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たよりない軸をつかんでわらってた 人工衛星みたいに遠くで
罵倒してもよかったんだよ ボディソープの淡い匂いのぬけがらを抱く
かみさまの代わりにネオンの消えた街へ ....
「立て膝であの日たくさんの宇宙船がスクラップにされるのを見てました」
{引用=
思い出は、グレイと紫と青のまじった夕焼け。鉄条網の向こうには、カブトムシの死骸のような宇宙船たちがにぶく銀で光っ ....
{引用=
いち
}
深海のエントランスがここにある(キスは壊れた鍵音がする)
ニセモノをニセモノとして愛しなさい 商店街は長すぎるけど
足元を見ながらいきてくしかなく ....
ばかやろうパウンドケーキのデコレーション 崩壊 マイ・ディア・チョップスティックス
きみのむねの不整脈をただ聞いている 静かにまかれるこうふくの糸
保健室のひか ....
(足のとれたピーターパンの人形が積もった埃の下で見る夢)
途切れがちな点字ブロック跨ぐ夏 雲の向こうに打ち寄せる青
内側にはびこる針の芽を撫ぜて微かな痛みが ....
なにもかもうそっぱちでもひりひりするひふ1ミリの世界がいとしい
プレパラートに君の死骸をとじこめて春のしずかな羽化をみている
透明なマグニチュードが浚う朝 ひとつの骨 ....
ぼくたちは春を起点に遠ざかる公転軌道を失った星
君という病を喪いかたかたと瘧(おこり)のように震える柱
便箋を一枚一枚丁寧に破ればただ ....
{引用=
目が覚めたのは君だけださあ早く、首のバーコードをひっぺがせ!
}
もどれないことはしってた 朝のこないうちに固く結んだ靴ひも
どこまでいってもどこまでいってもこの道は ....
アルコールランプのあかりでキスをする
黒煙を上げる町角 ガムを噛む
星を映す海 静まってゆく宇宙葬
まちじゅうのガラスを割ろうよ 春来る
家 ....
水葬の教室
鱗を捨てた冬
シーラカンスの鳴き声を聞く
バス停の一駅ごとに君がいて
みんな逆方向を指さしてる
からだじゅう絶縁テープをまきつけて
ひとのか ....
自転車で法定速度はこえられない/次のカーブを鋭く曲がる
風船に君の息が入っていく入っていく
やさしい すこし こわい
屋根裏でなくした白紙の古い絵本
握りつ ....
瓶詰めの淡い桜の花びらに葬られている背骨がふたつ
水仙を手折った君の指先が夕陽で赤くて綺麗で恐くて
ぬるいよる鏡の自分と目が合ってさびしそうだねって笑ってあげたの ....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
....
コンパスは曲がっていびつな丸だけど繋ぎあえたね みぎてとひだりて
荒野から帰れない人の手を引いて一緒に迷える勇気をください
空も海もポストも電車も燃えていて誘爆するまであと1回のキ ....
黒板の日直欄は空っぽでもう聞こえない幼い号令
すみっこでカロリーメイトをかじってる後ろ姿に見覚えがある
段ボール製のアポロの操縦桿左に倒して難破しようよ
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遠浅の君の背中を泳ぎたい
やさしい舌で湿った方まで
放課後の残照/レモン/青い皮膚/
カーテンの船/影を重ねた
片肺で息をしている猫みたい
爪で傷つけあって笑うの
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