前を聞かれた
うまく答えられなかった
 
スリッパを壊して
水に浮かべていく
溺れてみたかった
あのあたり、と呼ばれる
あのあたりで
 
正しいものと
正しくないも ....
遠浅の君の背中を泳ぎたい
やさしい舌で湿った方まで


放課後の残照/レモン/青い皮膚/
カーテンの船/影を重ねた


片肺で息をしている猫みたい
爪で傷つけあって笑うの
 ....
血がでてるよ

言われて気付いた


そういえば痛い
なでるような叩くような信号が破壊されてるような
感覚
いつ配線を傷つけたのか
正常のなかの異常な部分がむきだしになる ....
早朝、床に坐り 
瞳を閉じるマザーは 
今日の路上で出逢う飢えた人と 
お互いの間にうまれる 
あの光で 
幸福につつまれるように 
無数の皺が刻まれた 
両手を合わせる 

身を包 ....
ゆるされない原色のスニーカーをはいて/きみは逃げる。
閉ざされた校門をぎい、と引いて赤錆にふれる。
チャイムを背中に叩きつけられながらそうっとすきまを抜けていく。
クラスメイトの顔はも ....
パンの匂いが、する


カラスの鳴き声で割れた
やわらかい世界の殻
甘い時間をむさぼったあと
すべてが失われていくまで
もう僅か
あなたは足の指の先まで
すっかりふやけ ....
コーリャさんのおすすめリスト(517)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グーチョキパー- あおば自由詩2*08-5-5
童話の続き- たもつ自由詩1808-5-1
春眠- あおば自由詩8*08-4-16
記憶- たもつ自由詩2408-4-14
ながれたそうめんあつめていった- こもん短歌9*08-4-12
proximity- こもん自由詩708-3-31
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
いわなつ- あおば自由詩4*08-3-14
【短歌祭参加作品】一度しかないからあきらめでも新しい- こもん短歌808-3-9
青色遊戯- しろいろ短歌1208-3-4
チョコレイトマシンガン- しろいろ短歌16+*08-2-14
片道切符- しろいろ短歌5*08-2-13
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
うさぎバトン- あおば自由詩4*08-2-2
ペダル- 手乗川文 ...自由詩3807-12-30
銀河鉄道- アヅサ自由詩6*07-12-30
夢を見る人- たもつ自由詩1407-12-24
助走- たもつ自由詩907-12-23
神さまとさよならする日- アオゾラ ...自由詩3607-12-20
機関車とくじら- たもつ自由詩1307-12-16
中庭- あおば自由詩3*07-12-13
地球システム- しろいろ短歌17*07-12-4
今週、妻が東京に行きました- たもつ散文(批評 ...21*07-11-29
羽根のない日- アオゾラ ...自由詩807-11-25
明るい声/ベランダの部屋- たもつ自由詩1007-11-24
過呼吸の猫- しろいろ短歌7*07-11-16
十四歳- アオゾラ ...自由詩15*07-10-9
足裏の顔_- 服部 剛自由詩6*07-9-23
かぜになる- アオゾラ ...自由詩907-9-22
世界の終わり- アオゾラ ...自由詩6*07-9-10

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