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象の尾に
憎悪がぶら下がってる

冷たい温度で憎しみは
僕の肉に染みついてる

ナメクジの
せわしない足音がする
雨上がりの動物辞典

神様、
席替えしてもいいですか
 ....
死んでいくことだけが
残された
夜、最後に何を
わたしはしたの
か、分からない
まま、いつの
まにか
閾を越え出ていった、夜が明ける
はるかまえ

きみは目ざめる、きっと
 ....
ころがりはじめる、車輪
の、わたし
たちを運んでいるひとの、死
が、きみの口元で
どもっている

夜が、解読
されるべきことばを
もたないまま、それぞれの死の
もとに留まる、 ....
演劇部の先輩のふくらはぎに
さくり、と突きたつ
矢文になりたい

長閑な朝の通学路に
あらっ?と気づかれて
さらさらほどかれたい

演目は
「草原とピアノと少女と」
そんなガラス球 ....
帰ろうかな
そう思った
一瞬を幾度か
ちらして!

5月
空は氷を溶かした青で
お花のジェット
バウンド・フォー・トーキョー
千歳の上空から苫小牧
育った家を見下ろした

掘り ....
鋼管通りで見上げた空は
なんとなく青くて
煙突を何本も飲み込んでいた
あんた女みたいだね
それに引き換え
あたしは日に焼けた肌と
にじんだ人生と
メンソールじゃない煙草
拾っていきやが ....
 
 
商品棚に並べられた
きれいなゼリー状のものに囲まれて
カイちゃんが笑ってる
時々ふるふると震えて
何も言わない

床に落ちている
貝殻や干からびたヒトデを
二人で拾う
昔 ....
                090523



ワタクシは
そこで暗転
私は嘘を
そこで覚醒
わたしはなにも
欲しがりませんと言いながら
水鉄砲を持って
道路に飛び出 ....
そして扉の向こう側になにかがあふれている
閉じていた扉をあけるとそこには透明な顔ばかりがあっちやこっちを向いている
みんなばらばらにどこかにいこうとして
ただ浮かんでいるだけ
あたしもおなじよ ....
瞬間瞬間が身と心を削るように降りかかる。
御霊よ御魂よ
この地に降り注ぐ力の火が
凍る明日を逆に照らし、曇る昨日を無に還す

人の世が辛いなら
今こそその日のけじめの日
狂った人と凍った ....
鳥になります。次はきっと、鳥に。
きみの部屋の窓辺に降りて、
ガラスをこつこつ鳴らします。
きみが窓を開けても、飛び立たない。
それがぼくです。
逃げない鳥がぼくです。
スズメかな。メジロ ....
 
 
煙草を吸わない
喫茶店で
コーヒーの夢を見る

紅茶を頼む
鞄からはみだした
赤いマルボロ

煙を吐く
終電を見てる
あなた宛の手紙を書く
 
 
{引用=

目が覆われて、きみと
わたしは
また他人同士になる

異質な
夜が、きみを
運んでいく

誰のためでも
なく、死にたい

夜をめざす、すべては
わたしが
 ....
描きかけた まるい絵を
仕上げた事はなかった
曖昧な空に 風船を放つ
重さなどは いらない


この世界のたくさんの声が漏れて
帰り道、溶けそうな歌声に酔う
わたしはわずかに軽い

 ....
くるぶしを浸した
海の底の
遠ざかる砂に
裏返る
また少し君のこと

舞いあがる
風のゆくえに
どんな不自由をみたの
何もない空に
探してる
君の糸口

いくつかの土くれは
 ....
きみのばらばらに
なった歌、それを
集めるための
きみの歌、きみは行く、ばらばらに
なった、彼女は
冷たい河を流れて
いって、錯乱したのは、最後の
雪が降っていた夜に、きみが
歌っ ....
提出物の水牛が
ゆったりとした様子で
机の上を
壊している

言葉や数字との戦いに
日々明け暮れ
同級生の一人は
衣替えを終えた次の日
バッタのように逝った
 
日直の人が学 ....
                 090517


お茶碗を落っことす
がちゃんという音
鋭い破片が飛び散って
皮膚を破り
鮮血を散らす
のはずだったのに
を期待で ....
人の耳にはピチピチなんて
明るい音ではねる鰯の水揚げ


にぎわう港から鰯そのものへ視線をうつせば
全身でわななく声が 流線形のまま突き刺さる


何万もの銀の鱗が震えている

 ....
私が犬だったら駆け抜けるでしょう

荒野でもなければ、廃れた街でもない

あなたの闇の中を・・・・


あなたは拒絶反応を起こし

その闇に投げ込まれた犬一匹をいかにして殺すか考える ....
新しいドライヤーだけれど
白くてやわらかい
両輪がふたつに割れる

夢に見たんだよ
耳の後ろの痛さを

口ばしる
側に
置いておいてくれる人の大切さで
判ろうとするのは
恥ずかし ....
                     090513



Kaaaaa!と鳴く

烏のような目をしているね
ガラスのような君の目を
ガチャンと割って
叱られた
思い出を
ア ....
みずうみのほとりに
おいていった
うたが
あって

いつか
みずうみのほとりに
その
かかとをそろえて
おいていった
ものが
あった

 *

なめらかに
さしのべる
 ....
となりの人が一歩踏み出す。


チュッパチャップスを舐めながら自転車並列で猥談するジャージ姿の男子中学生は信号を見ないし当然のように歩道に転がる真っ赤な苺にも気付かない。
明日が月曜日であるこ ....
ひかりたからか
からか からか
穂の息ひそめ
言の火ふらす


窓のふくらみ
煉瓦の道
こだまする影
屋根に立つ影


風のなか揺るがぬ星や星
足の指がつ ....
詩は


誰にでも届かないところで
誰にでも触れられない距離で
詩は やわらかい
詩は 傷ついている


詩は
誰にでもからだをゆだねて
詩は おとなしく それでも ....
いつだって窓は
逆光に黒いコンクリートを四角くくり抜いて
冷たさと
まだ見ぬ町と
まだ起こらない出来事と
未だ語られない言葉と
遠い町の中を走り抜ける音で彩色された
真っ青な空を映してい ....
「アーモンドチョコだ」

バスの中で友は言った
さっきから僕たちの後ろの席から聞こえている、ごろごろ・・
という音が何なのか
そのことを聞いたからだ

後ろを覗くと確かに
アーモンドチ ....
屋上に通じる小さな箱の中
灰色のドアの冷たさで頭を冷やす
窓から差しこむ小さな光は、
座り込んで眺める私を映し出す
光は、なぜここに在るのだろう

それはきっと、
此処にいる私を上書きし ....
皮膚の下に
いつも消えない断絶がある
電気が切れて、30分は
花嫁の
夢に用意した砂の中で
炎症している水を「見つけて

逃げてゆく
赤いキャップ、海の貝がら
いま此処には無い
心 ....
コーリャさんの自由詩おすすめリスト(430)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨上がり- たもつ自由詩17*09-6-3
死んでいくことだけが残された- こもん自由詩509-5-31
ころがりはじめる、車輪の- こもん自由詩209-5-30
先輩フェチ- 佐野権太自由詩22*09-5-29
千歳の空から花々を- たちばな ...自由詩22*09-5-26
Dutchman's_pipe_cactus.- 芳賀梨花 ...自由詩3*09-5-25
コンビニエンス・ストア- たもつ自由詩1609-5-23
ワタクシ- あおば自由詩4*09-5-23
ベルリン- モリマサ ...自由詩1809-5-23
川べりに居るとき僕はいつも孤独だった- 五十里  ...自由詩109-5-21
もう二度と人間としては産まれたくない。- taznu自由詩7*09-5-21
赤いマルボロ- 小川 葉自由詩109-5-21
_- こもん自由詩409-5-20
帰り道- さくら自由詩23*09-5-20
貝むらさき- 佐野権太自由詩20*09-5-20
_- こもん自由詩409-5-19
教室- たもつ自由詩1109-5-19
ココナツミルク- あおば自由詩9*09-5-19
さかなの目- 夏嶋 真 ...自由詩15*09-5-19
貴方は拒絶反応を起こし、その闇に投げ込まれた犬一匹をいかにし ...- ひとなつ自由詩5*09-5-17
スティング- 梶谷あや ...自由詩1009-5-17
- あおば自由詩6*09-5-13
みすい- 自由詩3*09-5-13
sixteen- アオゾラ ...自由詩1209-5-10
降り来る言葉_XLII- 木立 悟自由詩709-5-9
遠ざかる5月の輪郭- うめぜき自由詩6*09-5-6
そのころ、それを聴いた僕たちは- 水町綜助自由詩809-5-5
疑り深かった僕が、骨だけでもって恐竜を信じた理由- ひとなつ自由詩4*09-5-5
私をえがいた停滞- ひとなつ自由詩209-5-3
夜を思い出すために立っていた- 梶谷あや ...自由詩709-5-2

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