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まだ
ゆめのなかにいる
どこかとおいくにの
くうこうを
まどのそとから
みている

ゆめ
のなかなのに
そこにはいつかいくはずだった
シンガポールがある
なくてもいい ....
 
 
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた

わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから

おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
 ....
 
 
煙草を吸わない
喫茶店で
コーヒーの夢を見る

紅茶を頼む
鞄からはみだした
赤いマルボロ

煙を吐く
終電を見てる
あなた宛の手紙を書く
 
 
 
 
あの夏の日の
電話ボックスの中
受話器を持ちながら
あと一桁ダイヤルを
回せば届く
思いがあった

あの夏の日は
静止したまま
僕は僕の海に溺れ
窒息している

何 ....
 
 
青い血が焼かれ
夜が訪れると
失った
命の部品を探しに
空が朝を追いかけていく

僕は君を追いかけていく
君がかつてあった時を
空とは反対の方へ

君の赤い血が流れてい ....
 
 
蛇口をひねると
水の流れる音がして
母の声が聞こえる
何を言ってるのかわからないのに
それは声であることがわかる

蛇口をしめると
母の声は止む
雫が数滴零れると
泣いて ....
 
 
機械の少年は
機械の少女に会った
機械のように恋をして
装置のように結婚して
遠く秋の空を眺めると
肌が乾いて懐かしい
あれは春だったのだ
二人はそう思うと
子供が一人
 ....
コーリャさんの小川 葉さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シンガポール- 小川 葉自由詩610-12-7
雑草- 小川 葉自由詩17+10-6-5
赤いマルボロ- 小川 葉自由詩109-5-21
超躊躇- 小川 葉自由詩5*09-4-15
空のある世界- 小川 葉自由詩709-4-11
母の涙- 小川 葉自由詩609-4-3
春の機械- 小川 葉自由詩4*09-3-29

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